案外ピンチでもない。
累計五〇〇〇pv達成しました。ありがとうございます!!
前回の部分でおかしなところがあったため修正しました。申し訳ありませんでした。
大筋に変更はないため、読み進めても問題はありません。
また、この話の後書きがおかしいもとい、eとwを間違えて押していた部分も直しました。
現在、怠惰の使徒の配下は、俺といろんな役職を兼任している“魔王”さんの二人だけという。驚きの事態になっている。今他の使徒から攻められたら、ひとたまりもない状態だ。
『そうなんだよね~。』
「軽いですね。」
『そうは言っても、他の使徒も配下を集めている段階だから、そんな他の使徒を攻撃する暇とかないと思うよ~。』
他の使徒も、配下集めに力を注いでる現状では、特に問題はないのか。つまり案外ピンチではないのかもしれない。
『それに~、使徒同士の争いは、暗黙の了解としてるんだよね~。』
「暗黙の了解ですか…。」
『そ、暗黙の了解。使徒の役割は、この世界の安定なんだよ。それを乱すことはその役割を投げ出すことになるからね。』
使徒な役割…。そもそも使徒とはなんぞ?ってレベルなんですけれど…。まぁ良いか、他の使徒と争いになることが無いことが分かっただけでも良しとしよう。あ、そういえば。
「この世界の安定って言ってましたけど、具体的にどうするんですか?」
『魔物の討伐とかをしたりとか?』
「とか?」
『うん。例えば、うちの使徒さんは、私たちみたいな非殺傷系の能力しか持たない配下ばっかなんだよね。それでも、身体能力は一般人よりも高くなるんだ。だから、“騎士”とか“暗殺者”とかの役職を与えて、一般人を強化して、魔物を討伐させることはできる。
それ以外にも能力を使用して、道具を発明に力を入れて行こうって考えの使徒もいるらしいしね。』
なるほど。魔法があるから、もしかしてと、思っていたけど、いるんだな魔物。
この世界の安定のためには、魔物がいるから、それの討伐が第一としてると。それだけじゃなくて、道具なんか作って、医療、食物の生産技術とかに貢献しているとかかな?
「さっきの話で気になったんですが、“騎士”とか、“暗殺者”ってなんです?」
『“騎士”も“暗殺者”も使徒の配下の役職だよ。ただ、私の兼任している役職や、君の守護者と違って、各配下に複数がなることができるんだ。ただ、怠惰の騎士や暗殺者は、他の使徒の配下よりも身体能力は向上しないんだよね…。』
「さすが非殺傷系配下のみと言うべきですか?」
『まぁその分能力で埋め合わせが、利くからね。』
「そうなんですか?」
『うん。魔王や魔女の能力はどこも同じだ。だけど、賢者の転移や、君の気配の濃度を変えるなんて、不意打ち特化能力だよ?騎士の能力は身体能力の向上程度だけれど、暗殺者の能力は君の劣化版。完全にヤバいよね。』
今考えると、俺自身は非殺傷武器であって、能力自体を考えると“不可能”ではないのか…。
「劣化版っていうのは?」
ちょっと気になる言い方だ。俺の能力は、守護者の気配の濃度を変えられると言うの能力だ。それだけだ。それの劣化版ってどういうことだ。
『ん?それはね、暗殺者自身のみの気配を失くすに近いところまで薄めれるって能力。しかも通常状態か、ほぼゼロかのオン、オフしかできないの。だから君の劣化版。』
ああ、なるほど。俺みたいに微妙な気配の調整ができないってことか。それだけで劣化って。それだけを考えると、俺の能力ってしょぼいんじゃなかろうか…。
「今更ですけど、なんで廃墟に俺、飛ばされているんですか?」
そう今更だが、多分この魔王さんは、俺がここにいる理由を教えに来てくれたんだと思う。
『すごい今更だね…。うん、まぁ、君が予想している通り、私は君にそのことについて伝えることがあってね。』
あ、やっぱり。
『今回君がこの廃墟に飛ばされたのは、別に使徒様の失敗というわけではないんだ。』
「というと?」
『使徒様が、把握していた守護者候補が産まれる“予定だった”のは、ここで間違いなかった。ただね、先週あたりにどうやら魔物の群れに襲われたらしいんだ。それ自体は、村にいた人でなんとかなったんでけれど、その後に大きな盗賊団に襲われたみたい…。』
ま、魔物の群れに…盗賊団ってさすがファンタジー。いや襲われた側したら、そんなどころの騒ぎじゃないか。
「で?その候補の親は?」
そこだ。村が襲われたの過去の事で、俺が今できることなんてない。それに関しては俺にできることがないなら、少しでも未来に繋がることをしようと思う。
『うん。どうやら捕まって、奴隷商に奴隷として売られたみたい。ちょっと待っててね。今そっち行くから。』
こっちに来る?ああ、そっか“賢者”も兼任してるから、転移が使えるのか。
そうして、村の廃墟の中で、比較的開けた場所に紫色の光を放つ、魔法陣が現れた。その魔法陣は、恐らく、俺がここへ飛ばされた時に使用された物と同類のものだろう。
その魔法陣が光を放ち、消えた。そこには、髑髏のお面をかぶり、頭からつま先まで体をローブみたいなもので、すっぽり覆い見るからに不審者な人が立っていた。
「お、君が影君?」
そう言って、さっきまで話していた声でその不審者はこちらに声をかけてきた。
「えと、魔王さん?」
「うん。あ、でもその内に魔王じゃなくなるから、ベルシリアスって名前で呼んで。あ、ベルちゃんで良いけど?」
「じ、じゃあベルさんで。」
ああ、うんさっきまで話してた人だわ…。
「うん、まぁそれで良いか。そう言えば君ってなんて呼べば良いの?」
転生前の名前で…、ってこっちの名前っぽくないか。
「えと、じゃあ…。」
「影君だから、シェイドなんてどうよ?」
「え?」
「あれ、ダメだった?」
「いや、似たようなのものを名乗るつもりだったので、大丈夫ですよ。」
名乗る前に決められた…。まぁさっき言った通り同じ感じの名前だったから良いか。
「そっか。よかった~。じゃあ改めてよろしく、シェイド君。」
「はい、こちらこそ。ベルさん。」
というわけで、俺シェイドは、魔王さん改めベルさんに出会った。
伏線が、多いうえに説明回です。
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