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指先への意識
テレビでフィギュアスケートの演技を見ると、キレイな演技ってのは大抵指先までの動きがとてもしなやかで指先にまで意識が届いているように見える。
他にもダンスや舞踊といった身体を使った表現でも、より良い演技の為に指先への意識が求められてある印象がある。
素晴らしい表現は指先まで宿るという事なのだろう。
一方、雪山に遭難するなどして寒さに晒された時、人間ってやつは指先や足先への血流を抑えて身体の中心に血流を集中させて少しでも生きながらえようとする。
余裕がある時とない時で指先への意識ってヤツは変わるって話だが、逆にいえば指先への意識が出来ない時ってのは危機的状況なのだと言えるのかもしれない。
今のこの社会は指先まで意識ができているのだろうか?




