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プロローグ
「わすれないよ。ぜったい」
初めての星は信じられないくらい色に溢れていた。
涙で汚れた珍妙な〝ヒトノコ〝はそれでもきらきらした目をしていた。
「やくそくね」
ぎゅっと結ばれた小指。それは暖かく、生きている匂いがした。
桜の花が今を盛りと咲き誇る四月。
春。新学期。新しい生活。新しいクラスメイト。
心機一転、新しい教室で今年一年頑張ろう。
……と思いたいところではあるが、彼女 町田千里は新学期早々頭を悩ませていた。
とある視線に。
はじめまして。初めて書きました。とりあえず完結目指して頑張りたいと思います。




