第66話 幼女神誕生 ~えっ? オーラですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「ふっ、風が騒がしいぜ」
最近誰かに、魂を捧げられている気がする物憂げな幼女、ハイガンベイナ4歳です。
2人を送り出した後に気になって、アカシック先生に聞いてみたんだけど、過去には賢者から邪神になった人がいたみたい。
暴虐の限りを尽くし、多くの生贄を使って、自らの格を上げて神格を得て邪神に至ったそうだ。
なので、私は邪教を創っただけなので、邪神になる心配は無いわけだ。
私が殺した人間なんて、数が知れているし、今のところの予定でも聖教会の連中しか考えていないからね。 問題ないと思っている。
大体からして、私は生贄なんて求めていないのだ。 犯罪者はともかくとしても、民間人の虐殺なんてするつもりも無いワケだし。
それに魂をどうこう出来る存在なんて、ヘル以外には考えられないし、勿論、魂を集めろなんて命令するつもりもない。
私が集められるモノなんて、畏怖か信仰心くらいだろうしね。 だから絶対に心配ない。
そんな事より、問題はこの街の聖教会だ。 領主の館にあった資料では、私に直接聖騎士を送りつけていたのはこの連中だった。 許すまじ。
わざわざ他の都市とも連絡を取って、先導して派遣する聖騎士や聖職者を募ったらしい。
尤も、あのマリアンヌが含まれていた事からも判る通り、質はイマイチらしいのだが。
とは言え、たとえ送りつけたのが雑魚だったとしても、やはり許容しない方が良いだろう。 人間とは調子に乗る生き物だからね。
しかも自分たちを無条件に正義だとか神の使徒なんて考えているのだから始末に終えない。 滅殺せねばなるまいよ。
だからと言って私個人でプチプチするのば問題があるんだよね。 一応領主だし。
仕方がないな、ハトリに頼むか。
今はヘルが出てていないわけだし、久しぶりに顔も見たいし。
「ハトリー、ハトリやーい。 出ておいでー」
…イキナリは無理があったか。
もう少しで1週間だし、可能だとも思ったんだけれどね。 やっぱり街の外じゃないの無理なのかな? 今度は念話で叫んでみるか。
『ハトリー、聞こえたら返事してー!』
『ママ何ー。 もう1週間経ったのー?』
『久しぶり、元気にしてた?』
『うん、色々食べたよー』
うんうん、まだ1週間も経過していなかったケド寂しかったよ。 やっぱりハトリは心のオアシスだ。
『ママー、何かピカピカしてないー?』
『ん、どゆこと?』
『何だかヘルと雰囲気が近くなったよー』
『うげっ!』
待て待て、確かに幼女の呪いを受けたりしたかも知れないが、アレと同じなんて酷くないか。
『ちっ、因みにどこら辺が近くなったのかな?』
『んー、オーラ?』
『えっ、そんなに雰囲気がヘルそっくりに?』
『んーと、ヘルのピカピカを弱めると、ママに近くなるカンジ?』
はぁ? あのヘルがピカピカオーラ? それを弱めると私になるって事?
そう言えばヘルって、パチンコ屋かソープランドの電飾が似合いそうだよな。 それと一緒かぁ。 遠慮したいなぁ。
『ねっ、良く見て。 全然別物でしょ?』
『んー、ママの方が黒いカンジ?』
『くっ、黒いのか…』
『うん、色が濃いカンジー』
『ぐふぉっ!』
待て待て待て、私ってばそんなに腹黒じゃないぞ。 ないよね? ねっ、ねっ。
てか黒いピカピカって何だよ! 育て方間違えちゃったのかな?
『ねっ、ねっ、もう一度良く見て。 黒いピカピカじゃないでしょ?』
『オーラ視の異能を得たから間違いないよー。 ピッカピカー。 滲み出てるよー』
『おうふっ!』
そうかぁ、滲み出ちゃっているのか。 はははははー。 腹黒って言われるよりもダメージが大きいよ。
まだ魔王覇気が出ているっていわれた方がマシだった。 そっかぁ、腹黒オーラかぁ。 不貞寝して良いかな?
それもこれも、人の事を魔王だなんて呼んだ、聖教会が全部悪いんだ!
だってヤサグレちゃったんだもの。 そりゃぁ悪だくみの1つや2つ位はしちゃうじゃないかっ!
そうだ、私は悪くない。 これはきっと、反抗期的なモノで、一時的な現象に違いない。
だから癇癪を起こして、聖教会に八つ当たりをしてやるんだ!
『ハトリ、頼みたい事がある。 だから暫くは森にも帰らない』
『いいよー。 で、何をすれば良いのー?』
ふっふっふっ、覚えていろよ聖教会。
『聖教会を襲撃して欲しい』
『OK、どこにあるのー?』
『あっ、うん。 調べておくよ』
『判ったー、じゃあまた明日で良いー?』
『うむ、お願いする』
『じゃぁねー、バイバイー』
『バイバイー』
ふっ、滅びの日は近いぞ、聖教会! お前たちは皆殺しだぁ。 主にハトリが。
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
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