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それでも伏見城に入りますか?

【伏見城】

大坂と京を水運で結ぶ要衝・伏見の地に、関白を秀次に譲った秀吉が隠居のため築いた城。度重なる地震のため3度の建て替えを余儀なくされるも大名屋敷が立ち並び栄えた伏見城でありましたが。秀吉亡き後、秀頼は大坂城へ。留守居役であった家康も大坂へ移ったため西軍が決起しました1600年当時はすっかり寂れてしまったこの伏見城でありましたが……。


所員:(その伏見の城には家康の幼馴染鳥居元忠が留守を任されていました。その元忠でありますが、西軍が正式に決起します7月17日の2日前から籠城を開始しています。籠城とは言いますが、場所が場所でありますので援軍を期待することは出来ません。そんな孤立無援の伏見城に助力を申し出た人物がいたそうであります。)

私(三成):(島津義弘と小早川秀秋の2名が伏見城の籠城に加わろうとしていたそうなのでありますが。本意不本意問わず。9万5千もの兵が集う西軍と畿内に残された唯一と言っても良い東軍の拠点伏見城2千3百。両者は西軍サイドから「味方になりませんか?」とお誘いを受けている。家康は遠く離れた会津の地に居る状況で、果たして彼らは本当に伏見城への助力を買って出たのか?と……。)

所員:(もし同じ状況でしたらどうされます?)

私(三成):(長いものに巻かれます。)

所員:(そうなりますよね。もっとも助力の申し出をされたほうとしましても、同じ城の中に入られては。小早川秀秋は1万5千の兵を抱えて入城することになりますので、備蓄している兵糧の食い潰され方が早くなる一方。補給の当ても無い……。「お言葉は有難く頂戴致しますが、全滅覚悟で籠っているところに巻き込むわけには……。」と丁重に断られたでありましょうし。)

私(三成):(もっと悲惨なのは島津でありまして。……渡辺勘兵衛のことは忘れることにしまして。老中暗殺に伴う混乱が一応治まったのが4か月前の3月。とても外へ兵を出すことの出来る状況にはなかった。と……。)

所員:(加えて島津の体制は、大名とその一門並びに有力家臣による連合政権であり、更には京に居る島津義弘は島津家の当主でも無い。そのため西軍発足当時。京の島津義弘の手元に兵がほとんど居ない丸裸の状態にありました。そんな義弘が仮に「伏見城に……」となったとしましても……。)

私(三成):(伏見城の鳥居元忠からしますと「なんで?」でしょうね……。)

所員:(そんな無人の島津に対しましても西軍は助力を依頼しています。)

私(三成):(今は無力の義弘でありますが、島津家は50万石を超える大大名。しかもこの段階では1日で終わるような状況には無かったことを思いますと、いづれは鹿児島から兵が集まって来ることの期待も込め。と言うより、……少しでも味方の数を増やしておきたい。と言う切実な願いも込めてのお願いであったのかもしれませんが……。)

所員:(一応、のちの歴史書には「助力を断られやむなく……。」と記されてはおりますが、秀秋が関ヶ原で何故大谷隊へ襲い掛かったのか?の理由付けのため。島津については、関ヶ原後の家康との折衝の中で出て来た話。籠った元忠はこの世に居ない状況でありましたので。とあと付けされたと見たほうが。あの状況下を思いますとむしろ自然なことかもしれませんね。)

私(三成):(そうでも言わないと島津と小早川の両名が伏見城を攻略し、家康の幼馴染である鳥居元忠を葬った事実。改易されて仕方なし。の状況をひっくり返すことは出来なかった……。死人に……。と言ってしまえばそれまでのことでありますが。今、伏見城の戦いにおける西軍のメンバーを眺めているのでありますが。小早川・島津のほかのメンバーの中に輝元入城の際。恵瓊と大喧嘩した吉川のほか、関所で足止めされた長宗我部と鍋島の名前がありますね……。)

所員:(もう一人足止めされました前田茂勝は田辺城攻めに向かっています。)

私(三成):(「踏ん切りをつけなさい。」の意味合いも込められているのかもしれませんね……。)

所員:(そんな西軍でありますので、両城の攻略はなかなか進まず。7月が終わろうとしているのであります。)

私(三成):(見るに見兼ねて伏見城に三成を呼び付けたのが……。)

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