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46 犠牲の刀

アイゼスの最強の側近であるストクとタマモ

その2人と対峙した赤城達の運命やいかに…



 


蝶々達3人はストクとタマモに正面から向かっていった

彼らは激しい戦闘を展開させる


 

山城は身体に岩石を包み、タマモの尻尾を使った物理攻撃をくらいながらも突進していく

 バーーン!!

「ここから出せ!!さもないと…!」

山城は岩石で生成した大剣を手にし、タマモに振りかざした


タマモは9本の尻尾を一斉に伸ばし大剣を受け止める

 ―ふふふ…そんな装甲を纏っても私の炎には勝てない。はあっ!―


山城は、岩石で纏われた手でその炎の玉を掴み投げ返した


 ヒュンッ……

タマモは飛んでくる炎の玉を華麗に避けた



山城はふと手を見ると、炎によってボロボロになっているのがわかる




その隙にタマモは山城の周りを飛来し始めた

 ―ふふふ…何発食らえばその装甲は破壊するのだろうかね!はっ!!はあっ!!―

9本の尻尾をたなびかせながらタマモは炎の玉を飛ばしまくった


 ボンッ!!ボガンッ…!

「この狐野郎…!!」

山城の武装した岩石がどんどん剥がれていく


―相性が悪かったようだな―


最後の一撃を食らい、山城は墜落していった


 



谷口と蝶々はストクに向かっていった

 ―風を操る術は常時行われている。君達は私に近寄れないよ―

ストクは自身の周りに風の渦を発生させている

 ―この風に触れてみろ、触れた部分は一瞬で裂けるから―

 


 ヒュンッ…

「裂かれるのはお前だ…!!」

ストクの上空に谷口が現れる

刀を構えて技を放とうとしている


 ―封―

 ビュンッ!!

ストクは、上空にいる谷口に向けて風の弾を放った


 ブサッ!!

谷口の心臓を貫いた。しかし、それは谷口の幻影だった

幻影は消え去る


 ―幻影か…―


「蝶舞輪廻…!!」


 ―そのくらいは周りの風が守ってくれる―

自身の周りの風が斬撃を弾いた

 ―そんな威力じゃ効かない、邪魔なお前は吹き飛べ―


 ブォンッ!!


「ぐあぁぁっ!!」

蝶々は吹き飛ばされてしまった…

「斬撃は意味がなさそうだ…くそ、これはタマモに移るしかないか?」







一方でタマモは墜落している山城を追っている



「もっかい岩石武装…!」


 ―無駄な抵抗だ―

無数の炎の球を放った


岩石で剣を生成し、その炎を斬り裂く

「だったら、この大地ごとお前を飲み込んでやる…!」

アイゼスの世界の大地が隆起すると、そこから巨大な鋭い岩が出てくる。

なけなしの力を振り絞り正面から投げ飛ばした



 ―甘いよ…甘すぎるんだよ!―

タマモは瞬時に尻尾を盾にしその岩を受け止める

身体中に炎を纏い、終わりの必殺技を放とうとする



だが、

「土の手」

巨大な岩から何十本もの土の手が現れる


 ガシッ!!ガシッ!!


 ―なんだこれは…くそっ、離せ!―

タマモの顔面を土の手が掴む

 ―ガアァァ…!―

 


「ウオォォ!!」

山城が近付くと、その武装した拳でタマモを殴り飛ばした


 ―ぐはっ…!!この野郎…―

 ―そうだストク!風をかせ!―


 

 ―俺の周りを舞っている風をか?―


 ―そうだ…―

そう言うと、タマモはストクの周りを舞っている風に炎の玉を投げ飛ばした



 ボワァア…!ボオォ…!!

ストクの周りを舞っている風が炎を纏い始めた

 ―熱苦し、でもいいか。やってやろう―



 ―暴風注意―

炎を纏った巨大な風の渦が周りの建物も巻き込んで破壊を続ける



燃え裂ける痛みから蝶々と谷口は絶叫する


助けるためにそこに山城がやってくる

武装した岩石が身体を守っているようだ

「この装甲が破壊するのも時間次第だ…!2人まとめてすぐ脱出するぞ…!」




 ゴゴゴゴ!!!ゴゴゴゴ……

巨大な渦はだんだんとおさまっていった…

 ―最初からこれをしとけばよかったよ…―

ストクは言った



 タッタッタッ…!!

「オラァァ!!」

赤城とバロンが武器を待って走っていく


「俺らはまだ動ける…!!くらえ!」

ローサとゴルドも向かっていった


 

 ―なんだお前らか。笑わせる…―

タマモは炎の玉を飛ばした


 ボガーーン!!バゴーーーン!!

 

 ―なんでこんな奴らも来たんだろうな…まぁ単なる不幸か。俺達は長如きとは違うから、その差というのを思い知っただろう―

タマモは言った



「やっぱり…怪細胞がなければ…」

赤城は息を荒くしながら立ち上がる


 

タマモの瞬間移動によってローサとバロンが殴り飛ばされる

 

「みんな…!くそ……くらえファイヤーソード!!」

仲間が痛めつけられるのを耐えきれず、走って技を放とうとする


 

 パシッ…!

しかし、タマモは赤城の剣を楽々と掴んだ

 ―無駄に突撃したって意味がないんだよ。ていうか勝てそうにもないのに挑もうとすんな―


「俺の仲間に触れるな…!」


 ―それじゃあ仲間想いなお前が一番辛くなることをしてやろう。はっ!!―

タマモは赤城をぶん殴ってそこから離れた

そして倒れているバロンのところに瞬間移動する。おぞましい笑みを浮かべながらバロンにとどめを刺そうとしだした

 

しかしそこに蝶々が現れる 

「蝶の舞!!」

 

 ズザッ!!ズザザ…!!


 

タマモは少し攻撃をくらったが、後ろに飛んで蝶々の攻撃を避ける

 

そしてストクは再び自身の周りに風の渦を生成した 

 ―あれをくらってもまだ来るようだな…しかし、山城という奴はもう戦えないね―


「はあぁ、はあぁ…」

山城の息は上がりきっており、岩石武装はバコバコに壊れかけている…


「でも大丈夫…こっちには3体の幻影がいるから」

谷口は幻影を召喚した

「いけ…!!」



 バッ!!

幻影達は高く飛んだ。そして空中で必殺技の構えを取った


 ―幻影の攻撃がどうした、弱い奴ばっかじゃないか。そんなお前らはこれでも食らっておけ―

ストクは竜巻を手の上に生成し、幻影達に向けて飛ばした


 バーーン!!

幻影達に当たったのか爆発が起きる…



 ―こんな程度の攻撃でさぁ…お前らまだ遊んでいたいのか?何が幻影だ。弱すぎて話にもならない―

 


「幻影武装の幻影が嘘だとしたらどうする?」

谷口はストクに言った


 ―なんだと?―


すると、爆発によって舞い散った煙の中から蒼とゴルドと葉奈が現れる

それぞれ武器を構え技を放った


蒼と葉奈の技が当たる

そして、ゴルドの停止砲がストクに命中する

 

 ―まさか…嘘だろ……―


 

「今だ!!みんな攻めるぞ!!」

蒼は言った


葉奈とゴルドは率先して前に出た。再び武器を構える

「形成逆転!このチャンスを逃すものか…!」


「くらえ!オラァァ!!」




 ピクッ…

だが、停止砲をくらったはずのストクの身体が動き出す…



 

「なんで…なんで?」

それに気付いた谷口は大きな声で言う 

「おい!3人とも引き返せ…!ストクは止まっていないぞ」 

その声は蒼だけにしか届いていない

ゴルドと葉奈は突っ走ってしまう


 

 ―ハハハ…ハッハッハッ!!素晴らしい連携技をありがとう。俺には効かなかったみたいだけどね―

ストクは空気弾を手のひらに生成した


 

「やめろ!!ダメだ!このままじゃ2人が…!」

「2人…が…」



 ブシャァン!!

空気弾がゴルドと葉奈の身体を貫通した



 バタッ…バタッ…

葉奈とゴルドは、ストクの攻撃を食らって地面に倒れた

「あ、え…?」


 

 

 ―私達には効かない。俺と出会ってしまったのが運の尽き、これ以上永遠に目覚めることはないよ―



 

「まだ、回…復」

葉奈は諦めずに杖を掲げようとするが、その直後に撃ち抜かれる

 

 

「これ以上は、もう……」

葉奈とゴルドは死んだ



 ―これが現実だ。誰も死なずに私を倒すなんて無理なんだよ。そもそも誰かの犠牲があっても私達を倒せるかどうかも分からないのにね―

ストクは言った

 

 ―奇跡は起こらない。結局は支配されて終わるんだよ!ほら、次は誰が死ぬ番だ?―



仲間の死に直面した彼らは動きが止まった…

しかし、赤城だけは動き出す。彼は蝶々の方へと動き出した


 

 ザッ…ザッ…ザッ…

「貸せ、俺に怪細胞を貸せ!」

赤城は蝶々から怪細胞の入った注射器を奪った


「おい!それはあまりにも…」

怪細胞を奪われ止めようとする蝶々


「ここでやんなきゃ誰がやる…俺は決めたぞ。ここであいつらを殺す」

赤城は震える手で自身の腕に注射器を刺した。赤城の身体に怪細胞が巡る



 ボワァア…!!!

赤城の身体を黒い炎が包んだ

そして、マスクで顔を覆うかのように黒い炎が赤城を武装する



 ―あれが赤の石の真の能力?例の細胞を取り込んだことでそれが最大限にまで引き上がってしまった…のか―

険しい顔でストクは言う


 ―いや、あの漆黒の炎は…あいつ自身の怒りから来るもの。まさに暴走―


 ―アイツ、少しやばくねぇか?― 

 


 ビュンッ…!!

赤城は瞬速の速さでストクとの距離を詰めた

ストクの周りを漂う風が赤城の皮膚を切り裂くが、痛みを感じていないかの様に強引に殴りかかってくる


ストクは、赤城の拳を自身の腕で弾く。しかし間髪入れずにもう一本の拳が飛んでくる

その拳がストクの腹に当たると、ストクは血を吐きながら吹っ飛んだ


 ―あいつは暴走状態で視界が狭まっているはずだ。あいつの様に幻影を召喚して惑わせ、その間に逃げるしか無い…!―

ストクは横に3体の風分身を生成した。本体が分からなくなるように高速で立ち位置を変える



「そんな小細工はきかない…」

感覚が研ぎ澄まされている赤城はすぐに本体を見破る

「お前が本体だ。黒炎斬…!」



 ―来やがる…!裂空斬!―

 

赤城はその斬撃を斬り裂きながら近寄り、ストクの目の前で刀を高く挙げた



ストクは周りを漂う風の威力を強め、防御して受け止める

ストクの思い通りに黒炎斬の威力がだんだん弱まっていく。だが、赤城の黒炎がストクの風に移っていく



ストクは炎に包まれる。身体がだんだんと燃え盛る


「終わりだ。黒炎斬…!」


 ―くら…え…裂空斬―

 

赤城はストクの斬撃を食らいながらも強引に必殺技を放つ 

横一撃に放たれた斬撃はストクの身体を半分に斬った


 ボワァァ…

黒く燃え上がり死んだ

 

 

血まみれの赤城…

次に赤城はタマモの方を向いた

「次はお前だ」

 バッ…!!

赤城は、瞬速の速さで近付いていった



 ―ふふふ…でも1つだけ抜け道がある。くらえ、疾瞬戻術―


タマモの術による波動が赤城を襲った…

赤城のスピードが止まる

 

 ―ふふっ、くらえ!火炎弾連撃!―


爆音と共に赤城に無数の火炎弾が命中する

爆発と共に煙が辺りを漂い出す

 






 

 シャキンッ…!

だが、煙の中から剣を構え赤城が姿を現した

「黒炎斬!!」

そのまま逃げるタマモを追っていった

後4話

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