停留所
読んで戴けたら嬉しいです。(人´▽`*)♪
月里村は深い山間にある人口五十人にも満たない小さな村だ。
最後の街に降りて一日一本しかない月里村までのバスが来るまで停留所の待合所で待つ事にした。
街と言ってもスーパーが一件と飲食店が何軒かあるだけの小さな街。
国道に車の往来は在るものの人とは殆ど出くわす事が無かった。
空気が澄んでいて、吸い込むとなんとも言えない清々しさが胸いっぱいに広がる。
「空気が美味しいね」
ベンチに座ってボクが言うと夜戯は不自然に顔を歪ませた。
「もしかして、それ笑ってるの? 」
ボクがからかうように言うと夜戯は少し眉間に皺を寄せて言った。
「これだけは、上手く行かぬのだ·······」
こうして夜戯を改めて観察してみると、やっぱり人間と言うには違和感がある。
皮膚の感じが何処か柔らかく無いと言うか、細かな皺が無くて表情が不自然だった。
「そんなに見詰めて、やはりソレガシは人間らしくないか? 」
ボクは慌てて否定した。
「そんな事無いよ! 」
「無理せずとも良い、解っておる
これが五十年前の最先端のアンドロイドの姿だ」
ボクは多分夜戯が一番触れて欲しく無い事に触れてしまったんだ。
「ごめん···········」
彼女はボクを見ずに言った。
「気にせずとも良い」
ボクはふと思い付いた疑問を口にした。
「どうして、武士口調なの? 」
夜戯は軽く肩を竦める。
「母が無類の時代劇好きで一緒に観ていた
母は早くに亡くなってしまった
こうゆう口調でいると、なんだか母が傍に居るようで安心するのだ」
辺りは陽光が熟して、建物に当たるオレンジ色が濃くなっていた。
夜戯の頬がオレンジ色に染まる。
ずっと気になっていた疑問が口をついて出た。
「アイツ等は夜戯を捕まえて何をさせようとしているんだろう? 」
夜戯は得意の無表情で言う。
「ソレガシがあ奴らなら、ソレガシが持っているあらゆるコンピューターにアクセスできる能力を使って、国家機密を入手し、それをネタに国から金を巻き上げるか··········
しかし今のソレガシにはもうそんな力は無い
だがこの身は女神、能力を失ったとしても利用価値はある
世界は女神の能力が失われたことを知らない
女神を手に入れた事を示せば、核ミサイルをぶっぱなすぞ、と脅して世界を思い通りにする事もできるだろう········
何を目的にしていようとソレガシは世の中の秩序を壊す為に利用されるのはごめんだ」
ボクは思わず訊いてしまった。
「やっぱり消滅しようと思っているの? 」
「致し方あるまい、ソレガシの存在そのものが世界の脅威なのだ」
ボクはまた淡い期待を持って言う。
「ばあちゃんの処へ行けば、アイツ等もやっては来れないよ
ばあちゃんの処でずっと一緒に暮らしたらいいんだよ」
夜戯は表情を変えずに言う。
「ソナタの病気の進行状況では後一ヶ月も持たないであろう
ソレガシも後半月もしない内にスクラップになる
ずっとと言う訳には行くまい··········」
ボクは冗談交じりに言った。
「いっそ心中でもする? 」
「それも、悪く無いかもしれぬな」
夜戯は笑おうとして、また不自然に顔を歪ませた。
読んで戴き、有り難うございます❗゜+.゜(´▽`人)゜+.゜
私、爪が切れない人なんですよお。
ほら、朝に爪切ると事故に遭うとか、夜に爪を切ったら親の死に目に遇えないとか言うじゃないですかあ。
それで朝じゃなくても出掛ける前は切らないんです。
切ったら家族が事故に遭いそうで怖い。
で、夜もそんな理由で爪が切れないんです。
午後が切り時なのですが、ついつい忘れてしまうんですよね。
ただのアホです。笑笑




