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エピローグ…僕からみた世界


私はこの物語を読み


凄まじい描写と生々しい


表現に驚愕した。


しかし歩夢の物語は、


途中で途絶えていた。


そして物語の最後に


全て実名で実際に存在する場所が


事細かに明記されていた。


私は、小説投稿サイトでは


規約違反になる恐れがあり


歩夢のアカウントが削除される


そう考えた。


私は急いでペンを持つと


明記された住所を書き留める。


するとやはりそのアカウントは


削除されてしまった。


私は歩夢の動向を知りたくて


気になり独力で調べてみた。


当時の歩夢の住所


歩夢の勤め先


明記されていた情報を元に


探しだす。


そして歩夢が入院していた


病院を突き止める。


私は彼の知人という事で


病室を尋ねる。



しかし既に他界されている


とのこと


私は何故亡くなったのかを


関係者に尋ねる。


すると歩夢は


脳内出血により亡くなった。


そして彼の父親と名乗る者も


寝たきりになっていた歩夢に


覆い被さる様に


動けなくなっていたという。


そして父親にはある嫌疑の疑いがあった。



それは寝たきりで動けない歩夢を


拷問していたという事だ。


歩夢の右足の皮膚の色が


青く腫れるほどに


そして足の裏には


無数の穴が開いていた。


どうやら面会の度に


歩夢の足を刺し拷問していたらしい。


何故それがわかったのか…。


父親のポケットには


歩夢の血液が付着した


裁縫針を何本も所持していた事が


理由らしい。



歩夢の父親がいる場所を


病院関係者に聞くと


本当は守秘義務があるが


私の粘りづよい交渉により


今回だけは特別で他言無用という条件で


教えてもらう事が出来た。



歩夢の父親はとある低所得者向けの


介護施設にいた。


歩夢の父親は、現在寝たきりである。


その介護施設は、とても良い施設とは

呼べない場所であった。


私も同じ福祉に携わる人間だから分かる。


声も空気も重いのだ。


私は

「面会の予約をしていた○○です。」


「○○さんいらっしゃいますか?」


窓口の人間にそう伝える。


それと一番奥の病室に


案内される。


そこには複数の機器をつけられ


かろうじて、生かされている…。


歩夢の父親の哀れな姿だった。


私が調べていく過程で


分かった事がある。


それは歩夢の父親も"超感覚過敏"の持ち主

であり崇拝者もいたという事。


そして、彼を弁明する訳ではないが


彼もまた父親から激しい暴力を


振るわれていた。


そして母親にいらないと


捨てられた過去がある。


だから自分の事を粗末にする。


つまり裏切りを許さないのだろう。


私は「初めまして。○○です。」


「あなたは、大切な人を傷つけた、罪を償わなくてはならない。」


その一言を彼に伝え


病室から出る。


食事の時間だろうか…。


職員がペースト状の食事を


その病室に運ぶ。


私の背後で職員の声が聴こえる。


「ほら、早く、くえよ!」


そして、むせる音が聞こえた。


私はその場から離れる。


そして歩夢が眠る無縁仏の


場所に花とお線香を上げ


彼が無事に天国に行ける様に祈る。


お線香の煙は天高く上がっていく…。




私は、歩夢の残したこの物語にあえて、


こう明記する事にした…。


(この物語はフィクションです。)







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