5.サイコロは振るまでが楽しい
「6面サイコロ?」
「今から宮廻様には一回だけこのサイコロを振っていただきます。出た目の数までチート能力を獲得できます。宮廻様が獲得できるチート能力の数と内容は宮廻様の資質により既に決定しています。6の目が出ることを祈っています。」
「ありがとうございます。あ、参考までに今までどんな能力があったんですか?」
一旦落ち着くためと好奇心から聞いてみる。実際気になるし・・・誰にともなく言い訳するのは自分の小心さからか。そんな俺に気づく様子もなく記憶をたどるように上を見ながらクオリアさんが口を開いた。
「確か・・・各種属性魔法の強化とか、重力とか空間とかの特殊な属性の付与あとは・・・絶対の防御力を手に入れたり、山すら消し飛ばす攻撃力を手に入れたり、死者の蘇生を可能にしたり・・・あ!自分が任意で巨大な人型ロボットになれる人もいましたね!」
軽く手を合わせながら柔らかく微笑む女神様。ただ・・・最後・・・ないだろ。何があったし。そんな変なのが俺に無ければいいんだが。
「宮廻様、準備はよろしいですか?ご自身のタイミングで構いませんので。」
「いや・・・待ってたところで変わらないんで・・・行きます!!」
深呼吸一回、ついぎゅっと目をつむり優しく放り投げたサイコロは机の真ん中あたりに転がっていく。何かを考える間もなく出目が確定する。目を開けたら・・・。
「3ですね。では宮廻様が習得可能なチート能力の開示を行います。」
クオリアさんの声に反応したかのようにサイコロから出目になっていた黒丸が宙に浮かんだ。全部で21個の黒丸のうち光続けているのは3個だけだった。
「宮廻様はちょうど3個のチート能力を入手可能だったようですね。」
「・・・3個って少なくないですか?悲しくなるんですけど。・・・大体何個くらい光るんですかね?」
「宮廻様、チートの数が多いというのは褒められたことではありません。それだけ私たちが手を貸さなければいけないと判断したという事ですから。・・・あ・・・このことも秘密でお願いしますぅ。」
今のはうっかり女神さまの自爆だからなぁ・・・。真っ赤な顔を両手で隠していやいやしてる女神様可愛すぎかよ・・・。・・・フィールさんの事言えねぇわ・・・。




