話し合い
「恋仲になりましたけど、婚約はまだしません。数年は黙っていますのでよろしくお願いします。」
「え?本当に?」
ルカが私の腰を抱き両陛下に宣言している。急に言われた両陛下は呆気にとられている。そらそうだ。ついパーティ前に恋なんてわかりませんってなっていた相手と恋仲になったというのだから。
「はい!リリカが私を好きだと言ってくれました。」
「脅したの?」
「違います!殿下が想いを伝えてくれて…好きだなって…」
ルカがありがとうってニコニコしている。私も大好きだよって頬に口付けをしてくる。両陛下の前で辞めてほしい。想いを伝えて以来ルカが甘すぎる。
「何故婚約はしないの?ルカは王太子なのだし、早めに決まるのはいいのよ?」
「リリカとの約束なので。婚約は数年後です。これは譲れません。急かせたら逃げられるので、息子の恋を邪魔しないで下さいね?」
「2人が決めたならいいのよ。応援するわ。リリカさんのご両親はそれで大丈夫なの?」
「内密に内定という形を取りたいと思います。そこは必ず私が上手くやるので大丈夫です。」
ルカは必ず守ると約束してくれた。私を悪者にしないように進めてくれ、本当申し訳無く思う。飽きられない様に頑張らないと。
「そろそろ公爵家に送っていくよ。その時公爵に話をするね。」
「ありがとう。よろしくお願いします。」
「リリカと一生離れたくない私のためだよ。だから気にしないで。」
恥ずかしい。両陛下はすでに呆れている。リリカさん今度一緒に食事しましょうと誘ってくれ、有り難く了承をする。ルカに行こうと手を引かれ退室する。
「ルカありがとう。私の我儘のために色々段取りとか大変だよね。」
「私はリリカが一緒に居てくれるためなら何だってするよ。」
はい。馬車乗ってとエスコートされる。今までと違いルカが隣に座る。近くない?
「ルカ…近すぎない?」
「そう?私の足の上でもいいんだよ?」
「なんだかルカのいつもよりテンション高い気がする…」
「正直浮かれているよね。大好きな人が想いを返してくれて浮かれない男はいないよ。それがまだまだだと思っていた相手だよ?今なら魔王だって倒せそうだ。」
頬を撫でられ目の前にルカがいる。ギュッと目を瞑ると唇が重なる。抱き寄せられ可愛すぎてツライと嘆いている。公爵に許可もらうまでは色々我慢しないとねって、ルカから色気が溢れ出している。もう私はいっぱいいっぱいなのですが…。
家に到着するとルカがお父様と部屋に入っていった。話してくるから待っていてねと。居ないほうが話をつけやすいから2人が良いとルカに言われたら何も言えない。私は部屋に戻りルカ一色のドレスから着替える。しばらく寛いでいると、侍女が呼びに来てお父様とルカの元へ向かう。
「殿下から話は聞いた。まさか本当に気づいていなかったと思わなかったが、内定という事でこれからさらに精進していく様に。頑張りなさい。」
「ありがとうございます。ルカもありがとう。」
「先程のドレスも綺麗だったけど、こういう姿も可愛い。今度洋服もプレゼントしようかな。今まで贈り物も我慢してたから、これからは色々贈るね。」
「…バレちゃうから程々にお願いします。」
頷きと優しく微笑んでいる。本当甘々だわ。お父様にも隠す気があるのか疑われている。
「じゃまた明日学院でね。」
「お茶飲んで行かないの?」
「嬉しいお誘いなんだけど、浮かれすぎて何するかわからないから今日は自重するね。今日は疲れただろうからゆっくり休んで。」
また頬に口づけされ頭を撫で、名残惜しそうに帰って行った。
「本当に隠す気があるのだろうか?あれではすぐバレないか?」
「私もそう思います。」
「殿下の御心に感謝するようにな。本来待って頂ける相手では無い。」
何かあれば殿下とよく話すようにとお父様が戻っていった。2人でどういう話をしたのかな…ベッドに入り怒涛の1日を振り返る。何度も口づけをしてしまったわ。恥ずかしい…あ!!!ルカに用意したプレゼントを渡すのを忘れていた事を今思い出した。明日必ず渡そうと胸に誓う。




