表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不通普通  作者: サラニネル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/23

19

「...ゲッゲさん、もうお金がありません」

俺が3度寝から起きて横を見るとコメコが悲しそうな顔をしていた。

そういえば4人で食ってたしな、早々に金が尽きたようだ。なおコメコが優秀で買い物からご飯の支度までしてくれたので、食っちゃ寝してただけだった。楽だったのになあ。はぁ。

ゴンタコも横で大の字で寝てたし、メーナーは時折「めぇ」とつぶやきながら呑気に座って見ていた。なぜだろう見てると眠くなるな。

「そうか...わかった。俺だけでギルド行ってくるから留守番しててくれ。」

俺はそう言ってギルドに行こうとした。その途端だった。

「ゲッゲぇえおら達゛じゃあ無理゛だあ。頼むぅがらゴッゴだけは連れてってけろお」メーナーとコメコが涙目で頼むので、嫌だけど連れて行くことにする。めんどい。


「おいゴッゴ起きろ、ギルド行くぞ」

俺はゴッゴを起こそうと肩を揺らそうとするとパンチが複数飛んできたので、それを避けた。

「ちょ、な何!...お、起きてないのか?...おい!いい加減起きろ!!!」

俺は何度かそれを繰り返したが起きないので軽めの往復ビンタをバンバン喰らわすとやっと起きた。メーナーとコメコが引いているが、こうでもしないと起きないのだからしょうがない。

「な、なんだああ!!...ア、アニキぃおはよう!...なんかほっぺた痛い」

ゴンタコは目を見開いて驚いている。お前の寝相に俺は驚いている。

「気のせいだ...ギルド行くからついて来い」

俺は説明がめんどいのでやめた。

「わかったよアニキ! うりぁあああああああ...」

ゴンタコはもう回復したのか元気に叫び出した。

「お、お前はニワトリかあ!昨日も叫ぶなって言っただろ、起きてすぐ忘れるんじゃない」

俺はそう言って頭と顎を押さえ込みなんとか叫びは止まり、何故かゴンタコは嬉しそうな顔をしている。疲れる。


そんな時だった玄関からノックの音がした。とりあえず俺はゴンタコに大人しく座っておくように言うと玄関を開け外に出た。すると目つきの悪い小さい男が立っていた。

「...おい!ガヤンはどうした?...お前しかいねえのか?...新入りかお前?」

ガンタレコは俺が喋らない間に色々なんか話しかけていた。俺はもしかしたら、この前の盗賊の仲間かもと思ったので、適当に何しに来たのか聞いてみることにした。しかし、ちょうどいい金づるが目の前にきたな。

「...新入りだけど、何のようだ?」

「た、態度でけえ新人だな...聞いてねえのかあ?...まあいい、子供いるだろ?そいつと金交換してやるから、あとでガヤンに金渡しとけ」

ガンタレコは残念そうな顔をして言うと金を数え始めた。これがカモがネギ背負ってくるということか。楽でいい。

俺は封印を少し解くと、足を軽くはたいた。すると足が折れた上に横に吹っ飛んで動けなくなっていた。


「ゴッゴ!ロープ持ってきてくれ!」

俺がそう叫ぶと、しばらくするとゴンタコが、なぜか木の皿を持ってきた。

「はい!アニキ水のスープ」

「これはただの水だろ。...じゃねえええ!スープじゃなくてロープだろがあ!」

ゴンタコに返すと水を飲み出している。うまいよじゃねえ。そんなことをしてる間にメーナーが笑顔で寄って来た。

「はい!ハープ持っできだめぇ」

「ハープでもないから!...シープがハープ持ってきたら寝るからあ!」

メーナーにハープを返すとポロンポロンと弾いている。どっから持って来たんだろ...眠ていいかな?。そしてその後ろからコメコが遠慮がちにロープを渡してくれた。...話が通じるっていいね。


その様子に少し呆然としていたガンタレコが正気を取り戻した。

「...ハッ!グゥウ、ぃ痛え...何しやがるてめえ!こんなことしてタダで済むと思うのか俺達ケッタ団に喧嘩売ったんだぞ!」

「うるさい。とりあえず黙れ」

俺は目の前でその辺にあった石を握りつぶすと、おとなしくなった。

「アニキ俺もやる!俺もやる!」

その途端ゴンタコが拳を振り下ろしたので、ガンタレコを引っ張りながら言った。

「ま、待てええ!もうロープでしばるからやめろお!」

さっきまでいたガンタレコの頭の真下の地面にその拳がほんの少しめり込み、それを見たガンタレコは白目になって気を失った。ゴンタコを見ると拳の埃を払って笑顔で頷いていた。誰だよ、このイカれたやつ飼ってるやつ。...俺death!。


「ゲッゲェ、誰んれだこんれ?」

メーナーが近くに来て言った。その側でコメコも青い顔で見ている。

「なんか、この前の盗賊の仲間でコメコを買いに来たらしいから捕まえた」

「そうなんけえ、悪い奴゛だんべえ」

メーナーはむっとした顔をしている。

「金も少し手に入ったし、こいつ持ってけばまた、金入るな...けどケッタ団に喧嘩売ったとか言ってたけど何だろな」

「ケ、ケッタ団って言ったら有名な盗賊の一味です。...わ、私怖いです」

コメコが怖がってメーナーに抱きついている。


「ケッタ団って盗賊団のことか...メ゛ッメ゛そいつらってどこにいるんだ?」

俺はさらに金が入ると思うと笑顔が溢れてきていた。

「滅ぇ...」メーナーは破壊神と邪神を眺めて泣いた。

その後、諦めたのか息を吐き少し集中してから続けた。

「たしがに、この近くに馬車があんなあ、そこに何人かいるみたいだべえ」

「そうか、じゃあそいつらも倒すか。金も増えるしな」

金がなくなったら、自分から来てくれるなんて楽でいい。

コメコが遠慮がちに見つめている...コメココミュ症コミコミ同伴?...忘れよう。

「ま、待っで、馬車の中゛の3人゛の子供は盗賊じゃないだぁ、助げでやっでげろ」メーナーが焦った声で言った。

「だいじょうぶだよ...」俺はそう言って横を見た。

「アニキ俺も!俺も殺る!」ゴンタコの笑顔がまぶしい。...ダメかもしれん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ