山里亮太が劇空間ワード
たりないふたりを見返していて、テレビの1シーズンの劇空間ワードの回を見た。当時、劇空間プロ野球と銘打ったプロ野球中継番組があって、それを踏まえてのネーミングである。
その回は、日常のちょっとした失敗や情けない事も劇空間ワードを最後に付け加える事で、ドラマチックになるというもの。
見返してみてふと思った。山里亮太が劇空間ワードなのではないかと。
以前山里さんのどこがすごいのかわからないと言っていたが、山里さんのすごさは最後にツッコミを入れるとパラエティ番組になるところにあるのではないか?
人と人が同じ空間にいれば、ふとした一言で空気が張り詰める事もある。それでもその人のその一言があると場が和やかになるなんて事がある。それが出来るのが山里亮太なのではないだろうか。
明石家さんまの伝説エピソードにこういうのがある。信号待ちか何かで、路上で立っていたさんまさんに対して、ガラの悪い輩が唐突にお尻を蹴り上げたのだ。その時さんまさんは咄嗟に「ナイスキック!」と返したという。
突然の事で、周りの人の空気もピリついた事だろう。蹴り上げた輩も何か虫の居所が悪かったのだろう。さんまさんは突然の事で、驚きもしたし、何より尻が痛いはずである。そこで出てきた言葉が「ナイスキック!」この一言で、空間を支配するはずだった緊張感は吹き飛ばされたのである。
こういう人がいるといないのとでは現場の安心感に違いが出る。今山里さんが朝の番組を任せられる事になったのもそういうところが評価されているからなのではないか?と思った次第だ。




