13 5番目の奪い合い
ザッザッ……
修羅の怪物は脱出し、自力で壱の怪物世界に向かった
―見た感じ、俺が封印されていたところは4番目に解放されたというわけか―
そうして彼は、ゲートを使って壱の怪物世界に入っていった
………………
壱の怪物の世界では…
01から受けた傷を癒している長がいる…
するとそこに修羅の怪物が入ってくる
―今度は誰だ!―
長は光線を放つ準備をした
―俺だよ。カシだよ―
修羅の怪物だということが分かったので、長は光線を放つのを止めた
―封印された地を解放しまくってるみたいだけど、調子はどう?―
修羅の怪物は長に聞いた
―調子はだいぶいい。しかし、何故お前が解放されているんだ?―
―01と02が俺らが封印されている地を解放させたからだよ―
―あいつらが…?何故そんなことを?―
不思議がる長…
―それは、あそこを占拠するためだと。俺は心臓1個潰されたけど、なんとか逃げ切れた―
―早く侵食を進めた方が良さそうだ―
―侵食はまだだ。先に01を倒さなければならない―
―何故だ…別に完全侵食してからでも何も問題はないはずだ。早くしないと解放出来なくなるぞ!蝶々ならやりかねない―
―その気持ちもわかるが、石さえ奪い返せれば01に太刀打ちできるはずだ。それより5番目を解放している内に01に襲われたらどうする?お前もあいつに負けて逃げてきたんだろ―
―お前舐めんなよ…俺に指揮をとらせろ―
―俺を長にさせろ―
―勝手に来ておいてふざけるな―
―事は慎重に進める―
長の周りにいた空間の怪物や、変身の怪物は修羅の怪物を睨みつける
―もういい…私の仲間になる奴は集え!―
修羅の怪物は大きな声で言った
当然空間の怪物や、変身の怪物は寄っていかないが、20体くらいの下級怪物は集まっていく
その下級怪物達は修羅の怪物派らしい…
―所詮集まるのはその程度か、まあせいぜい頑張れ―
変身の怪物は呆れながら言った
だが、修羅の怪物は笑っている
―これで終わりではない。来い!―
すると壱の怪物世界に1体の怪物が来る…
いったい誰なのか…
それは2体目の変身の怪物だった。見た目は今いる変身の怪物と同じ
―兄ちゃん…?―
唖然としている1体目の変身の怪物…
修羅の怪物は言う
―彼は私と同じ場所に封印されてから今まで仲良くやってきた。彼はついて来てくれると信じていたよ―
2体目の変身の怪物の肩に手を乗っける修羅の怪物
―まぁそういうこと。もし5番目の地点を解放することができれば、俺の方が正しかったということになる。その際は俺についてこい―
修羅の怪物達は、5番目の地点を解放させるために壱から出ていった…
ゴゴゴゴ…!!
―あいつ…!長という立場にしがみつきたいだけのくせに!!―
―まぁいい良い機会だ…あいつを利用できるだけ利用してやろう―
長は修羅の怪物を利用することに決めた
―あいつらは5番目の解放を、私達は石を取り返すとしますか…―
………………
まだ療養中の蝶々だが、だいぶ治ってきている様子…
「怪物同士で対立している?」
蝶々の部屋に隊長がやってくる
「そうなんだよ。怪物世界探索隊を向かわせたところ…こんな映像が撮れたらしくてな…」
その映像とは、4番目の怪物の世界での映像……
空中に生成されたゲートから出てくる探索隊、背中につけているジェットパックを使って地面に着地する
「凄い物音がするぞ…!」
「これはもう、物音ってレベルじゃねぇぞ!」
彼らはちょうど、01と修羅の怪物が戦っているところに来たようだ
戦闘の様子をしっかりとビデオに残していた
バーーン!!バーーン!!
―いつかお前らを絶対に殺してやる。覚悟しておけ―
そう言うと修羅の怪物は、4番目の怪物の世界から出ていった…
「また新種の怪物だよ。追うぞ追うぞ!!」
探索隊は修羅の怪物を追うために、ジェットパックを稼働させる
「行け行け!行け行………やばい…!裏切りの怪物にバレた!早く逃げろ!!」
彼らはジェットパックを使って、急いで上空へと上がっていく
その様子を見ていた02…
―なんだあいつらは…―
―何もしてこないようだし放っておけ。そんなことより行くぞ02―
……………………
「裏切りの怪物2種類と…謎の怪物…」
そこで急に蝶々は何かに気づく
「待て、こいつ確か…修羅の怪物だったような。もう一回見せてくれ」
「はいどうぞ」
隊長はもう一回ビデオを見せた
「やっぱり…修羅だと思われる…」
「貴重な情報をありがとう」
「やっぱりあの時と比べて姿形が変わっているな…あいつら…」
………………
ザッザッ…ザッ…
辺りはもうすでに暗くなっている……
―遂に来たぞ、第5地点に―
修羅の怪物は、第5地点を解放するために仲間の下級怪物20体と、2体目の変身の怪物を連れて山下大病院に辿り着いた
―私のほうが統率力が高いということを見せつけてやる―
「来やがったか…!」
タッタッタッ…!!
そこへ山城達がやってくる
「まだ新たな怪物がいやがったのか…」
―邪魔者が来たか…―
そう言うと2体目の変身の怪物は変身し始めた
みるみるうちに姿が1.2mまで小さくなっていき、02の見た目に変わっていく
―この力さえあれば、簡単にお前らを殺せる―
電子盾と大剣を装着した
変身の怪物は病院を目視し、ワープホールを巨大化させようとした
しかしこの能力は02本人にしか使えない特別な能力だったので、変身の怪物は使うことができなかった…
―使えない…何故だ…?―
「よそ見すんな!くらえ!」
バンッ!
山城は変身の怪物に向けて飛び蹴りをくらわせた
―ぐっ…!―
変身の怪物は盾を構えて守った
―お前ら人間界にいるからって舐めてるだろ。けどな、もう4地点も解放してるから、本当の力の80%は出せる―
―ここを解放出来れば100%。早くザゴ達!ゲートを開いて開いて開きまくれ!!―
「そんなことさせてたまるか!」
―ここは絶対に通らせない…ザゴ達を倒したいのなら、俺達を倒してからにしろ―
前に立ちはだかる修羅の怪物と、2体目の変身の怪物
「そんなことならまかせるよ…蒼君」
一方で病院内では……
―ガアァ!!―
―グガァァ!!―
20体もの下級怪物達が、病院内を徘徊している
―ゲィト…―
ガガガ…!
何個も何個もゲートを開こうとしている
「来たか…」
その様子を3階から見ている蒼…
「くらえ!サファイアアロー!!」
ズバババ!!
蒼の放った弓矢が、何体もの下級怪物の脳天を貫く
スタッ…
3階から、1階へと飛び降りる蒼
「絶対に解放させるわけにはいかないからな!ザコ怪物共、くらいやがれ!」
蒼は、周りの下級怪物に向けて矢を放ちまくった
バタバタ……バタバタ…
下級怪物は全員死んだ
「よし!オッケぃ!」
………………
赤城とバロンとローサは修羅の怪物に
山城と葉奈とゴルドは変身の怪物に向かっていった
ゴゴゴゴ…!!
修羅の怪物は、4本ある腕を大きく広げて3人を威嚇する
しかしそんなのおかまいなしに、赤城達は立ち向かっていく
「はあっ!オラァ!」
バロンは槍を構えていった
―そんな小さな体で何ができる!ふんっ!―
バシッ!バシッ!
修羅の怪物は、腕でバロンの攻撃をガードする
―うせろ!―
ボガーーン!!
バロンを蹴り飛ばした
バッ!
「失せるのはお前だよ!」
ローサは高く飛び、顔めがけて正拳突きをくらわせようとする
―はあっ!―
ガシッ!
修羅の怪物は、ローサを手に握った
―お前は潰されて死ね!―
「させてたまるか!」
赤城は持っていた剣で2発、修羅の怪物のうなじを切りつける
ズバッ!ズザァァ!!
―ぐあっ…!―
ローサを握っていた手を離した
―ちょこまかとうざいな…!死ねぇ!―
修羅の怪物は、赤城のところへと飛びかかる
バーーン!!
赤城には当たらなかったが、地面には大きな穴が空いた
―オラァ!オラァ!!―
バゴーーン!!
修羅の怪物は、その場にいた赤城をぶん殴った。そして赤城は、そのまま病院の壁に体を打ちつけた
―ふぅ…―
修羅の怪物は、連打の構えを取った
―くらえ!―
バババババ!!
壁に体を打ちつけた赤城に向けて、殴りまくる
だがその前に、赤城は逃げ出すことが出来ていた。敵の連打を受けることは無かった
スタッ…
「こりゃあ突破するのは難しそうだよ」
逃げてきた赤城が言う…
そうして赤城達3人が、同じ場所に集結する
ゴゴゴゴ…!!
―3人まとめて殺す。こんな奴らに時間を割いている暇はないんだよ…―
「あの腕4本怪物…強いしデケェよ…」
息をきらしながらバロンは言う
「2人共どいてて、私にやらせて!」
「私も蝶々さんみたいなカッコいい技が使いたいの」
「あまり無茶はするなよ…」
赤城が言った
「分かった」
「はあぁ…!私の拳に宿れ!くらえ!」
ローサの拳にオーラが纏う
―やっと張り合えるようだな。かかってこい!オラァァ!!―
バーーーン!!!
互いの拳がぶつかり合う…
ガガガガ…!!!
「オラァァ!!」
長、変身、空間、グレイ
01、02
修羅、変身2
修羅の怪物の情報を図鑑にて更新します
今回は2つ更新でした




