幼少期編 4話
「ところで、坊主。お主、魔法陣を使っておったな。どこで覚えたんじゃ?魔法陣は魔法を扱う技術で、中級者から扱えるものじゃが…」
「!!そうよ、皆んなとの再会で忘れていたけど、ジーク、あなた魔法陣使っていたわね、鑑定の儀もまだなのにどうして使えるの?ママに正直に話してごらん?」
…ちっ、流されなかったか…誤魔化してもバレそうだ。正直に言うか。
「…ママが使ってるの見て、やってみたらできた…」
「「「「・・・・・」」」」
?なんだこの空気…嘘は言ってないぞ。
「どう?ダグル」
「嘘は言ってないな」
ダグルは嘘を見抜くスキルでも持っているのだろうか…気をつけよう。
「天才ね」
「天才だわ」
「天才とはこの子のような人の事を言うのだろうな」
「わっはっはっは!天才じゃ…300年近く生きとるがこんなに魔法の才に溢れてる子はついぞ見たことがないわい。うーむ、うむ。決めたぞ、この子はワシの弟子として鍛えてやろう、どうじゃ?アリシア。ワシ以外に適任者がおるならその者に代わっても良いが。魔法の道に進むのなら、魔法の師匠は必須。大賢者と呼ばれるワシの全てを教えてやろうぞ」
ーー!!?大賢者って絵本の中に出てきてた。200年前に勇者に魔法の真髄を教えた、伝説のドワーフ。万の魔物と魔族の軍勢を焼き払ったとか…
「ママ、だいけんじゃ?ってえほんにでてくるドワーフ?」
「え、ええ。ジーク、今目の前にいるこの方こそがSランク冒険者にして、大賢者のオウル様よ。皆んなは親しみを込めてオウル爺と呼んでいるわ。パパがいつも自慢していた冒険者パーティのリーダーでもあるのよ。どう?ジークは魔法を学んでみたい?」
魔法…学びたい、知りたい!
「ぼく、まほうをしりたい。ぼうけんしゃになりたい。」
「…ふぅ、分かったわ。オウル爺、ジークをお願いしても良いでしょうか?」
「うむ。先ずは鑑定の儀を終えてからじゃな、それとジルベスターにも話しを通しておかんとじゃな」
✳︎
しばらく団欒と過ごしていると、クリスティーナとジルベスター、その後ろに狩人隊が追って帰ってきた。
すでに事の経緯は聞いていたのだろう。
父は母と俺を抱きしめて無事を喜んだ。
それから元メンバーに頭を下げて感謝を伝えた。
「オウル爺、みんな、本当にありがとう。みんなのおかげで家族と怪我なく無事に会えた。この礼は必ず返す。そして、また会えて嬉しいよ!」
「ジル、森は大丈夫だったの?そこに倒れている巨大なイノシシとは遭遇しなかった?」
「実は遭遇はしたんだ。だけど、こっちに一切無関心で全力で走って行ったんだ。強烈な威圧感に動けなくなるヤツらも多くてな、リーダーとして置いて行けなかった」
「まさか村の方に行っていたとは思わなかった。その後に遭遇したのが不味かった。下位ではあったがドラゴンが出てきたんだ。下位でもSランククラスだからな、今思えば、イノシシは逃げていたんだろうな。
俺だけならなんとか出来たけど、狩人隊といっても村人の寄せ集めだからな。クリスティーナが来なければ死者も出ていただろう」
「それはまた災難な出来事じゃな。そうじゃ。ジルベスター、話しがあったんじゃ。お主の息子、ジークじゃが、魔法の才能がある。そこで、ワシが師匠となり、面倒を見てやることにした」
父は???と言う感じだったが、母が説明し、納得したようだ。
「息子はやっぱり天才だったんだ。オウル爺、いや、オウル様、ジークをよろしくお願いします」
「うむ。一流に、いや、それ以上に育ててみせよう」
そういえば、さっき魔法を使えた時にスキルを獲得していたような…
俺は確認するためにステータスを出す。
因みにこのステータスは他人から見えないようだ。
名前 ジークベルト・スタイン
性別 男
年齢 2
レベル 1
職業 なし
体力 100
魔力 100(8000)
攻撃力 10
防御力 10
俊敏力 20
知力 50
運 777+
スキル
言語理解 魔法の才能 魔力アップ(小) 魔法陣生成 地魔法
ユニークスキル
成長限界突破 幸運
おお!やっぱり、獲得している。
地魔法は地面を操る魔法かな?詠唱無くても魔法は発動するんだな。
これはもっと色んなことを調べてみないとな。
レベルは増えなかったみたいだ。トドメを刺さないと経験値は貰えないのだろうか…
それにしても、魔力増え過ぎじゃね?確かに毎日、魔力を消費してきたけど、8000て…3才でここまで持ってる人は居るのかな?
まあでも、大賢者のオウル爺は桁違いに多そうだけどな。
でも、あの大きな穴をつくるのにほぼ捨てを消費してやっとだから、魔力はもっともっと必要だ。
これからも、驕らず、怠らずに増やしていこう。
俺はそう心に決めたのだった。
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