6星祭りの夜に願いは叶う
私は翌日店を閉めると昨年買ったワンピースを着た。あれから一度も袖を通す事のなかったワンピースは去年と同じように襟元と袖口にレースがあって金色の星の刺繍があった。
あの日の事を思い出すとすごく辛かった記憶が蘇った。
店先に出ると鮮やかな夕焼けが広がっていた。楽しかった思い出と辛かった記憶がまじりあいぶるりと身体が震えた。
「フローラ」
突然声を掛けられた。
「ルカ?どうして」
彼は騎士服ではなく上着とズボンを言うラフな姿をしていた。
何を着ても様になる。
「参道で待ち合わせるなんて俺がばかだった。あんな人の多い所で可愛いフローラを他の男に見せるなんて出来ないと考え直したんだ。だから迎えに来た」
「でも、私がいつ出掛けるかなんて知らなかったはずよ」
「ああ、だからずっと待っていた。でも、待っていた甲斐があった。すごくきれいだ」
「あっ、もう、ルカったらそんな事いきなり言ったら」
「言ったら?」
「私、倒れるかも。そうなったら一緒に星祭り行けなくなるわよ」
「それは困る。一緒に願いが叶うようにお願いしたい。さあ、そろそろ行こうか」
ルカがそっと手を差し出した。私はその手にそっと手を重なる。1年前ふたりで恋をしてこうやって手をつないだ。ずっとそんな幸せが続くと思った。でも、そうじゃなかった。
なのに、またこうやって一緒に手を繋いでいる。これって星神様が願いを叶えてくれたんじゃないのかな。
「ルカ、私達ってもう願いが叶ってるって思わない?」
「フローラもそう思った?俺もさっきからこれって願いが叶ったって事じゃないかって思ってた」
「きっと去年私たちは同じことを願ったんだわ。二人で幸せになりたいって‥だから神様が願いを叶えてくれた。もう、星神様。素敵すぎるわ」
「ああ、じゃ、今年は益々仲良く出来ますようにってお願いに行こうか」
「じゃあ、二人がずっとに一緒ににいられますようにって」
「ああ、星神様がきっと二人に永遠の未来を約束してくれる。なあ、フローラ。この先幸せな時も苦しいときもどんな時も二人一緒にやって行こうな。約束する。俺はどんな時も君と共にあるって」
「ええ、ルカ、私も約束する。どんな時も共に‥これって何だか結婚式みたいじゃない?」
「そうか。でも、俺もいつでもいいぞ。フローラとの結婚。だって1年も待ったんだ。今日にでも聖星教会に申し込むか?」
もう、ルカったら、胸キュンな事さらりと言うなんて!そう言うはっきりしたところも好き。
「さすがに今日は忙しいと思うわ。でも近いうちに‥」
そう言った私の耳は真っ赤になっていました。
「ああ、なるべく早く結婚しよう。今日は星神様に結婚報告もしないとな」
「もう、ルカったら!好き!」
今度はルカの耳たぶが真っ赤になった。
いきなり跪くルカ。
「フローラ。ったく。告白は男が先だと決まってる。フローラ好きだ。愛してる。俺のモノになってくれ。一生大切にする」
「私もあなたを愛してる。ルカ、一生あなたについて行きます」
「ありがとうフローラ。さあ、俺たちの願いが叶うようお願いに行こう」
「ええ、ずっとずっと幸せが続きますようにって星神様に」
私達は2人で一緒に礼拝堂でお祈りをした。ついでにお礼も言った。
その夜、夜空には流星群が現れ幾千もの流れ星が夜空を彩った。
星祭りの夜は賑やかに更けて行った。
私達は我が家に帰りいつまでも二人でその流れ星を見ていた。
この先のずっとずっと二人でいられますようにって。
これだけの星に願ったんだもの。私達死ぬまで一緒にいれると思う。
もう、二度と離れないから。
絶対に!!




