29 準備期間
次は2話予定!
ゴゴゴゴ…!!
解放したばかりの5番目の怪物の世界にワープする長…
―みんな、私が来たぞ―
5番目の怪物の世界内に封印されていた怪物達は歓喜する
奥から、2体目の鋼鉄の怪物が歩いてくる
―いったい、封印され続けて何年経ったのか…長も凄い見た目になったな。ところで、そっちの方はどうなんだ?―
長に聞いた
―こちらの仲間は全滅だ―
―全滅…!?―
―だが、その命と引換えに、人間界の支配を済ませることができた―
―敵はいったいどんな奴なんだよ…―
―敵は人間だ。蝶々を筆頭に、何人もの奴らが襲いかかってくる。あいつらは戦いの最中に進化していった。今のお前じゃ到底敵わない…―
―蝶々か…戦い損じゃねぇかよ…―
―じゃあ、どうにか策を…!―
―俺が戦っている間に応戦してもらうしかないな。そうだ、蝶々、山城、谷口、この3人以外なら張り合えるかもしれない―
―その3人以外か…分かりました。ありがとうございます長…―
―200年前俺らは蝶々達に封印された。あの時私は、今みたいに強くはなかったが今ならいける―
―200年前の戦いは混沌としていましたね…ですが、今度は俺らが勝利する番と―
ゴゴゴゴ…!!
―人間界に行くのは明日だ。気合を入れて待っていてくれ…―
………………
ヘリからの中継…
こちら!禍々しい霧が空中を渦巻いております!
先程までは怪物の長とやらが姿を現していたそうなのですが、今はそのようなものは見当たりません
不安に思われるかもしれませんが、怪物隊に頑張ってほしいところですね
その中継を本部で見ていた蝶々達…
「俺のせいだ…」
蒼はすごく落ち込んでいた…
「アイゼスの野郎…!これを乗り越えたとしてもあいつが待っている…一生終わりが来ない…」
山城は危機感を感じている
「アイゼス…まぁまずは長をどうするのかだ」
谷口は立ち上がった
「今までとは戦いの規模が違う。今回は本当に誰かが命を落とすかもしれない。だからこそ作戦を練らないといけないと思う」
「確かに、それならまず危険視するのは動き止めの光だな」
「俺の停止砲があの規模相手に効くのかどうか…」
ゴルドは言った
「長ってあの渦巻く霧から出てきて、ぶら下がってる様な見た目じゃん。だから俺の土の手であいつの頭を掴めば」
「面白そうだな。だが、長相手の規模にあった土の手を作り出すには相当エネルギーが必要だぞ」
蝶々も参加してくる
「5番目の地に封印されていた怪物が、解き放たれてくるのは確実だ。でもそいつらがどんくらいの力を持っているのか…」
「アイゼスから力を貰っていたら…」
「そういうこと、」
「まぁそれより長についてだ、光も光線も放つのは目から。1番に潰すべきは長の目だ」
「そうだね」
「でも長、なんで帰っていったんだろう…」
葉奈は不思議がっている…
「確か、誰かと戦った跡みたいなのがついてたな。それが原因の可能性もある」
蝶々は言った
「あの長にあんな傷をつけられるのは01か02に違いないな。まぁ消去法でいけば02かと」
今も渦巻く霧の周りには、偵察用ヘリが複数飛んでいる
霧のちょうど真下ら辺には、テントを張って一般部隊が見守り続けていた
夜も、交代しながら見守り続けていた
それを見ているスレイとラコ
―誰もいない夜の雰囲気を味わいたかったのにさ。なんかテントとか張りやがって―
スレイは近付いていった
―ダメだよ…!干渉しちゃダメじゃん―
ラコは引き止める
―遠く行けば誰もいない夜の雰囲気が感じられるから―
―知ってる知ってる…―
―しかし、アイゼス様はなんでこんなことをしているんだろうね―
―怪物と人間はどちらが強いのか。その物語を楽しんでるんじゃない?例え長が負けようとも、アイゼスに勝てる者はいないから余裕そうなんだよ―
―なるほどな―
トコトコ…
あそこから離れ、誰もいない荒廃した夜道を歩いている2人
―人間の頃を思い出すな…しかし誰もいないな。当然だけど―
―人間の頃に戻りたいの?―
ついて来ているラコ
―戻りたくはない。ただ、懐かしいなって…―
―両親はいなくて、学校ではイジメられる…帰った先の施設では馴染めず…―
彼らの昔の壮絶な過去…
スレイは昔の辛かった記憶、深夜歩き回っていた時の事を思い返す
実は、江土高校が侵食されたあの日に2人は自殺しようとしていたのだ。すると2人の前にアイゼスが姿を現す。そして力をくれた…
あの日から彼らは、アイゼスへの忠誠心を誓うのだった
―昔の生きがいはこれだったかな…アイゼス様が手を差し伸べてくれたのは幸運だったはず。この命絶対に無駄にはしない―
―私達を助けてくれたのはアイゼス様、恩返ししないとね―
………………
「ふっ!はっ!」
1人練習している赤城
「はっ!はあっ!」
トコトコ…
そこに蝶々がくる
「休憩してたほうがいいんじゃないか」
「こんな俺でも長に勝つには…!練習しないと、はあっ!」
「練習した結果、疲れて動けないなんてなったら元も子もないだろ」
「じゃあどうすれば蝶々さんみたいになれるんですか。アイゼスに太刀打ちするためには俺も必殺技を習得しないと」
「必殺技は、普通の人間には出来ない」
「というのは…?」
「人間を辞める…そんな経験をしないとできない。だが赤城達にはそんな経験してほしくない」
「仲間が死ぬ。これ程辛いことはないからな」
「何のことを?でも、それも承知の上で…だって、死ぬ覚悟は出来てるから」
「何十年何百年も苦しむことになってもか」
「何百年って…そんな大げさな…」
「…まぁとにかく大丈夫だから、練習するのは長を倒してから。分かったか!アイゼスだってまだいるんだから」
トコトコ…
蝶々は去っていった
「分かりました…」
………………
ザッ…ザッ…ザッ…
―長の邪魔をする奴ら…―
5番目の怪物の世界にいた鋼鉄の怪物は、テントを張っている一般部隊の様子を見に来た
―だが、こんな奴らが長に何を出来るというのか、ふっ、馬鹿馬鹿しい。日が昇ってくるその時まで待っておけ―
次の日に備え長は準備中だ
その長に備えて怪物隊のみんなも準備中
次は2話予定!




