表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/300

第37話 幼女尋問 ~えっ? 職質ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「で?」

「はい、何とか出来ないかと思って、即死魔法を使いました。 効果は無かったですけど」


 現在、ポンコツ死神に詰問きつもんを行っている。 言ってみれば職質だ。


 対するポンコツは、土下座の状態で目の前に座っている。


 しかし即死魔法か。 無効化したのは黒の因子かな? まあ魔力鎧まりょくよろいの可能性もあるけど。


「これからお前には、下僕とちて働いてもらう」

「えっ、下僕ですか? 遠慮出来たりしないですかね」

「不満の様だな。 強力遠赤外線」

「うぎゃぁぁぁぁ~っ! 焼ける! 焼けますぅぅぅぅ~っ!」


 うん、流石は遠赤外線だ。 中までジックリ火が通るカンジが非常にGOODだ。


「で?」

「はい、誠心誠意、お仕えさせて頂きます」


 こうして質問の合間に教育も行っているので非常に効果的です。


 えっ、死ぬんじゃないかって? いや、仮にも死神なんだし、そこら辺は不思議パワーで何とかしているんじゃない?


 それにもし本当に不死ならば、肉の壁として使用すれば良いんだし、Win-Winの関係だよね。 誠心誠意で働けるんだから。


「面を上げよ」

「はい、あっ、可愛らしいご尊顔ですねぇ。 ねっ、仲良くしましょうよぅ!」


 目や鼻から大量の汁を流しながら笑っている。 うん、汚いな。


「で、下僕。 名は?」

「ヘルと申します」


 北欧神話かよ。 いや、単純に地獄の意味か。 まあドッチでも良いや。


「で、何が出来る?」

「即死攻撃とか死者蘇生とかアンデッド支配とかですぅ」


 まんま、死の超越者だな。 どうして骸骨じゃないんだ? 偏見か?


 それにしても気になるのは即死攻撃だよな。 やっぱり格上には通用しないのだろうか?


「で、ちょくち攻撃が有効な相手は?」

「主に格下と耐性が無い相手だけですぅ」


 けっ、更にしょぼいじゃん。 こりゃ対雑魚要員決定か?


「で、ちちゃちょちぇいは?」

「へっ、もしかして死者蘇生ですか? 低確率で可能ですよぉ」


 ホントに使えないな! お前が雑魚だとは思わなかったぜ。


嗚呼ああっ、何ですかぁ、そのゴミを見る様な目はぁ! ぞくぞくしますぅ」

「けっ」


 どうしょうか、この変態。 ひと思いにってしまおうか?


「嗚呼っ、その虫ケラを踏み潰すかの様な視線にもぞくぞくしますぅ」

「うげっ」


 げげっ、真性だったとは。 消毒すべきかな?


「滅菌光線!」

「うぎゃぁぁぁぁ~っ! ヒリヒリしますぅ」


 ダメだ、殺菌力が足りない。 こうなれば過酸化水素水なんてどうだろう? 水に酸素をブチ込めば何とかなると思うし。


「オキシドール生成、噴霧」

「きょぇぇぇ~っ! 効きますぅ! 溶けますぅ! ぞくぞくしますぅ! 聖水有難うございますぅ」


 えっ? 聖水って消毒液だったの? ドラッグストアに大量に並んでいたぞ。


「噴霧、噴霧、噴霧」

「濡れてきましたぁ。 ちょっとエッチな気分ですぅ」


 ダメだ、変態は消毒液では滅菌出来なかった。 でもエチルアルコールは生成出来ないしどうする? あっ、そう言えば吸血鬼ってワインを飲むんだっけか。 なら無しだな。


 ええぃ、寄って来るな、鬱陶うっとうしい! げしげし。


「嗚呼っ、幼女に足蹴あしげにされてますぅ!」


 何でチョッと嬉しそうなんだよ! この世界の雑魚って、別の意味でシブト過ぎるだろ!


「火炎放ちゃ!」

「うぎゃぁぁぁぁ~っ! コレは嫌ですぅ!」


 はぁ、はぁ、はぁ。 悪は去った。


 お前は、肉壁決定だ! でも気持ち悪いから連れて行きたくないんだよな。


 おかしいな。 ちょっと雰囲気もあったし、使えそうな気がしたんだけれども、こんなんだったとは。


 あれ? これってポンコツ妖精と同じパターンか?


 運命なのか? さだめなのか?


 私が女をテイムすると、雑魚変態になるパターンなのか?


「次は聖水中心でお願いしますねぇ」


 あっ、もう完全復活してやがる。 勘弁してくれよ。



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ