表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/17

16話 北都商業戦3

 第3クォーター、栄人が先ずボールを支配、上田のマークを何とか振り切り、一志にボールが渡りシュートを決める。

 栄人も段々と調子が上がり、上田のディフェンスに慣れ始めてきた。

 勢いを徐々に取り戻し、北都に得点を与えず攻守交代。


「試しに淳大を使うか」


 淳大の吹っ切れた表情がチラリと目に入り、試しに淳大にパスを出す。

 青山が用意周到に、淳大のディフェンスに入る。


「行くぜ・・・」


 4ファウル食らっているのに、果敢に攻め入る淳大。

 さっきよりも、雰囲気が違う事に気付いた青山

 だが、淳大はシュートに入り尚且つ青山からファウルを貰い、バスケットカウントを得た。


「淳大、すげーじゃん」


「今村、俺はもうファウルは貰わねー、だから、青山は俺がやる」


 さっきまでの淳大が嘘の様に変わる、チャンスを物にしバスケットカウントを決めた。

 それを見た青山は笑った、淳大が成長していく様を。


「聖峰、逆襲劇開幕かな・・」


 客席には卜部の姿があった、自分を苦しめた聖峰、友達でライバルの青山、この対決を静かに見守っている。


「くそ、しつこいな・・・振りきれねー」


 大樹の体力が徐々に奪われていく、望月のディフェンスを振り切るに中々振り切れない。


「ヒデ、暫くは伊藤は使えねー、俺と中河でなんとかする」


 一志が自信ありげに言う、高さなら泰に勝る相手は居ないと判断したからだ。


「んじゃ、ガンガン点を入れてくれよ」


 それでも栄人は信じて待っている、大樹はそこまでの男ではない事を。


 栄人の隙をつき、上田がボールをカット。

 そのまま青山にパスを送るが、栄人が後ろから追いかける。

 青山がシュートモーションに入る手前で、栄人がボールをカットした。


 青山の身長は185㎝、10㎝も差があるのに何故カット出来たのか?特別ジャンプ力があるわけではないのに。


「良く、追いついたな」


「途中でスピード緩めただろ?同時に飛んでも勝てるわけねーし、もしやと思いヤマ貼ってみたのさ、空振りしたらどうしようかと思ったぜ」


 栄人のビックプレイに会場が沸いた。

 観客の大半は北都商業が勝つと睨んでいたのに、聖峰の応援が徐々に増え始めた。


「聖峰、まだまだ行けるぞー」


「逆転しろー聖峰」


「決勝リーグに行けー聖峰」


 何となく、力が沸いてきた。

 不思議だ、リードされているのに。

 ・・・今日程、バスケが楽しいなんて・・。

 全員がそう思っていた、苦しい状況なのに何でだろ。


「ヒデ寄越せ」


 厳しいマークに遇いながら、大樹がボールを要求。

 直ぐ様、一志にボールが渡りシュートが決まる。


「伊藤ナイス」


 中学時代、どんな場面でも何とかするのがエースの役割、一志の中学時代が頭に過りだす。

 少しずつだが、北都商業のディフェンス陣に乱れが生じてきた。


 栄人から泰、泰から大樹、淳大が青山を抑え、一志のゴール演出を助ける。

 少しずつ、聖峰がチームとして成り立とうとするが、北都商業も、青山が連続ゴールで聖峰の逆転を許さず、第3クォーター54対48と6点差で終わった。 


「泣いても、笑っても、これが最終ラウンドよ、今村君何処かでラン&ガンの勝負になるはず、その時にあれを使って」

























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ