ヤンデレ?
途中、ラブコメになっており、あれ、別作品?と思う方がいるかもしれませんが、大丈夫合ってます。
初めまして、僕の名前は天利 浩二。
去年の春桜舞い散る中、僕は県立 大見台高校の普通科に入学した。
頭脳明晰、運動神経抜群。文武両道を地で行く、なんてみんなは言ってくれるけれど、そんなことは無い。僕より頭のいい人なんて、幾らでもいる。それに、部活でテニスをやっているけれど、僕なんて県大会で優勝できるかどうか。そんなレベルだ。
顔はイケメンではない。小さめの顔に垂れた目尻、小さな鼻。長いまつげを備えた二重瞼。(女の子達からはうらやましがられている。)
髪は耳にかからない程度に整えている。お母さんの母親、つまりぼくのお婆ちゃんは外国の人だ。その血からか、髪は茶色ぽい。瞳の色も若干青い。
人付き合いは嫌いじゃないから、友達はいっぱいいる。クラスが変われば、知らない子たちばかりで不安になったけれど、一週間もすればそんな不安は感じなくなった。学級委員にも推薦されて、みんなから頼りにされているのが嬉しかった。
小学生のころから学級委員はやっていたし、中学の時は生徒会長にもなった。そんなわけで、僕は結構目立っていた。いや、目立ち過ぎた。
いや、「あいつ気に食わねぇ」的に、不良な人から暴力振るわれ、かつあげされたとかじゃない。
じゃあ、なにがあったか。まぁ、なんて言えばいいのかな?
端的にいうと、“刺された”。挿されたわけじゃないよ?これ重要!
事件は、秋の終わりぐらい。来月はクリスマスに大掃除、冬休み。色々なイベントが盛り沢山だった。
今年の秋は例年以上に寒く、暦上は秋にも係わらず雪が降って、路上を白く塗っていた。僕が歩いた跡を見れば、僕の平均より小さめのスニーカーの跡がくっきり残っていて、それだけでも楽しい。
部活終わりの帰路を一人で歩く。サクっていう音が耳心地がいい。明日は確か物理の小テストがあるから、家に帰ったらテスト範囲の復習しなくちゃ、そんなことを考えていたと思う。
「天利君。」
「ん?」
僕を呼び止める声が聞こえた。声がした方向、(まぁ後ろ)を振り向いた。
そこには、今年は違うクラスで、去年同じクラスだった女の子がいた。名前は、木村 清李さん。去年に続き今年も学級委員を務めているらしい。
彼女は、くりっとした瞳を潤ませて、(165cm程の)僕を見上げる。長い髪を束ねて左の肩から前へ流している。その髪の毛先は、彼女の豊かな双丘の片方に沿って広がる。
彼女の小さなその口で紡がれる言葉は、少女らしい響きを感じるが、彼女の立ち姿を踏まえると、色気が感じられて不思議だ。彼女は、学年でも一位二位を争うほど人気な女の子だ。
そんな彼女、実は僕は苦手だった。
理由は、幾つかあるけれど、一つに僕の前で決して笑わない。他の人と話す時、彼女は笑う。それはもう、傍観者となっている第三者の僕でもドキッと、僕の心臓が高鳴るのが分かるほどだ。
そんな彼女が、僕に声をかけてきた。それも今まで誰にも見せたことない“笑顔”で。
「天利君。私気が付いたの。」
「気が付いた?いったい何に?」
「あなたが好きってこと。」
「へ?!」
僕は、てっきり君に嫌われていると思っていたよ。
「どうして?」
おや、考えていたことが口に出ていたようだ。
「それは、君が僕の前で笑ってくれないから…。」
おっと、これは何かの羞恥プレイか何かだろうか?自分の頬が熱くなるのが分かる。木村さんの笑顔が、眩しくて直視ができないや。
「あ、あれは…。天利君と一緒にいると、き、緊張しちゃうの…。」
なんだ天使か。いや待て、うん待とう。あまりの可愛さに思考がトリップしてしまった。頬を染めながら、潤んだ瞳で上目使いからの、視線を下に向けるという、なんというコンボ…。こ、こやつできる…。
「あ、えーと、き、木村さん!」
「は、はい!」
「僕で良ければ、付き合ってください!」
僕は、赤くなったこの頭を下げる。
「え?!」
「へ?」
なぜだろう。木村さんの、驚いた声が聞こえて反射的に顔を上げてしまった。そこには、口を左手で押さえて固まる木村さんが…。
「あ、あの木村さん?」
「う、嬉しい…。」
「?!」
声をかけたら、くりっとした瞳から大粒の涙を流しながら、彼女が僕に抱き着いてきた。そうすると彼女の豊かなななななな。
「じゃあ、私達両思いだね、天利君?」
「そ、そうだね。清李。」
「っ!う、うん。こ、浩二君。」
あああぁぁぁぁぁぁぁ。僕の腕の中の彼女の体温や匂い、全てが愛おしいと感じて、僕は幸せだった。
次の日には、学校中に僕達の関係は広まった。授業の休憩時間には彼女は、僕達のクラスにやってくる。毎回だ。
お昼は一緒に学食で食べる。お昼は彼女の手作り弁当。周りからの野次もどこか心地よい。僕がほかの女の子と話しているだけで、嫉妬してくる姿もかわいいと思えた。
それから数日経ったクリスマスの夜。彼女に僕は包丁で刺された。
「浩二君。誰もいないところで静かに…。」
「し、しょう…り…。」
「浩二君を惑わす豚はいないの。ね?すてきよね?」
そう言って、彼女は微笑む。やっぱりその笑顔は見惚れてしまうほど綺麗で眩しかった。その濁った瞳を除いて。
「来世も一緒だよ?浩二君。」
そう言って彼女は、僕を刺した包丁で自分の心臓を刺した。
その顔はやはり綺麗で、やっぱり僕は見惚れてしまった。
途中でラブの波動を感じて、短編を投稿しました…。
ホントは、もうちょいこの話は長くなる予定でしたが…、私のライフがゼロになりました。
ヤンデレってこんな感じのイメージなんですけど、大丈夫かな?ヤンデレ教から怒られないよな…。
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