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Link's  作者: 黒砂糖デニーロ
第四章
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61/66

断章

 ガルスのセントラルエリアに聳える超高層ビルの一つ。総ガラス張りの広いフロアになっている最上階は、カスパール・ミリタリー・サービスの所有である。

 総革張りの椅子に腰掛けた彼はただ背もたれに身を預け、呆然と天井を仰ぎながら先程の光景を思い返していた。

 望遠モニター越しに見た都市外の戦場と、都市へと迫る魔属群。

 超大型魔属『ナーサリィ』が出現するに至り、都市の壊滅を確信した。

 その時、巨大な魔属を飲み込んだ閃光。

 軍の兵器ではない。かといって新たな勇者の出現も考えにくい。もうこの都市にまともな勇者は残っていないし、国連はこの都市を見捨てたはず。勇者の援軍はありえない。

 ただ、あの光の色には、見覚えがあった。

 ――あの子か。まさか生きていたとはな。

 もはや残った魔属にこの都市(ガルス)を攻め落とすことは不可能だろう。

 期待は落胆に変わり、深いため息が漏れる。

 ――まぁ、構わないさ。

 全ては目的のため。

 自分には成さねばならないことがある。立ち止まっている暇などない。

 それに、まだ何も終わっていない。

 自分がいる限り、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 気持ちを新たにし、ようやく立ち上がろうとしたその時であった。

「探しましたよ」

 入り口から聞こえるその声。この社屋に人はいないはずだったが、その声には確かに聞き覚えがあった。

「ボクがここにいると、よくわかったね?」

「どうしても、あなたを逃がすわけにはいきませんからね――ヴィルさん」

 振り返った彼――ヴィルヘルム・ノートンは、入り口に立つレンを正面から見据えた。

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