手段が出来る事で前向きになれる
地震はまた起こる可能性があるので、備えておきましょうって話は前回したので、今回からは振り返り。
地震が発生しましたが家は倒壊を免れ、電気も通信も健在。初日の夜は余震が頻発したので車中泊。10分おきの揺れと緊張感であまり眠れませんでしたが、その後大きな揺れもなく朝を迎えました。
2日目。少し揺れの強度が下がってきたので、避難所ではなく自宅での避難を選択。ここから自力で出来る事を見つける事になりました。
自宅に戻って家の様子を確認しましたが、例に漏れず棚にあったものは散乱。食器も割れたりしてました。家の壁に亀裂が入っている箇所もいくつかありましたが、大きな損傷はなし。窓が割れてる箇所もないので、寒さはしのげそうでした。
窓は割れてませんでしたが、何ヶ所か窓が空いているところがありました。上下に何度も揺れた事でロックが外れたようです。改めて揺れの大きさを思い知らされました。
ガスはプロパンで、自宅につけたガスと配管にはダメージがなかったらしく使える事を確認。あとは水が出ればライフラインは確保とできたのですが蛇口を捻っても水は出る気配なし。後で知ったのですがほぼ全域で断水していました。そして断水は現在も解消してません。
実家は田舎で近くに井戸があるので、水は確保出来ますが、地震の後で汚れていて飲み水としては使えず。
我が家は正月は実家に籠るので食料はありました。なんなら冷凍庫の中にいつ食べるかさえ決めずに溜め込んだものもたくさんありました。
食料はしばらくは大丈夫。
家から離れてみると、道路が崩れているところが散見してました。
元々平地が少なく、山を切り開いたところなので、土砂崩れで道が塞がれたり、山の反対の谷側の道が崩れていたり、あとはマンホールが道路から突き出していたりと、見たことのない光景が広がっていて、どこが通れるのか通れないのかもわからない状況。これは支援の車が来るのにも時間がかかることは想像できました。
ここで一旦状況を整理
1.家は健在
2.電気・ガスは使える。水はあるけど飲めない。
3.食料はある
4.道路のダメージがあるので救援が来るまでに時間がかかる
そこから更に考えて
5.救援が来ないって事はプロパンガスの交換も出来ない可能性がある。
6.灯油も補充できないとなるとストーブも使用を控えないといけない。
7.ガソリンもしばらくは入れにくいから、車での外出は控えないといけない。
というところまで整理をして、今必要なのはいざって時の熱源とあと飲み水の確保だ。
ペットボトルのお茶などはあるがミネラルウォーターはない。井戸の水は汚れていて使えない。ただ昨年末に降った雪が残っていたのでそれを煮沸して飲み水とする事にした。
作れる量は少ないが、それでも確保出来る手段が出来た事で前向きになれた。
それだけに何かをする手段が取れない人達ってのは、気持ちがふさぎ込んでしまうのではないか?とも思った。




