M-1 2004 南海キャンディーズの衝撃
2021年に[注目する人 南海キャンディーズ 山里亮太]でも書いたが、改めて書こうと思う。書こうと思ったキッカケはドラマ"だが、情熱はある"だ。毎週楽しみにしていて、このドラマについても後で書いていこうと思うが、今回は第7話のメインとも言えるM-1 2004の南海キャンディーズの話だ。
M-1グランプリ2004で初めて見た南海キャンディーズの衝撃は今でも覚えている。
得体の知れないしずちゃんというキャラクターのボケとそのボケに対する山里さんのツッコミ。審査員が言った「彼のツッコミは1つも外さない」という言葉もセットで記憶に残っている。
素人でさえそれだけの衝撃を受けた訳だが、実際に何がすごかったのかがアッシには理解出来なかった。そんな中、ナイツの塙さんがその衝撃の理由について本で解説していた。
まずツッコミといえば「なんでやねん」ってワードが浮かぶ。他にも「アホちゃうか」とかもあるが、こういった短いワードでもって、ボケに対してツッコミを入れるのがそれまでの主流だった。
それに対して南海キャンディーズ
例えば冒頭のいないいないバァをするしずちゃんに対してのツッコミは
「その怒りの拳は日本の政治にぶつけてください」
漫才コントで手術をしていて「汗」と言った後に制汗スプレーをかけられて
「ごめんとしかいえないわー!」
それまで単語だったツッコミが、意味のある文章に変わったのである。これによってボケの面白ポイントを伝えるだけでなく、やり取りもまた面白くすることができたのである。
ただ、面白いポイントを伝える事は、従来の漫才でもやっていた。ただこれは「なんでやねん」などの定番ツッコミを入れた後に伝えていて、ツッコミとその説明をギュッと詰めたところが南海キャンディーズの漫才の斬新な点である。
それ以降、ツッコミのワードで笑いを取ろうとするコンビがめちゃくちゃ増えたという。
ちなみに、M-1 2004に南海キャンディーズがやった医者のネタは、全て台本通りらしい。しずちゃんが「店長」と言って「おいおい、トリッキーな事するなよ」と返したところも台本通りだそうだ。あの時、アッシは山里さんが考えた通りに笑わせられたのである。それはひらめきやセンスだけで出来た訳じゃない。プラッシュアップを繰り返した成果が、M-1 2004準優勝という結果をもたらしたのだ。その背景をドラマを通じて知る事が出来て心が揺さぶられている。
何かアウトプットしたくて今回長文を書きました。
お付き合いありがとうございます。




