1925年 宇垣軍縮
外務省
「あ~あ結局ソヴィエトを認めちまうのかよ。」
「やってられんよ。」
「結局シベリア出兵は何の意味があったんだろうな...あんだけ騒いでいた仏蘭西も英吉利も去年承認してしまうし...。」
「金塊が手に入ったから黒字にはなったがあれは偶然であとは露助に恨まれるようになっただけ。金塊が無ければ今頃もっと酷い暴動でも起きていただろうさ。」
「金塊は良かったよ。あれで一息つけたし。」
「シベリアなんて他に何も無いしな...。」
「資源があるかもしれんがあの寒さではな。」
「あんだけ広くてもあの寒さじぁ開拓なんて無理だ。そもそもあの出兵で露助から領土を奪うのは無理だ。一時的な占拠ならともかく。」
「あぁもったいないもったいない。」
「あとはアカが大人しくしてくれればいいのだが...。」
「国交を結んだんだ。表面上は何とかなるさ。表面上はな。」
「まぁ国交を結んだくらいで過去の事を水に流すような国は無いと思うがな。」
「はぁ...こんな事ならいっそこのまま国交無しでもな。」
「なんだかんだ言ってもアカとはいえ国交が無いと色々と不都合だし仕方ない。財界も圧力を掛けてくるしよ。」
「漁業にも影響が出ている。恨みを買いすぎたな。」
「そもそも露助共がアカに染まるのが悪いのだ!!。独逸人共め!!あんなろくでなしをスイスから出しやがって!!おかげでめちゃくちゃだ!!。」
「シベリア鉄道も使えなくなったしな...。」
「あの独逸の最後っ屁は露西亜には強力過ぎだよ。おかげでこっちもいい迷惑だ。」
「アカを露西亜に解き放ったんだ。もっと賠償金を上乗せしたいくらいだよ。」
「はぁ...露西亜をなんとか帝政に戻せんもんかね...。」
「もうこりごりだよ。何度も支援した白軍は蜘蛛の子を散らすの如く離散したし露助は二度と信用しないぞ。」
「露助の奴ら、あの装備や援助にいったい何円かかったと思ってるるんだ!!クソ!!ソヴィエトに請求したいよ。」
「貧乏人から金を毟り取りやがって!!。」
独逸
「ほう...あれがヒトラーか...。」
「そうだ。あれがドイツ労働者党だ。」
「ミュンヘンであんだけ大きな事件を起こしたのに再建されるとは...」
「独逸のお偉いさんは危機感が無いのか?。あんな大騒ぎを起こした組織や人物を野放しにするなんて...。」
「国民からそれなりに支持されてるんだ。彼らを信奉するそれに過激な輩もいる。誰だって翌朝に死体なって川に浮かんでいるのは嫌なんだろう。」
「そこまで影響力があるのか?。」
「ルーテンドルフは勿論あのヒトラーはあの一件で人気がうなぎ登りだ。まぁ政権を取れるとは思わんがね。」
「はぁ~凄いんだなぁ~。」
「ヒトラーは人種差別主義者なんだろ?。あの組織が政権を取ったら面倒だな。」
「まぁ過激な主張をする組織や政党は何処の国にもあるものだよ。」
「ユダヤ人ってそんなに凄いのか?。そんなに影響力があるなら迫害されないんじゃないか?。」
「ユダヤの問題は俺達日本人にはよくわからんな...。」
「穢多や非人みたいなものか?。」
「それとは違うが...なんと言えばいいかな...。」
「ロスチャイルドもユダヤ人なんだろ?。陰謀論もあながち間違いじぁないのかもな。」
「本気で信じるのはアホだがな。」
「そりゃそうだ。」
陸軍省
「軍縮軍縮と...軍縮ばかりで嫌になるよ。」
「宇垣め!!。4個師団も廃止しやがった。」
「これで予算が少し浮いたが4個師団はなぁ...。」
「一兵卒は別に構わんが仕官もクビにしやがって。これじゃ将来仕官不足になるぞ。」
「だが浮いた予算で戦車連隊が作れたし航空機の学校もできた。俺はそっちの方が嬉しいね。」
「兵士なんて減らしていいから仕官を維持してもっと野砲や重砲を増やしたい。戦車なんてどうでもいいよ。」
「そうだそうだ。もっと大砲に予算をかけろ!!。」
「何だと!!欧州じゃ歩兵の浸透戦術が大切だっただろ!!持って歩兵の装備に金をかけるべきだ!!。」
「はぁ?戦車の方が重要に決まっているだろうが!!これからは戦車の時代なんだよ。この石頭共!!」
「うるせぇ!!文句があるならかかって来い!!」
「一番大切なのは兵站に決まってるだろうが...。」
「大砲は仏蘭西から貰ったのが腐る程あるのだから航空機を増やす為の訓練用の予算が欲しい。」
「予算が...。」
「とりあえずこれ以上の軍縮は反対だ。」
「「「そうだ!!断固反対だ!!」」」
「次こそは予算をふんだくるぞ!!」
帝都
「ようやく普通選挙が公布か。」
「戦争が終わって5年でやっと公布か、遅かったな。」
「だがこれで選挙権を持つ者が増えるな。前は金を納めた者だけだったからな。」
「う~ん...誰に投票すればいいか悩むな...。」
「俺は憲政会の政治家に投票するかな...。」
「これからは俺達でも投票できる。何もしてないが偉くなった気分だな。」
「だけどよ、例の法もあるんだ。過激な事は言わない法がいいぞ。」
「特高は何処にでもいるからな。気をつけろよ。」
「おぉ怖い怖い。何処で何を聞かれるか分かったもんじゃないな。」
「怖いもんだな...。」
「まぁ俺達には関係無いさ。俺達は主義者じゃないからな。」
「そうだといいが...。」
「権利を得るっていうのは大変なことだな...。」




