41/42
41
何を書こうかと毎日ここへ来て
白い画面を見つめるだけ見つめて引き返し
適当に詩らしいものをこしらえてしまえばバトンは渡るのに
それをするつもりにもならないで
毎日ここへ来るのだけが日課になっている
みんな全て丸ごと全部
目にするものは耳にするものは
彼方の出来事なのです
此方は此方として二畳ほどの離れ小島に
こじんまりとして
潮の満ちて引くたびに
小さくもろもろと崩れていって
いづれさらりと解けてゆくのです
彼方のものは目には入っても耳には入っても
所詮他人事なのですから
すーっと通り過ぎて
私の何事にも干渉することはないのです
ぱちゃぱちゃと波の遊ぶ小島の際を
膝を抱えて見つめるばかりです
以前はもっと広い気がしていたけれど
それも気のせいだったかもしれない




