表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんな世界で君は何を思う?  作者: かかかうどん
第二章 俺は影。
10/30

ヤンデレ?

途中、ラブコメになっており、あれ、別作品?と思う方がいるかもしれませんが、大丈夫合ってます。

 初めまして、僕の名前は天利あまり 浩二こうじ

 去年の春桜舞い散る中、僕は県立 大見台おおみだい高校の普通科に入学した。


 頭脳明晰、運動神経抜群。文武両道を地で行く、なんてみんなは言ってくれるけれど、そんなことは無い。僕より頭のいい人なんて、幾らでもいる。それに、部活でテニスをやっているけれど、僕なんて県大会で優勝できるかどうか。そんなレベルだ。


 顔はイケメンではない。小さめの顔に垂れた目尻、小さな鼻。長いまつげを備えた二重瞼。(女の子達からはうらやましがられている。)

 髪は耳にかからない程度に整えている。お母さんの母親、つまりぼくのお婆ちゃんは外国の人だ。その血からか、髪は茶色ぽい。瞳の色も若干青い。


 人付き合いは嫌いじゃないから、友達はいっぱいいる。クラスが変われば、知らない子たちばかりで不安になったけれど、一週間もすればそんな不安は感じなくなった。学級委員にも推薦されて、みんなから頼りにされているのが嬉しかった。


 小学生のころから学級委員はやっていたし、中学の時は生徒会長にもなった。そんなわけで、僕は結構目立っていた。いや、目立ち過ぎた。


 いや、「あいつ気に食わねぇ」的に、不良な人から暴力振るわれ、かつあげされたとかじゃない。


 じゃあ、なにがあったか。まぁ、なんて言えばいいのかな?

 端的にいうと、“刺された”。挿されたわけじゃないよ?これ重要!


 事件は、秋の終わりぐらい。来月はクリスマスに大掃除、冬休み。色々なイベントが盛り沢山だった。

 今年の秋は例年以上に寒く、暦上は秋にも係わらず雪が降って、路上を白く塗っていた。僕が歩いた跡を見れば、僕の平均より小さめのスニーカーの跡がくっきり残っていて、それだけでも楽しい。


 部活終わりの帰路を一人で歩く。サクっていう音が耳心地がいい。明日は確か物理の小テストがあるから、家に帰ったらテスト範囲の復習しなくちゃ、そんなことを考えていたと思う。


「天利君。」

「ん?」

 僕を呼び止める声が聞こえた。声がした方向、(まぁ後ろ)を振り向いた。

 そこには、今年は違うクラスで、去年同じクラスだった女の子がいた。名前は、木村きむら 清李しょうりさん。去年に続き今年も学級委員を務めているらしい。


 彼女は、くりっとした瞳を潤ませて、(165cm程の)僕を見上げる。長い髪を束ねて左の肩から前へ流している。その髪の毛先は、彼女の豊かな双丘の片方に沿って広がる。


 彼女の小さなその口で紡がれる言葉は、少女らしい響きを感じるが、彼女の立ち姿を踏まえると、色気が感じられて不思議だ。彼女は、学年でも一位二位を争うほど人気な女の子だ。

 そんな彼女、実は僕は苦手だった。


 理由は、幾つかあるけれど、一つに僕の前で決して笑わない。他の人と話す時、彼女は笑う。それはもう、傍観者となっている第三者の僕でもドキッと、僕の心臓が高鳴るのが分かるほどだ。


 そんな彼女が、僕に声をかけてきた。それも今まで誰にも見せたことない“笑顔”で。



「天利君。私気が付いたの。」

「気が付いた?いったい何に?」

「あなたが好きってこと。」

「へ?!」

 僕は、てっきり君に嫌われていると思っていたよ。


「どうして?」

 おや、考えていたことが口に出ていたようだ。

「それは、君が僕の前で笑ってくれないから…。」

 おっと、これは何かの羞恥プレイか何かだろうか?自分の頬が熱くなるのが分かる。木村さんの笑顔が、眩しくて直視ができないや。


「あ、あれは…。天利君と一緒にいると、き、緊張しちゃうの…。」

 なんだ天使か。いや待て、うん待とう。あまりの可愛さに思考がトリップしてしまった。頬を染めながら、潤んだ瞳で上目使いからの、視線を下に向けるという、なんというコンボ…。こ、こやつできる…。


「あ、えーと、き、木村さん!」

「は、はい!」

「僕で良ければ、付き合ってください!」

 僕は、赤くなったこの頭を下げる。


「え?!」

「へ?」

 なぜだろう。木村さんの、驚いた声が聞こえて反射的に顔を上げてしまった。そこには、口を左手で押さえて固まる木村さんが…。


「あ、あの木村さん?」

「う、嬉しい…。」

「?!」

 声をかけたら、くりっとした瞳から大粒の涙を流しながら、彼女が僕に抱き着いてきた。そうすると彼女の豊かなななななな。



「じゃあ、私達両思いだね、天利君?」

「そ、そうだね。清李。」

「っ!う、うん。こ、浩二君。」

 あああぁぁぁぁぁぁぁ。僕の腕の中の彼女の体温や匂い、全てが愛おしいと感じて、僕は幸せだった。


 次の日には、学校中に僕達の関係は広まった。授業の休憩時間には彼女は、僕達のクラスにやってくる。毎回だ。

 お昼は一緒に学食で食べる。お昼は彼女の手作り弁当。周りからの野次もどこか心地よい。僕がほかの女の子と話しているだけで、嫉妬してくる姿もかわいいと思えた。


 それから数日経ったクリスマスの夜。彼女に僕は包丁で刺された。

「浩二君。誰もいないところで静かに…。」

「し、しょう…り…。」

「浩二君を惑わす豚はいないの。ね?すてきよね?」

 そう言って、彼女は微笑む。やっぱりその笑顔は見惚れてしまうほど綺麗で眩しかった。その濁った瞳を除いて。


「来世も一緒だよ?浩二君。」

 そう言って彼女は、僕を刺した包丁で自分の心臓を刺した。

 その顔はやはり綺麗で、やっぱり僕は見惚れてしまった。

途中でラブの波動を感じて、短編を投稿しました…。

ホントは、もうちょいこの話は長くなる予定でしたが…、私のライフがゼロになりました。

ヤンデレってこんな感じのイメージなんですけど、大丈夫かな?ヤンデレ教から怒られないよな…。


感想、誤字脱字報告などお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ