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3話

更新はマイペースです。冒険まではもう少しかかります。

▽60日目〜


若木との戦い?により木々の強さを知った俺は、しばらくは吸収を諦め成長することにしていた。すると、次第に俺が生命力を吸収して剥げてしまった地面にも草が生え始めた。まあ、また水分の問題が心配なのである程度は吸収しているが。そして、どうやら季節が変わったようで周りの木々が実をつけ、少しずつ実を落とし始めた。この実もしばらくすると地面に芽を生やし始める。まだ雑草レベルならマシだが、成長すると木になるせいかかなりの生命力と成長速度を持つので俺の周りに落ちた瞬間に即吸収している。まあ、そのおかげで生命力がかなり上がっていて今では吸収した若木並みに成長した。

それでもなかなか太陽の光を浴びることはできていない。まあ、そろそろ成長もいいだろう。周りの木々も間引いてやろう。

そう思っていた昼下がり、いつものように周りの雑草を間引いていると珍しいお客さんが現れた。


「はぁ……なんで俺がトレントなんて討伐クエスト受けてんだろう……」


「何言ってんだ!リャン!お前がオールバットの討伐の報酬を飲み代に使いやがるからだろう!!」


「んなこと言ってもお前も飲んでたろう!」


「ほら、喧嘩しない!ここは魔の森だよ!しかも、かなり奥まできたみたいだし帰れるかどうかも分からないんだから!」


「そうだな…さっさと討伐して帰ろうぜ。って、本当にトレントいるのか?」


「そうだな。トレントなら魔力を持っているから気配でわかるはずなのだが…」


お客さんとは、金属の鎧や革製の装備を着込んだ人間たちだった。人数は3人で一番強そうな男は大きな斧を肩に担いでおり、もう1人の男は細身で革と金属を組み合わせた装備の剣士。そして、喧嘩を止めたのが真っ白な髪に整った顔立ちの弓を持つ女だった。

それにしてもトレントの討伐依頼か……大変そうだな。って、俺ってトレントじゃん!!

冒険者たちは数十メートル先で道を探している様子だった。


「ん?なんかあの木おかしくねーか?あの木の周りだけ草がやけに低いし」


「そうだな、怪しいな。切り倒してみるか」


3人は俺の方にゆっくりと向かってくる。どうやら警戒しているようだ。

困ったな…切り倒されるってことは死ぬってことだしな…どうする…考えろ!

1、話し合いで和解

2、黙って死を受け入れる

3、殺す


うーん…1はあり得ないだろう。てか、話すことはできないしな。

んじゃ、2か?でも、死にたくないんだよな…せっかく生まれ変わったわけだし。なら、3だな。

きめた!悪いな、お三方。犠牲になってもらう。


俺はゆっくりと武器を構えながら近くにやってくる男たちをじっと待つ。弓の女は遠くから弓に矢をかけ2人の男が近ずいてくる。おそらく2人の戦士に何かあればすぐに矢を射れるようにだろう。

しかし、3人はすでに雑草が短くなっているエリアに入っている。つまり、俺の間合いに入っているということだ。


「どうだ?魔力はかんじるか?」


「ああ!かなり濃い魔力だ!エルダートレントかもしれない」


「そうか!ふたりとも気をつけてっ…キャーーーーー!!!!」


弓を持つ女が突然叫び声をあげると同時にその姿が消えた。叫び声に驚いた2人は俺から一瞬視線を外し弓をもつ女の方を振り返る。


「た、助けっ!て!なに!?……あ、あああ…」


ガッキガリガリガリ


女が居た場所から戸惑いの声と苦悶の声と不気味な音が静かな森に響く。剣士は弓の女が心配なのか表情に焦りが出てきたのが、目の前の俺という存在もどうするかと悩んでいる様子だ。すると、すぐに鎧の男が叫ぶ。


「リャン!エレーナを助けにいけ!このトレントが何を仕掛けても俺が守ってやる!」


「わ、わかった!頼むぜ!」


ホホぅ…連携は取れておるようじゃのぉ…。まあ、弓の女を見殺しにして2人で俺を殺しにきたらまずかったかもしれないが。自らバラバラになるとは。

剣士は鎧の男を信じているのか、俺に背を向け弓の女の元へ向かう。


「待ってろ!すぐにっ!いってぇ!」


「ど、どうした!何があった!」


「なんでもねぇ!根に足を取られた転んだだけだ!」


「そうか!なら、早く…根だと?」


鎧の男が剣士の方にゆっくりと振り返るがそこに剣士の姿はなかった。そして、鎧の男に答える者は誰も居なかった。そして、再びゆっくりと俺の方を向く。その目は驚きと憎しみを感じるような瞳だ。男の握る斧の持ち手からギュと音が聞こえる。かなり力を入れているようだ。


「お前か……」


鎧の男は俺を睨んでくる。さてこの男も殺してしまうか。

俺はそっと鎧の男の足元、正確には真下から地面の中にある根を波のように動かし男の足場を悪くする。思惑通り男は立って居られず、片膝を地面につける。そこからすぐに立ち上がろうとする男の足を地面から根をだしその足に根を絡め固める。


「この程度切り落としてっうわ!」


両足の動きを封じただけではない。その両足を掴んでいるのと同じだ。俺は斧をふりおろそうとしている男の足を引くと男は顔面から地面に倒れこんだ。その瞬間にに関節を重点に根で押さえ込む。いくら屈強な戦士でも関節を抑えられては立ち上がることもできないだろう。それに金属製の鎧のせいで動きずらそうだしな。そしてゆっくりと男を地面の中に埋めていく。必死にもがく男だが無意味だ。そして完全に男が地面に埋もれると根を使い綺麗に地面を平す。早すぎる埋葬って感じか…


『ふぅ…終わったか』


俺は思惑通り3人を殺せた事と、3人もの人間を殺すことになんの罪悪感もなかったことにため息が出る。まあ、よく考えてみると俺は植物だし、雑草を吸収するのも命を奪うことだと思うと心にあった靄が晴れた。

ちなみに弓の女は鎧の男と同じように足場を悪くしバランスを崩したところを根を身体中に巻きつかせたのだが、力加減ができず絞め殺してしまった。剣士も同じように絞め殺したところで力の制御ができるようになった。2人の姿は皮膚が裂け肉が露出しているほどで、みる姿もない。


『さて、殺した人間の死体はどうするべきか。見せしめにそのまま放置しておくか?いや、他の魔物とかがよってくると面倒だしな……吸収できるか?』


俺は再び3人に根を巻きつかせ生命力を吸収しようとしたが一向に吸収されない。しかし、魔力と水分は吸収できたようだ。そして驚いた事に若木と比べると10倍程の魔力が吸収できた。男たちは身体中が萎びれほぼ白骨化していたので根の届くギリギリの深さのところに埋めた。また持ち物は器用に根で剥がし、別の場所に埋めた。またこの世界にはアンデッドがいるのでもしこの男たちがアンデッドになっても地面の重さで身動き一つできないだろう。剣や斧は他の人間が来た時根で持つこともできるしいい物を手に入れたな。


名前 未定

種族 インテリジェンストレント

レベル 22

HP 480

MP 9800

スキル

光合成 lv1

魔力吸収 lv 9

自然魔法lv1

称号

世界樹の後継者

略奪者

策士


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