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イケメン兄弟はわたしに夢中!?〜幼なじみが家族になった〜  作者: 天咲リンネ


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33/33

33:爆弾発言、投下!(2)

「……ふーん。二人は両想いなんだ?」

 春川さんが視界からいなくなった後、これまでずっと黙っていた優夜くんが初めて声を上げた。

 首を動かして隣を見れば、興味深そうにこちらを見上げている優夜くんと視線がぶつかった。


「あ。うん。実は。そうなんだ。といっても、今朝、両想いだったって知ったばっかりなんだけど。ね、千聖くん」

 なんだか気恥ずかしくて、私は千聖くんに会話のバトンをパスした。


「まあな」

 千聖くんも照れているらしく、頭を掻いている。


「そう。良かったよ、やっと二人がくっついてくれて。ずーっとこのままお兄ちゃんが告白しないつもりなら、ぼくが愛理ちゃんに告白しちゃおうかなって思ってたもん」


「は?」

「え?」

 私と千聖くんはぴたりと動きを止めて、爆弾発言をした優夜くんを見つめた。


「何、その顔。別に意外なことじゃないでしょ? 愛理ちゃんはいつもぼくのために一生懸命になってくれる。好きになるのは自然なことだと思うけど?」

 優夜くんは照れもせず、平然とそう言った。


 え? え?

 優夜くんが私のことを好き?

 いや、まさか、そんなわけ――グルグルと思考が回って、頭の中は真っ白。


「というわけで、お兄ちゃん、頑張ってね? ぼくに愛理ちゃんを取られないように」

 私が驚いて固まっている間に、優夜くんは千聖くんを見た。

 どこか、悪戯っぽい、小悪魔みたいな顔で。


「と、取られるって――上等だ! 実の弟だろうと、愛理は渡さないからな!!」

 危機感を覚えたらしく、千聖くんは私を抱きしめた。

 予想外の行動に心拍数が跳ね上がり、顔の温度が急上昇していく。


「その意気その意気。隙を見せたり、愛理ちゃんを泣かせたりしたらダメだよ? 本当にぼくが取っちゃうから」

 優夜くんは笑っている。

 どこまで本気かわからない笑顔だった。


「そうそう、一応言っとくけど。いくら両想いだからって、家でいちゃつくのは止めてね。せっかくお母さんたちが仲良く暮らしてるのに、お兄ちゃんたちのせいで二人が気まずくなって別れた、なんてことになったら恨むよ?」

「わかってるよ! それくらいわきまえてる!」

「どうかなあ? 白昼堂々、こんな人通りの多い通学路で愛理ちゃんを抱きしめてるようじゃ、言葉に説得力がないよ」

 優夜くんに諭されて、千聖くんは私から手を離した。

 解放されたものの、私の心臓はまだ大騒ぎしている。


「じゃあ行こうか、愛理ちゃん。遅刻しちゃうし」

 優夜くんは指で眼鏡を押し上げて笑い、まるでエスコートするように私の左手を掴んで歩き出した。


「おい! なんで手を繋ぐんだよ!?」

「いいじゃない、甘えても。年下の特権だよ。ねえ愛理ちゃん、嫌じゃないよね? これまで何回もぼくの頭を撫でてくれたし、抱きしめてくれたことだってあるもんねー」

 優夜くんは私の腕にぴったりと寄り添い、頭をくっつけた。

 そして、千聖くんを見てふふんと笑う。得意げに、勝ち誇るかのように。


「なんだそれ!? たった一歳しか違わないくせにそんな特権あるか、愛理にくっつくな! 愛理が好きなのはおれなんだ!!」

 千聖くんが怒声を上げ、左手で私の右手を掴む。


「なあ、愛理はおれのことが好きなんだよな!?」

「ぼくのことだって好きだよねえ、愛理ちゃん?」


 左右から、誰もが羨む美形兄弟が言ってくる。


「ええと……」

 大好きな二人から同時に見つめられて、私は困ってしまった。


 どうしよう。

 千聖くんは異性として好きだし、優夜くんは幼馴染として好き。


 つまり、どっちも好き、って言ったら……千聖くんは怒るかな?


《END.》


読んでいただき、誠にありがとうございます。

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