プロローグ
「星原さぁ……何度ミスすれば気が済むの……」
今俺は、度重なるミスで体全体にストレスと言う重い岩を背負っている。
指摘をしてくださる、吉池主任もため息しか出ない。
視野も思考もはっきりしているのに、服の上から泥を被ったみたいに体がドロッとしている。
1時間後上司から、会議室へ呼び出された。
「星原君」
椅子に浅く座り、目は虚ろ。
膝の上では、悔しさか恥ずかしさか分からない感情の中、拳を作る。
「……」
「大変申し訳ないんだけどさ……」
― 3週間後 ―
「約10年間。お世話になりました」
拍手で見送られる。
こんな俺に、拍手を貰えるだけありがたいか……
会社を出る時、一度振り返る。
……はぁ
出世願望も辞めるつもりもなかった。
辛い環境になった場所からクビと言う形だが抜け出せたことに、心なしか安堵もあった。
「ありがとうございました……」
変わらない虚ろな目。
小さな声で建物に向かい、小さく会釈。
俺は、星原 太陽30歳。晴れて新卒で入った会社を雨模様のクビとなった。
お読み頂き本当にありがとうございます。
全20話
2話から10話は【2026年3月6日から14日まで 深夜1時00分】
11話から20話は【2026年3月15日から24日まで 午前10時00分】 に投稿いたします。
お時間ある時に、見て頂ければ幸いです。
まだまだ勉強不足で魅力に欠けていると思っております。
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