表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大賢者の弟子、魔法陣を極める 〜転生して魔法が使えるようになったので、努力して成り上がって世界最強を目指します〜  作者: 北条 あくろ
第1章 幼少期編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/5

プロローグ

本日より投稿させていただきます。

仕事の合間に書いているので、投稿頻度は多くはないですが、楽しく書きたいと思っています。

よろしくお願いします。

「あ〜、くそっ! あの部長どうにかならないのかよ!人として良いのか?」


 何処にでもある居酒屋で、俺は一気飲みしたビールのグラスをドンッ!とテーブルに叩きつけた。


「あははは…今日も荒れてますね、先輩。」


 愛想笑いをして話しかけてくるのは、少し遅くに入社した後輩の春日だ。明るく元気で会社のムードメーカーでもある。


「お前は良いよな、飲み込み早くて愛想が良いから気に入られてて」


「少し気に入られているだけで、他の人と対して変わらないですよー」


 俺の嫌味にも気にする事もなく、返事をするコイツが俺は余り好きではない。

だが、唯一気楽に接することが出来るヤツでもある。


「なんでこんなつまらない人生送ってるんだろうな…生まれ変われるのなら早く変わりたいよ」


 俺は、平凡な会社に勤める32歳の会社員。

早くに両親、祖父母を亡くして1人で生活してきた。

名前は獅子(しし) 海道(かいどう)

独身。

普通に高校を卒業して、平凡な大学に進学、その後就職して以来10年勤めている。


 趣味は高校時代から好きだった、異世界系小説や漫画を読み漁ることと、PCゲームをすることだ。

これといった特技もない。


✳︎


「最近はあまり眠れないし、あの部長のせいで余計な仕事を頼まれて、疲れることが多くなった。少しでも気晴らししないとやっていけないよな。」


 俺は、居酒屋の帰り道に春日に愚痴る。


「本当に疲れてますね、先輩。あ、そうだ。僕、いつも面倒を見てくれてるお礼に、なにかお手伝いしますよ!先輩、趣味は何ですか?」


 春日は元気に話しかけてくれる。どうやら何かしてくれるらしいが、異世界系小説を読んでいることはなんか恥ずかしくて言えないな…


「まあ、たまの休みに小説を読んでいるくらいかな」

 気恥ずかしくて若干濁しながら言う。


「え。僕も小説読んでますよージャンルはどれですか?僕は、異世界系の物語とかファンタジー系のヤツ!面白いので、オススメします!死んだら転生してこの世界とは別の魔法とかがある世界に生まれ変わるんですよ。魔物を倒して日銭を稼いで自由に暮らす。そんな内容です。僕はそんな生活が送れたら毎日が楽しそうだなぁって思いますね。読んでて想像したことありませんか?」


 凄く楽しそうに語る春日。


 コイツがこんなに楽しそうに話しているのは初めて見たな。そうか、春日も異世界系小説が好きだったのか。頭の良いヤツだし、身体を動かすのも得意らしいからもっと別の、スポーツとか趣味かと思っていたが、これまで数年間、春日の面倒を見てきたが、どうやら春日のことをまだまだ知らなかったみたいだ。


「なんか気恥ずかったから言ってなかったけど、俺も異世界系小説に興味があって、読んでいるんだ。」


 こんな言葉が自然と出てきていた。もしかしたら俺は誰かとこういう話しをしたかったのかもしれない。


「そうなんですね!僕ら気が合いますね!先輩。僕、転生してみたいんです。あの小説の中の自由な世界に。先輩も行きたいと思ったことありませんか?」


「はははは。まあ確かに考えたことはあるが、所詮は物語だよ」


春日は相当、異世界に興味があるみたいだ。

自由な世界か…確かに行けたら楽しそうだよな。


「先輩、僕、異世界は本当に存在してると思っているんです。こんなにたくさんの異世界の物語があるなら、どれかは実体験かもしれないじゃないですか。」

 

 うん。確かにな、誰が考えたのやら…話の内容によってはあまりにも詳しく書かれているから、実体験ぽいのもある可能性もなくは無いだろうがな。


「でも転生ってお前、意味分かって言っているのか?生まれ変わると言う事は1度死ななければいけないんだぞ?ほんとうに分かってるか?転生があるのかも分からない、そんな曖昧なものに命をかけれるのか?」


「もちろん分かっていますよ!でも、考えても答えは出ませんよね?まさか先輩とこんなに楽しい会話出来るとは思っていませんでした。やってみましょうよ!先輩も言ってたじゃないですか、こんな世の中に未練なんか無いって。1人なら躊躇するかも知れませんが、2人なら怖く無いですよ。」


 そう言い、春日は俺の手を強く引っぱり、会社の方へ歩きだす。


 到着したのは会社の高いビルの屋上。落ちたらひとたまりもないだろう。


 何故か言われるまま、引っ張られるまま着いてきてしまった。俺の中にも今の人生が楽しくないと思っていたのだろう。


 早くに両親を亡くし、ずっと1人で生活してきたからか、なんの未練もない。だけど…さすがに急展開すぎる。ここは止めるべきだな。そう冷静に考え直し、春日に声をかけようとした。


「いやいやいや、やっぱりちょっと待っーーー「待ちません!僕は行きます!」


 制止の声を振り切り、飛び降りようとする春日。


 慌てて、俺は必死に手を伸ばして春日の腕を掴むが、酒が入っていたせいでバランスを崩して、、


俺はビルの屋上から春日と共に、落下した。


「条件を達成しました。異世界アルガルへ転生を開始します。ーーーーー条ー達成報ーー付与しーー」


 落下中、薄れゆく意識の中、女性の声が聞こえてきたような気がした。

こうして俺は人生に幕を下ろす事になった。


 この日の出来事は後にニュースで流れている。

○○日の夜、○○ビルの屋上から、飲酒をした男性が"1人"落下死したと。目撃者は0人。

ここまでお読み下さりありがとうございます。

評価をして頂けると作者のモチベが保たれるので、是非にお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ