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精霊と混ざりあった少年  作者: 田舎暮らし
第2章 魔法学院 騎士団設立編
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第31話 決闘 前

さて、先ずは様子見だな。Bランクの実力を確認できる良い機会だしな。


俺は腰を少し落とした姿勢で向こうの出方を見守る。

向こうがどの様な戦法なのかが解らないから無闇に突っ込めないからな。


少しの時間だがお互いが見つめ合う。

痺れを切らしたのか向こうが舌打ちをしながら突っ込んでくる。


「ええい、まどろっこしい!!様子見は止めだ。覚悟しろよ!!!」


少しの間で限界が来たのか様子見を止めて突っ込んでくるお兄さん。


一応はBランクなんだよね!?もう少し我慢できなかったのか?

仕方ないか・・・。相手が俺みたいな子供だと関係ないってか?


俺も様子見を止めて迎撃準備を始める。

右手と両足に魔力を纏わせ、攻撃に備える。


「さて、先ずは一撃だ!!」


正面から振り下ろされる木剣

体格差があるので真正面からは受けきれない。

なので、木剣を受け止めずに受け流す方針に切り替える。

木剣を小振りの木剣で受け止めた瞬間に角度を付けて衝撃を流す。

受け流して直ぐに相手の左側に滑り込む様に動き出す。

流石に、受け流されるとは思って無かったのか驚いた表情を浮かべる。

その一瞬の驚きが命取りである。

即座に左側に滑り込んだ俺は態勢を整えながら相手の左脇腹を蹴る。


「よいしょっ!!」

「ぐわっ!?」


荷物を持ち上げるような掛け声と共に蹴りが刺さる。

上半身裸なのと魔力の乗った蹴りの威力に堪らずお兄さんは声を挙げて吹き飛ぶ。


「「「「「「「なっ!!!!!」」」」」」」


周りの観客から驚きの声が上がる。

勿論、パウル侯爵家の皆様も例に漏れず驚いている。


「何だあの威力は!?」

「Bランク冒険者が吹き飛んだだと!!」

「動きが見えなかった・・・・。」

「何者なのだ、あの少年は?」


観客の皆様が其々の思いを呟く。

驚くのも仕方が無い。

突然現れたリリカ様と同い年にしか見えない護衛の少年。

その少年がまさかBランクの冒険者を吹き飛ばす程の蹴りを放つとは誰が想像してようか。

驚いていないのは国王を含めクライスの実力を聞いている者達だ。


「ぐっ!?想像以上に痛いじゃないか?まさか、蹴り飛ばされるとはな。」


お兄さんが蹴り飛ばされた先で悪態を付いていた。

左脇腹は思いの外赤黒くなっていた。

恐らくは折れてはいないだろうが動きに阻害が出るだろう。


「くそっ!!何が簡単な決闘だ。この小僧見た目以上の実力者だぞ!!!」


お兄さんはパウル侯爵を睨み付けながら文句を言っている。

パウル侯爵とエラブルは俺の実力の一端を見て絶句している。


「ふぅーーー。次はこっちから行きますよ!!」


俺は、地面を強く蹴り付けるように飛び出す。

両手に木剣を携え、お兄さんに接近する。

俺の踏み込みの速さに目を見開き対応しようとするが左脇腹の痛みから一瞬出遅れる。


「貰いましたよ!!」


右手の木剣を下から振り上げるように繰り出す。

お兄さんは持っていた木剣で左下から繰り出される剣戟を防ぐ。

俺は即座に右手の木剣を引き戻し、左手の木剣を上段から振り下ろす。

俺の急激な左右の攻撃に対応が追い付かず、お兄さんは右腕に俺の木剣を受ける。


「ぐうううううっ!!子供の力じゃ無いぞこれ!?どうなってんだ?」

「教えませんよ。冒険者は自分の能力は隠しておく者でしょ?」


俺は一撃を入れると即座に離脱する。

着実にダメージを与える為に慎重に動くようにする。

一撃入れては離れ、お兄さんの攻撃は受け流すかギリギリで躱す様に動く。

お兄さんも左脇腹の痛みがある中で懸命に木剣を振り回す。

流石にBランクの冒険者を名乗るだけはあり、子ども扱いは止め一人の強敵と考えての動きに変わっていた。


『何をのんびりしておる?早く決着をつけないか!!』

『そうよ~~。悪戯に時間は引き延ばさずに倒しましょ~。』

『簡単に言うなよ。一応はBランク冒険者だぞ?』

『それでも、お前の敵ではあるまい?』

『そうよね~、力を隠しているとは言えあの男は動きに付いて来れてないわよ。』


頭の中に二人の声が響く。

二人に催促されて、余計に慎重に動くのを心がける。


「何をしておる!?そんな餓鬼を相手に負けるなど許さんぞ!!何の為に貴様を今日雇ったと言うのだ!!!!」

「そうだぞ!!生意気な平民に負けるなんて僕は許さないぞ。もし、負けてみろどうなるか分かっているんだろうな?」

「何をしてでも勝て!!『陽炎』なんて偉そうな二つ名を持ちながら無様に負けてみろ、貴様は生きて王都を歩けん様にしてやる。


パウル侯爵とエラブルの怒声がお兄さんに降り注ぐ。

怒りで頭に血が上っているのか、国王や貴族の前で言ってはいけない事を声を荒らげて叫ぶ。

周りの貴族は顔が引きつっていたり声を抑えて笑い出す者が出る始末だ。


「くそっ!!子供相手には使いたくなかったが仕方無い・・・・。おい!!覚悟しろよ、これからは一撃でも喰らうと死ぬ可能性があるぞ!!」


一々注意してきた!?何をする気だ?


「スーーーーー、はぁあああああああああああああ!!!!」


お兄さんが木剣を振り回すのを止める。

木剣を真正面に構えて深い深呼吸の後に大きく吠える。

直ぐにお兄さんの身体中から魔力が噴き出す。

可視化される程に高めた赤色の魔力が揺らめきお兄さんの身体が霞んで見える。

普段から魔力の可視化を見慣れてなければ立ち尽くしてしまう程だろう。


「まさか、魔闘術を使う事になるとはな・・・。後で報酬は上乗せだぞ!!」


再びパウル侯爵に文句と報酬のつり上げを促すお兄さん。

俺は即座にお兄さんから離れてリリカ様に指示を仰ぐ事にした。


「リリカ様、これ決闘の域超えていませんか?」

「そうですね・・・・。少しの間時間を稼いでください。お父様に相談します。」

「出来るだけ早めにお願いします。後、防御壁を強固にしてください。被害が出たら不味いですよね?」

「分かっています。防御壁は直ぐに強めましょう。エリス、付いて来なさい。」


リリカ様が国王の為に用意された特別席に足早に往かれる。

国王に相談か・・・・、情報解禁かな?色々と大変な事になりそうだ。

俺は溜息と共に再度、お兄さんへと集中する事にしたのだった。

やってきました、決闘回!!!

久方ぶりに戦闘を書きますが難しい!!!!

自分の考えれる範囲での戦闘ですが出来るだけ読みやすい様に書いていきますので今後も応援お願いします。



本作『精霊と混ざりあった少年』を読んでいただき誠にありがとうございます



『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。



感想もお待ちしています。(メンタルは弱いので誹謗中傷は控えていただけるとありがたいです。)



皆さんの励ましが原動力になります。

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