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8 残酷

図鑑を更新しました


 タッタッタッ…

「よし、奪ってやったぞ。これさえあれば…」

山下坂町の治安の悪化により、不良が増加してしまう…

少し前に一般部隊を襲っていたのはこの不良集団達だったのだ

「俺達は悪くない。こんな環境になってしまったせいだ」

リーダーは椅子に座りながら言った


「殺される前に殺す。その銃があれば余裕だな」

メンバーが言った


「食料調達のためにも何か食いもんを盗りにいくぞ」

リーダーと副リーダーらしき人が銃を持ち構えて言った

そして数人の仲間を引き連れてそのアジトから出ていく



 ………………

 

彼らはコンビニの中に行った

 

 

 ガサガサ……

「美味そうなもんあるじゃん」

廃れたコンビニの中で食料を漁っている


「堂々とこんな悪いこと出来るだなんて最高だぜ!」

メンバーは言った


「腹減ったし、もうここで食ってやろうかな」 

メンバーの1人が、パンを盗ってその場で食いだした


すると誰かが外を見て気づく

「おい!一旦待て、外に例の奴らが来たぞ。身を隠せ」

外には一般部隊の人達が歩いている


「何かあったら俺がこの銃で抵抗してやる…」

小声でリーダーは言った…



だが、

 トコトコ… 

一般部隊はこのコンビニに入らず、そのまま歩き去っていった



 

「よし、行ったか…」

「それじゃあ引き続き食料を奪っていくぞ」

彼らは再び食料調達を始めだした…



すると…

 ―ガァ!―

 ガシッ!

突然コンビニ内に現れた対応怪物が、1人の不良の顔を掴む

 ミシミシ……

 ブチャッ!

そのまま顔面を潰してしまった…


「ひ…ひぃっ…!」


「まかせろ!オラァ!!」

 バババ!

リーダーと副リーダーが銃を構え、怪物めがけて発砲した


 ―ガァッ…ガアッ…!―


「まだ死なないか…」

他の不良メンバーは、持っていたナイフを投げる…


 カチャッ…

「くらえ!」

 バンッ!!

リーダーがトドメの一撃をくらわせる


 ―ガァ!!―

 バタッ…

その怪物はその場に倒れて死んだ…


「はあぁ…はあぁ…怪物が来始めたか、早い内に戻るしかない…」


「そうだな…」


そうして彼らは急ぎでアジトに戻っていった





 ………………


彼らはアジトに戻っていったが… 

アジトで待機していたメンバーはぐったりとした様子だった…

「はあぁ…はあぁ…」


「一体…何があったんだ?」

不思議な光景に驚くリーダー


「怪物が襲いに来た…俺らを殺しに来たんだよ!」

「なんとかナイフで応戦したものの…2人が犠牲になってしまった…」

そこには下級怪物の死骸と、2人の死体があった…


「やっぱり安全な方の南らへんに向かうか、他の町にいった方がいいんじゃないか?」

1人のメンバーが、リーダーに向けて言う


「それはずっと考えていることだ。だが、道中襲われた時のことを考えると、もっと武器を持っていないと…」

リーダーは言った


「それもそうですけどね…」



 ………………

  

次の日…

 

一般部隊の1人が携帯を使い、山下坂の今の様子を映す

それをライブ配信として蝶々達に見せている状態

 

谷口達はその様子を見ている

「これがライブって言うんだ…」

谷口と蝶々は、初めてライブ配信というものを見るらしい…



 

一方で山下坂では… 

 タッタッタッ…

山城が来る。そして一般部隊の人達と合流

「話は聞いた。銃を奪いに来る輩がいるらしいとかな」


「今のところ被害は2人です。気づいたときにはいなくなっていました。思ったよりもすばしっこい奴です…」


「そいつらは見つけ次第確保。今は下級怪物を減らすために努力しよう」

今回は5班に分かれ、1班ずつの人数を増やすようにした。そして山城が3班の班長となり、再び探索を進める


 


 ………………



 ドシンッ…!ドシンッ…! 

 ―ガアッ!ガアッ!―

不良グループのアジトに、複数の怪物が攻め込んでくる


 カチャッ…!

「くそ!また来やがったか…もう、うざいんだよ!オラァ!」

 バンッ!バンッ!バンバンッ!

 

 ―ガア!ガッ!―

 ―グガアァ!!―

 ガシッ!

銃に撃たれながらも怪物は、1人のメンバーに飛びかかり顔を掴む。そしてそのまま顔面を潰した

 ブチャッ!!


「やばすぎる…早く逃げるぞ…早くみんな行け!」

アジトに怪物が襲撃しに来たことで、一斉になって不良のみんなが逃げていく…

 タッタッタッ!!

 

「やばい!うわぁぁあ!!」

メンバーの内の1人が転んでしまった…


「走れ!走り続けろ!!後ろを振り向くなぁ!!」

リーダーは走り続ける。必死に走り続ける…

 タッタッタッ!!






彼らは何十分間も走り続けた

  

 タッタッタッ…!

「ハアッ…ハアッ…逃げ切れたのか…?良かった…」

リーダーは安堵してその場に倒れ込んだ

しかし、気づけばメンバーの数は6人ほどに…20人くらいの数が減っている

「気にするな…これは仕方ないことなんだ…」


「そう…だよな…」



 

すると…

 トコトコ…

「誰だ…?」

そこに山城が来る

不良達は3班によって見つけられてしまったのだ…


リーダーはそれに気づく…

「まだピンチは終わってない…逃げろ!」


茶の石の能力を使う山城

「土の手!!」

 ゴゴゴ!!

 ガシッ!!

簡単に捕まるリーダーと副リーダー…

「その銃は大切なものなんだ。返してもらうぞ」


「離せ!離せ!」

あがき続ける


「返してくれたら離してやるから!安全に帰すから!」


「この…うるせぇんだよ!」

 バババババ!!

彼らは銃を乱射し始めた。その銃弾が土の手に命中

リーダー達は土の手から開放される…

 

「逃げるぞ!あのでっかい建物の中に入るぞ!」

 タッタッタッ!!

不良達は逃げた。しかし逃げた先は参の場所…

 タッタッタッ!!

 

「なんだこれ…!でも、逃げるためには入るしか無いだろ」 

ゲートのことを知らない彼らは、逃げ場があると思いこみゲートの中へと自ら入ってしまう

 


 ………………


ゲート内に入った

「何だ…なんだここ…」


「なんか、やべぇところに来ちゃったんじゃ…」

  

 ザッ…ザッ…ザッ…

 ―グガァ?ガアッ!!―

怪物に気付かれてしまった


「やばい、あいつらがいるぞ…!」


「逃げろ!!」

 タッタッタッ…

彼らは、怪物から逃れようと遠くへ遠くへと逃げる

だけど逃げても逃げても現れて続ける怪物達…


「こうなったらもう…殺すしかない!」

リーダーは銃を構えて放った

 バーーン!!

 

 ―ガアァ…―


「まだまだ…!オラァ!」

 バーーン!!


 ―ガアァ…ガアァ!!―

その下級怪物は怒り出した

 バッ!

リーダーに飛びかかり、銃を蹴り飛ばした

 ―ガアアァ!!!―


「あぁ…!やめろ!痛いやめてくれ!」


他のメンバーもだんだんと襲われていく…


「があぁぁぁあ!!」

 ブチャッ…

こうして彼らは死に、新たに6体の下級怪物が生まれてしまった…






 

 ………………



 

その日の夜、怪物隊宛てに誰かからメールがくる…

 

そのメールの内容としては、裏切りの怪物という怪物の存在。そしてそいつが封印されている地を教えてくれるとのこと…



蝶々はそのメールを受け取り、その日の内に話し合いを行った


そして赤城が復帰した

図鑑を更新しました。最後の裏切りの怪物について書いてますのでぜひ見て下さい

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