掲げた旗印が期待外れだった時のガッカリ感は半端ない
戦場で窮地に陥っていた。そこに援軍の到着を告げるドラの音。掲げられた旗印に大いに湧く兵士達。さあこれからだ!と追い詰められた兵士は誰もが思った。槍を握る手にも力が入る。ここを踏ん張れば援軍が打開してくれる。そう信じていた。
ところが一向に状況は変わらない。なんとか踏ん張ろうとしていた仲間も力尽き始めている。援軍は一体何をしているのか?旗印は立てているのに動く気配がない。一体何のためにそこにいるのか?
もしかして…見捨てられたのか?
不穏な考えに湧き上がってきた力は枯れていった。
っていう状況は嫌だなぁという話。
能登半島地震の復旧本部って立ち上がってていくつか項目があって暮らしと地域コミュニティの再建に関わる事を所掌すると書いてある。
その為に水道の復旧を頑張って進めていて、復旧率はだいぶ高くなっているという話がある一方、家の敷地内の配管にダメージがあって配管を修理しないと使えないケースがある。問題なのは家屋の半壊以上でしか支援金が出ない為、家が半壊認定されなければ全て自費で賄わなければならない。尚、半壊かどうかは基本的に家の外観だけで判定される。
実際どれだけそういう事態があるかはわからないが、ダメージがあった家の方々のショックは計り知れない。当然そこへの出費が大きくなれば他への出費は控えなければならなくなり、お金の巡りが鈍くなるのではないかと懸念する。
それが理由で住みなれた土地を離れる人も出てくるかもしれない。そうして人が減った後に入居者を募る為に水道の復旧に助成金を出すなんて事を言い出したら、離れた人は黙ってはいれないだろう。
そういうチグハグは勘弁して頂きたい。




