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水晶  作者: 秋月良羽
現実世界石化、異世界冒険編
729/747

第153話-3 人を喰う兵器

『水晶』以外にも以下の作品を投稿しています。


『ウィザーズ コンダクター』(「カクヨム」で投稿中):https://kakuyomu.jp/works/16816452219293614138


『この異世界に救済を』(「小説家になろう」と「カクヨム」で投稿中):

(小説家になろう);https://ncode.syosetu.com/n5935hy/

(カクヨム);https://kakuyomu.jp/works/16817139558088118542


興味のある方は、ぜひ読んで見てください。


宣伝以上。


前回までの『水晶』のあらすじは、クリスマスの日、世界が石化するという現象が起き、石化されなかった瑠璃、李章、礼奈は異世界からやってきたギーランによって、異世界へと送られるのだった。そして、魔術師ローの話により、世界を石化させたのはベルグの可能性があり、彼を探すために異世界の冒険に出ることになるのだった。そんな中で、クローナを仲間に加え、アンバイドを一時的な協力関係を結ぶことになり、リースへとたどり着く。

 そこでは、ベルグの部下で幹部の一人であるランシュが仕掛けたゲームに参加することになるが、そこで、リース王族の一人であるセルティーと知り合うこととなり、チームを組んでランシュのゲームの中で最終的にはランシュを倒すのだった。それを利用したかつてのリース王国の権力者側であったラーンドル一派の野望は、それを知っていた王族でセルティーの母親であるリーンウルネによって防がれることになる。

 詳しくは本編を読み進めて欲しい。

 そして、リースは王族とランシュの共同体制ということで決着することになる。

 一方で、ベルグの部下の一人であり、ランシュと同等の地位にあるフェーナがベルグの命により、ベルグの目的達成のために、その部下ラナを使って瑠璃のいる場所を襲うが失敗。その時に、サンバリア側の刺客であることがバレて、瑠璃、李章、礼奈、それに加え、クローナ、ミランとともに、サンバリアへと向かうのだった。これは陽動作戦であり、ローもそのことを知っていて、瑠璃たちを成長させるために敢えて、乗るのであった。

 そして、瑠璃たちは、セルティー、ローらと別れ、船の乗り、サンバリアを目指すのだった。


 今回、やる気の関係で短くなりました。

 すいません。

 ミランのいる方―…。

 かなりの数を減らすことには成功しているのだが―…。

 (なんなのこれは―…、どうして………………………。)

 ミランの顔はこわばっている。

 どうしてこんなことになっているのか?

 そんな疑問を抱く者達がいるのであれば、今の状況をはっきりと理解できていない者であることを暗に認めているだけに過ぎない。

 ミランは、略奪者という数多くの敵と戦っている状態であり、一対多数のような状況となっており、ミランは勿論、一の方に分類される。

 そして、倒しても倒しても、数を減らしても大量に攻めてくるので、そのしつこさに対して、嫌気がさしているのだ。

 それでも、手を抜くようなことはできないし、負けたいという気持ちは絶対に抑えないといけない。

 その気持ちを前面に出してしまうと、最悪の場合、自分の命が失われてしまうことがあるのだ。

 そんなことをミランは望みはしない。

 ゆえに、どんな嫌な気持ちであったとしても、目の前にいる敵はしっかりと倒さないといけない。

 (………………数が多すぎるのよ―………………。)

 ミランからしたら、数の多さを理解していたとしても、数を減らしても、うじゃうじゃと湧いているのを見ると、どうしても、嫌な気持ちにもなってしまう。

 それは当然のことであろうし、非難するのは難しいことである。

 数が多い、それだけで圧迫感を出すのには十分なのであるが、倒せると判断された時点で、その意味を無くすことは十分にあり得るので、数が絶対的なものとはならない。

 そして、圧迫感に近い感じをミランは抱きつつも、自分がこの相手を倒せないというわけではないので、それも決して強いものではない。

 「喰らえ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!」

 叫びながら、略奪者の一員の一人がミランへと向かってくるのだった。

 そんななか、ミランは、呆れるしかなかったのだ。

 (馬鹿―……ね。)

 どういう意味で馬鹿なのか?

 簡単に言えば、声を出してしまえば、自らの位置をミランに知らせるようなことになってしまい、簡単に対策を打たれ、実行されてしまうからだ。

 ミランはすでに、それを実行していた。

 首の両側から生えているように見える鞭状のものの片方に振る動作をさせ、鞭の先から球状の黒いものを敵に向かって、放つ。

 そのスピードはかなりのものであり―…。

 ミランを攻撃しようとしている略奪団の一員の者であったとしても、回避する時間も気づく時間も与えられなかった。

 ボコッ!!!

 まるで、何かしらが(へこ)むような音がなる。

 実際は、略奪団の一員でミランを攻撃してきようとしてきた者に、黒い色をした球体が腹部に衝突したのだ。それも物凄いスピードでの衝突であったので―…。

 「ガハッァ!!!」

 そして、その衝突は、ミランを攻撃しようとした者の動きを止め、それだけで終わることはなく、逆方向へと飛ばしていくのだった。

 それは、かなりの距離のものであり、次第に高度を低下させていったので、その者は砂漠の砂の中へと倒されるような形へとなって、砂との接触によって大ダメージを与えるのだった。

 その者の意識は途切れるのだった。

 (一人―……。兎に角、どうにかしないといけないわね。)

と、ミランは心の中で思うのだった。

 完全に倒すのにはそれなりに時間がかかるのは確かであろう。


 砂が舞う―…。

 それは砂自身が自らの意思によって、舞うのではない。

 二つの攻撃が衝突したことによって、その激しさによって舞わされてしまったのだ。

 そして、両者は見えなくなっていた。

 (………あ~、やっぱりかぁ~。相殺という結果になるだけかぁ~。もう一度の打ち合いで相殺という結果になるのなら、奥の手を使うしかないな。)

 レグは、心の中で、クローナとの戦いの中で、相殺が続きすぎるのは時間を稼ぐという面では良いかもしれないが、そのようなことばかりをし続けることはできない。

 レグも分かっている。

 今回の三人組の始末と彼らが護衛しているキャラバンの略奪という任務は、かなり難易度があるものであるということを理解させられるのだった。

 そう思っている間に砂煙は晴始め―…。

 (駄目かぁ~。)

 レグは、予想していた通りの結末になったので、驚くようなこともなく、ただ、自分がすべきことを理解するのだった。いや、確定させるのだった。


第153話-4 人を喰う兵器 に続く。

誤字・脱字に関しては、気づける範囲で修正もしくは加筆していくと思います。


次回あたりでは、元の文字量の近くまで回復すると思います。

では―…。

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