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50 最終回


アイゼスはこの地球を侵略する前に、他の惑星を何個も侵略し尽くしてきた


張り合いがあれば、その惑星の人達に石を授けて戦い、戦うことを楽しんでいた


石を持つ者を次々と殺し、どこの惑星も最後に残るは赤の石だけだった

なぜなら赤の石には仲間の死によって目覚める怒り、闘争心が力を増幅させるから、仲間が死ねば死ぬ程生き残ってしまうのだ。だがアイゼスを超えることは出来ない


そしてこの地球でも残ったのは赤城1人だけだった

 

だが、アイゼスがこの地球に潜む妖怪達を全員怪物化させ、自分の手下にしたのが誤算だったのだ

復讐心に満ちた長が命を捨ててアイゼスに傷を与える。今回に関しては例外が生じたようだ


 



 

俺の名前は赤城、怪物隊の一員

ひょんなことから同級生と怪物退治をすることになったんだけど、その代わりにかっこいい3人と出会うことができた。蝶々、谷口、山城、でも…もういない、俺のまわりにはもう誰もいない…

絶対に許さない…俺はアイゼスを絶対に許さない



  

赤城の身体を纏う炎がより黒く変わり果てる…

 シャキンッ…!

赤城は刀を構えた

「遂に会えたかアイゼス…もう俺はあの時のような弱い自分ではない」 

 

 ―お前がシュドウ達を殺せたのは皮肉にも仲間の死があってのことだ。お前が初めて技を取得した時も、仲間の窮地があってそれが赤の石と反応したからだろ?― 

 ―だが、誰も彼もこの鎌によって斬り裂かれるのが運命―

 シャキンッ…!

アイゼスは漆黒の鎌を構えた

「くらえ!ブラックサイズ!!」


「黒炎斬!!ハアッ!!」


互いに斬撃を飛ばし合った


2つの斬撃がぶつかり合い爆発する。爆発の衝撃によって周りは煙に包まれる

 シュウゥ……

煙の中から赤城のシルエットが見えた

その煙の中から勢い良く赤城が姿を現した。物凄い勢いでアイゼスに接近する


 

アイゼスは瞬時に漆黒の鎌を構え直す

 ―やはりこう来るか―

赤城の高速技に全て追いつくアイゼス、そのまま蹴り飛ばして赤城を遠くに吹き飛ばす

 ―くらえ!アビスゲート!―

アイゼスは技を放ち、背後に闇の門を出現させる。アイゼスが指を鳴らすとその門が開かれた

開かれると漆黒の手が解き放たれ、赤城に向かっていく


 

「お前への怒りが俺の炎をもっと黒くさせる…くらえ黒炎斬!!」

黒い炎を剣にまとわせ、向かってくる漆黒の手に斬撃を放った


 ボワァァ!!

一瞬にして黒い炎が門へと燃え広がる。次の瞬間爆発が起き、門は砕けた


 


アイゼスは、赤城がアビスゲートに気を取られている一瞬の隙を見逃さなかった

 ―シャドウステップ…―

アイゼスは自身の姿を影に溶け込ませ、赤城の背後に瞬時に移動した

そして、移動し終えるとすぐに鎌を構え…

 ―ブラックサイズ…!!―


 ズバァァ!!ズバァァ!!


「ぐはぁっ!!」

赤城は背中に十字傷をつけられる。その場で膝をついてうずくまってしまった…


 ―もっと楽しめると思っていのに残念だ。くらえヴォイドリーパー!―

鎌に闇の力をまとわせ、振るうたびに空間を斬り裂き敵のエネルギーを吸収するこの一撃…

アイゼスは赤城に鎌を振り降ろした


 

赤城は後ろを振り返り剣を構えてその一撃を防御する。アイゼスの鎌の重みを耐え続けている

だが、赤城が少し力を抜いてしまった際にアイゼスの斬撃が赤城の右脇腹を斬り裂いてしまう…


赤城はその場に倒れてしまう。技の効果で赤城の炎のエネルギーがアイゼスのもとに移り渡る 


 

「グッ…ガアァ…!!」

歯を食いしばりながら赤城は立ち上がる

「これで、終わりだと思うなよ…!」

そういうと赤城は黒い炎で傷付いた身体を再生させる

「くらえシャドウブレイズ!!」 

無数の黒い炎の球が赤城の周りに生成される

アイゼスに向かってそれを放ちまくる


 バンッ!!バンバン!バゴーン!!


「お前が死ぬまで俺は放ち続ける。燃えろ…燃えろ!」

技を放ちながらアイゼスとの距離を離れる



 ―これがお前の全力か…―

アイゼスの呆れかえった声が辺りに響くと、漆黒の鎌を上に挙げ始めた。するとそれを勢い良く振りかざした


 

 ブゥオンッ!!

その衝撃波が炎の球が吹き飛ばす

吹き飛んだ炎の球は空中で爆発した


「嘘…だろ…」

 

アイゼスは攻撃を食らったにも関わらず、平気な顔をしている

笑みを浮かべながらこちらに向かってくる…


「負けてたまるか…」


 ―アビスゲート、ヴォイドリーパー、この2連技は防げるかな?―

恐怖を煽る漆黒の門が再び現れた

 

「まずはあのゲートから…!黒炎斬!!」

  

 ―ヴォイドリーパーの方が先にお前のことを襲う―


 スパンッ…!

アイゼスの攻撃によって赤城の右腕が斬り落とされる…

「ぐがぁぁ!!」


 ―次はゲートだ―


アビスゲートから伸びてくる手が赤城を集中的に狙う

殴り、掴んで地面に叩きつけ、宙に放り投げまた殴り飛ばしたり…


だが赤城は食らいつく

「黒…炎斬!!」

利き手ではない左手で剣を持ち、技を放った


 ズバァッ!!

 ボガーーン!!

アビスゲートは破壊された


「はあぁ…はあぁ……再生しない…と」

黒い炎で右腕を生成させる

次に傷ついた身体を癒やそうとした。ところが、そのタイミングでアイゼスが急接近してくる


  

すると… 

 ―シャドウブレイズ―

赤城のエネルギーを奪ったことで、赤城の技を使えるようになった

アイゼスは黒い炎を手にまとうと赤城の身にまとっている黒い炎を吸収し始めた

 ―これで再生はできない。燃え尽くされるのはお前なんだよ―


「くっ…くそ…!」


 ―ふっ、いい感じに吸収出来た。このままこの力で赤城を殺す。くらえシャドウブレイズ―

 ゴゴゴ…!!


 バゴンッ!!!

放たれた炎が赤城に直撃すると爆発

そのまま遠くに飛ばされていった…


 


 ―これが限界の様だな。やはり所詮足掻こうと無駄なんだよ―

アイゼスが赤城のもとに歩み寄る


  

するとアイゼスの背後に1つの炎の玉が揺らめく…

 ヒュンッ…!

その炎の玉を起点に赤城が瞬間移動をした

拳を強く握りアイゼスに一撃をあたえる


 

 バンッ!

 ズザザザ……

 ―ほぉ、まだ来れるんだな― 


「お前を殺すまで死ねないからな…」

仲間の亡骸を見て、涙が止まろうにも止まらない


 ―俺は意地になって倒せるような敵じゃない―

 タッタッタッ!!

赤城に接近して鎌を振り回した


赤城は炎の剣でその攻撃を弾き、剣で攻撃を仕掛ける


だがアイゼスは剣を左手で受け止める

そして、鎌を上に投げ剣を掴んだまま前に身を乗り込んで殴りかかってきた


赤城はその拳を左手で受け止める。右手で持っていた剣から手を離し、反対の手でアイゼスの腹に拳を一撃あたえた


 ―その程度か?―

上から落ちて来た鎌をキャッチしたアイゼスは、赤城の剣と鎌を構えだした

斬撃が嵐のごとく赤城を襲う



 

赤城は後ろに下がり呼吸を整える

赤城は剣を細く槍状に変形させる。それが独りでにアイゼスのことを襲い出した

「いけ!」

赤城はそう言うと、顔を傾けてバロンの亡骸を見た


  

アイゼスは必死に鎌でその槍を防ぐ

 ―ブラックサイズ!!―


 キンキンッ!!

 

 ズバーン!!

槍を破壊させた


赤城は新たに剣を生成しアイゼスに向かう

背後に回り込み、剣を素早く抜いた


アイゼスは赤城の高速技を腕で守る


「ローサいくぞ…!紅蓮拳!」

炎の纏った拳が捻りを上げて放たれる

しかしアイゼスの姿が突如として消える


「遅い…」

赤城の背後から囁く声――先手でシャドウステップを使われてしまった

だが赤城は瞬時に察知、炎を脚に移らせて焔脚を背後に向けて放った


 バゴンッ!!

 

そして赤城は吹き飛ぶアイゼスを追いかける



 ―だいぶ戦えてきたか、だがこのままでいられるとおもうなよ。漆黒輪廻―

向かってくる赤城に何撃もの斬撃を与える

 ―そして深淵陣!―

赤城の真下に闇の魔法陣が広がる。赤城はその魔法陣に吸い込まれるように拘束される


 ―これで終わりだ―

赤城の四方八方に闇の斬撃が囲む。

絶体絶命に見えたが…


 

「終わるのはそっちの方だ…!」

炎の纏う拳を地面に叩きつけ魔法陣を破壊させた

「全てを跳ね返す!」

自身の周りに炎の玉を生成させ、囲んでいた斬撃を全て跳ね返した

 


 ―全て対応してくる…こうなったらくらえ、奈落弾―

目にも止まらぬ早さで2発奈落弾を放つ。

赤城の腕を貫いた


だが赤城は歯を食いしばりながらその場に立ち尽くしていた

赤城はそのまま飛行し、追加で向かってくる奈落弾を避けながら攻撃をしかける

「焔撃」

炎の矢は着地すると爆発が起こる

何発もアイゼスはその爆発を食らう


 ―シャドウステップ…―

赤城の背後に現れるアイゼスは、斬撃を何発も食らわせる


「負けない…負けない!」

赤城も負けじと高速技をしかける


互いの攻撃がぶつかり合うと、周りに凄い圧の衝撃波が生まれる


が、アイゼスの鎌が振り降ろした時、それが赤城の心臓を貫いた


赤城は力強く鎌の刃を握る


 ―ようやく決まった…―

アイゼスが鎌を抜こうとするも、赤城の握る手が邪魔をする

 ―もうお前の纏う炎も弱くなってきた頃、抵抗できるのもここまでだ。残念―


「俺1人だったらここまでだったかもしれない…いや、ここにすらいれなかった。だが俺はみんなの犠牲を背負ってるんだ」

「俺の炎は燃え尽きない…!」

 

赤城の覚悟が、纏っていた炎を白き炎に変える


赤城の心臓が再生され、

赤城のオーラが炎柱を発生させる

 


   

 ―最終段階に入っただけだ…これを倒せばあいつはおしまい、落ち着け…まだ秘策も残っている―

 ―闇分身、ゆけ!―


 

「3体相手、いいだろう、くらえ光炎斬!」

背後にくる分身の鎌を、光の纏う剣で防御する 

そのまま分身の身体を光り輝く剣で斬り裂いた

「圧倒的力でお前を倒す」


赤城は光速でアイゼスの周りを飛行した

走ったところに光の跡が残り、それがアイゼスを翻弄させる

 

ボロボロな身でありながらも有利になり始めている気がした

 


 ―何故だ…何故なんだ!こんなこと今までなかったはずだぞ…!!こうなったら危険かもしれないが私の全てをお見舞いするしか無い…―

アイゼスが全力を出そうとしたその時、動きが止まる

 ―毒か…?―

アイゼスの手のひらに長の目のマークがされていた

この毒によって、アイゼスの力に制限がかけられた



アイゼスは自身の左手を斬り裂く


 

 

軌道に乗って赤城が剣を構えて向かってくる

「光炎斬!!」


 ―かかってこい赤城!!ブラックサイズ!!― 


 

 バゴーーン!!!

激しい衝撃波とともに2人は吹き飛ばされた






一瞬の静寂に包まれたこの空間の中で… 

先に立ち上がったのはアイゼスの方だった

 

赤城の隙を見て、急いでトドメを刺そうと思い切り走る

だが、赤城はトドメを刺される前に起き上がる

迫って来るアイゼスの手を握り、摑んだ

「はあっ!!」

赤城は反撃で殴ろうとするも、アイゼスはそれを掴む


 ―オラァ!!―

アイゼスは赤城の頭に頭突きをくらわせた

 

「うぅあぁ…」 

ヨロヨロと後ろに下がる倒れる。赤城の炎が縮小しだした


 ―トドメ…だ―

そう言うとアイゼスは、拳に闇のオーラを纏わせた

 

赤城も立ち上がり、拳を強く握りだした

「今まで蝶々さんの背中を見て蝶々さんがアイゼスをやると思っていた。色んなことを教えてくれてありがとう…そして、俺を支えてくれた全てのみんな、本当にありがとう!」


赤城の燃え尽きていた炎が再びつき始めた

燃える拳を構えながら赤城は走りだした


 ―オラァァ!!―

アイゼスも拳を構えて走り出した


 タッタッタッ…!!!

 タッタッタッ…!!!



        オラァァァァ!!!



          バンッ…!!








 ―ウ…ガアッ……―

赤城の拳がアイゼスのみぞおちに当たった


一方でアイゼスの攻撃は、赤城の顔を少しかすっただけ…

「このままぶっ飛ばしてやる…!オラァァ!!!」

赤城は力をため続けた

「ハアッ!!」


 バゴンッ…!!!

アイセスの腹部がへこむ音が響いた

 ―グハァッ!!!―

 

 ボゴンッ…!! 

そのままアイゼスは地面に叩きつけられた

 ―ぐっ、があぁ……俺が、長と戦ってさえいなかったら…こんなことにはなっていなかっ…た…―

 ―くそ……俺の創り出した魔法石によって殺されるなんて…こんなんじゃ死ねない…こんなん、じゃ……―


 ボワァァア…!!

 ―ガアァ…!!―

アイゼスは燃え、そのまま灰となって宙を舞った



 

「はあぁ…はあ…」

赤城は疲れ果ててその場に大の字になって倒れた

だんだんと意識が遠のいていく…視界がだんだんと閉じていった…


 


 ガガ…ガガ……

遂にアイゼスの空間の秩序が壊れ始めた…

この空間にある建物は全て灰になっていく…

そして、人間の世界に繋がる時空の裂け目が続々と現れだす


遂に終わるのだ










 


 


「動…けない……身体が、痛い……」

倒れている赤城…

赤城が目を覚ますと、そこは破壊された怪物隊本部の前だった

「死んだんじゃなかったのか…?うぅ、痛い…動けない…まさか、アイゼスが死んだことで俺の身体にあった怪細胞が消えてしまったのか…?あの時動けたのはあれがあったからこそなのに…このままじゃずっと倒れたままだ…」

 

じっと空を見つめ続ける赤城、空は快晴だった





するとそこに誰かがやってくる

「おい!誰かが倒れているぞ!!」

なんとそれは怪物隊の生き残りだった

「赤城さん…?まさか、赤城さんなんですか!?」


「アイゼスは倒せたけど…本部も、仲間も、守れませんでした…」

赤城は泣きじゃくった


「ていうことは他のみんなは…」

「でも赤城さんは悪くないです!まずは赤城さんの救護をしないと」

隊員達は赤城を担ぎ上げると、急いで救護スペースに運んで行った





俺はそこから何回もの手術をすることになった

奇跡的に命をとりとめてそこからは普通の生活をした。でも何か足りない様な気がした

でも年老いて命が終わってからやっと分かった。何が足りなかったのか






 

「待ってたよ赤城!!」

今週の日曜3月23日、魔犬士を配信予定なのでぜひ見て下さい


ありがとうございました!

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