表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/80

イヴのキセキ 前夜祭2



大切な人がいた。

とても大切な人だった。

しかし……護れなかった。

だから、その代わりに――その人の残したモノを守ろう。

こんどこそ。

絶対に、守りきって帰ろう。


本当の居場所に。

本来居るべき場所に。

私達を受け入れてくれる、唯一の世界に。




「ったく、これじゃあ護るモノも護れないじゃねぇか」

薄い茶髪の少女が乱暴に言紡ぐ。

その先には戦場。

しかし、現在は誰もいない。残された躯が無造作に転がっているだけだ。

血と嘆きの平原は、今は沈黙をしていた。鉄の匂いと腐臭を漂わせながら。

そこにある、先日まで在ったはずの遺跡の跡を見ながら、ルキアは舌打ちをする。

「これであいつらの条件はそろったぞ」

答えない仲間達に、ルキアはまた苛立ちを露わにして言い募った。

「条件がそろった所で、どうした」

にやりと、賢者を騙るハルファが嗤う。


「ククッ。なら、『向こう』に行けばいいだろう」


見渡す限り広がる世界を視界に、彼等は抗う。

それが、たとえ全て無に帰すとしても。

「……行きましょう。ハレルヤが準備をしているはずです」

ローズマリアが平原を背に向ける。愛馬に勢いよくまたがると、ルキア達を待つ間もなく奔りだした。




「ああっ、まったく誰なんだっ! 勝手に話を進めて攻撃命令を出したのはっ!!」

数人のオペレーターが迷惑そうに、喚き散らかす桐原をちらちらと見て居た。

その後ろには、しっかりとリコリスがスタンバイしている。

忙しく連絡を取り合う彼等の場所に混じった研究者。それは異端で、そして邪魔だった。

「教授っ、今はそれどころじゃないんですっ! ちょっと出てって下さい!」

毎度のことながら、なぜ自分が言わなければならないのだろうと不服そうな久留橋が必死になって教授に呼びかけるが、それくらいで退く様な男では無い。

「そもそも、教授には関係ない話ですよねっ」

「確かに、空操師の関係しないもの。だがっ!」

「ほら、さっさと出て行ってください!」

わざわざ席を立ち、久留橋と数人が五月蝿い、そして邪魔な研究者を追いだしにかかる。

喚きながら抵抗する桐原だったが、さっさとはたきだされていた。

引きこもり研究者では抵抗できなかったようだ。そして、毎回彼に対応する人達も慣れて来ている為だろう。

「まったく、教授はこりませんね……」

「懲りる懲りないの問題だね。そもそも、今回の件については質が違う」

「はい?」

「まあ、研究対象が増えてとても楽しいのだがね」

「……」

この人はやっぱり理解不能だ。そう改めて思った久留橋は、それ以上追及などせずにさっさと部屋に戻った。

中に入ると無言でディスプレイを見るリコリスの小さな姿が見える。が、五月蝿くする訳でも邪魔する訳でもないので仕事に戻ろうとした。

送られてくる画像を見た時――剣の一つが爆発した。

映像が乱れている。

突然のことだったが、確かに久留橋は見た。その剣の元に魔法の様な炎が殺到したところを。

ありえない。

あのような炎が自然発生するはずが無い。

「な――?」

「き、緊急事態発生! 如月学園から約二百メートル南に離れた地区で、ゲートの発生が確認されました!!」

「同時刻、首都部でもゲートの発生を確認っ」

それがきっかけなのかは分からない。

ただ、突如として緊急を告げる連絡が至る場所からもたらされる。

東京だけでは無く、全国各所から。鳴り響くコールは止まらない。

ニュースでは、世界各国での異常なゲートの発生を告げている。

それを全て対応できるはずが無い。

多数のゲートが至る場所で開き、エネミーの襲撃が始まった――最悪の事態が起こり始めている。

ついにエネミーたちがこの地球を占拠しようとしているのではないかと。

「どう、なってしまうの……?」

この世界は、どこへ向かおうとしているのか――。





白野梓月がそこにいたのはたまたまであった。


アルカディア対策本部、その中に在る研究室の一室に呼ばれていた梓月は、すぐにその変化に気づいた。

空気が、世界が、空間が、変異する。ゲートが、開いた。

今回もまた事前の警報が鳴らなかった。まったく、アルカディア対策本部は何をしているんだ?

いらいらして部屋を歩きまわるが、それ以上はなにもしれない。

「……こんな時に」

部屋には梓月以外誰もいない。だから、外で何が起こっているのか分からない。

部屋は以前何度か来た事のある桐原空人の部屋。さっきまでは部屋の住人はいたのだが、なにやら報告をリコリスから聞いてどこぞかへ走って行ってしまった。その後ろにリコリスもちゃっかり着いて行ったが、梓月はタイミングを逃してここで待ちぼうけを喰らっているところだ。

なぜ呼ばれたのかの本題すら入っていなかったというのに、いったい全体何時まで待てばいいのか。

あきれ顔でいらいらと動き回る。

ゲートが開いたようだが、大丈夫なのだろうか。

ミント達は変な物が現れたとかでかなりの柄創師をひきつれてどこかへ行ってしまった。

今、本部に柄創師や空操師はあまり残っていない。

一応、こう言う事もあるはずだと考えて残っている人達もいるだろうが、思わず心配してしまう。

まだ学生とはいえ、戦場に立ったことならある。だから、本当に大丈夫なのかと疑ってしまう。それが思い上がりだとしても。

「あぁっ、あの変質者どこ行ったんだよっ」

とりあえず、この部屋の主はまだ帰ってくる様子はない。

「……大丈夫なのかよ」

先ほどまで一緒にいたミントはすでに戦場に向かっているはずだ。

「…………いったい、何が起こってんの」

空に浮かんでいた巨大な剣。そしてミント達が居ない中で開いたゲート。

なにかが起ころうとしている。

そんな予感めいたものがあった。

なんとなしに不安にかられる。なぜなのかは分からない。

ただ、あの剣を見た時にも、嫌な予感はしていた。

第六感、なんてものを梓月は信じないが、それでも不安な物は不安。なにか、とても嫌な事が起こる気がしてしかたがない。

「あぁっ、もうっ」

また悪態を着こうとして、口をつぐむ。なんども同じことを繰り返しているのがさらに気にくわない。

それゆえに、梓月は桐原の研究室から出ようとした。じめじめと部屋に閉じこもったまま繰り返し無意味な悪態をついているよりかは、健康的だと思ったからだ。

扉に手を掛け、開ける。

なんの抵抗もなく開いた扉の先を見た瞬間、後悔をした。


にぶく光る黒い金属質な銃口が、眼前に突きつけられていた。


まるで、こちらが開けるのを知っていたかのようだ。

しかも、それを行っているのは少女。フードで顔を隠しているが、目の前からはバッチリ見える。

二つ結びの茶髪に少し赤く染まった同色の瞳。来ている服は自分と同じ学生服だが、顔が幼いことから中学生なのではないかと思ってしまう。

そして、肩にはギターだかヴァイオリンだかの楽器を入れるバッグをかけていた。

ただ、その顔は驚いていた。

こちらに銃を向けて居るのは向こうだと言うのに、少女は梓月を見て驚いている。

「……あー、もしかして目的はあの変態教授?」

それだったら、なんてとばっちり。頬をひきつらせながらも問う。

一応、ゆっくりした動きで両手をあげておく。

そもそも、自分が狙われる理由はない。だとしたら、自分よりも要注意人物らしき桐原教授が狙われたと考えるべきだ。

しかし、少女は何も言わない。

そんな彼女に呆れながらも、この事態の収拾をどうすればいいのか考える。

少女は動かない。この銃を撃つつもりならすぐ撃っているだろう。なら、なぜ撃たないのか。

こちらを拘束しようと言う意志もなければ、こちらと話し合うそぶりもない。

人質としてこちらを捕まえようとしているとしても、なぜここに自分がいることを知っているのか分からない。

教授を狙って来て、間違って梓月に銃口を向け、どうすればいいのか迷っている、のだろう。

「あ……教授……」

梓月が少女から視線を外して、おもむろに言う。

少女がその声に振り返る。ご丁寧な事に銃口は梓月に向いたままだ。

が、少女は視線を外した――。

「っ!?」

瞬間に、手を出して銃を持っていた手をひねる。少しの間抵抗したが、それでもその手から銃が落ちた。

落した銃を蹴飛ばして廊下の端に飛ばし、そのまま少女を壁に押し付けて二本の腕を拘束しようとする。が、さすがにそこまではやらせてくれない。

腹部に衝撃を感じて下を向くと、左足で思いっきり蹴られていた。拘束が緩み、少女は反撃とばかりに梓月の腕をとると背負い投げの分量で梓月を投げ飛ばす。床に叩きつけられ、一瞬意識が飛ぶ。

痛みに目をしばたかせながらおきがろうとすると、少女が背を向けてどこぞかへ走っていくのが見えた。

「ったく、なんなの……?」

何時の間にか、廊下に落ちていたはずの銃もない。

少女がいた痕跡は、まったくなかった。

「おや? おやおやおや? ほう、梓月君は廊下で寝るのが趣味なのかね?」

「……」

何時の間に来たのか、少女が走っていった方角とは逆の方向から教授が歩いて来る。リコリスはいない。

「こっちはあんたのせいで酷い目にあったんだよっ!!」

へらへらと嗤う男に、若干の殺意を抱きながらも、梓月はそこから立ちあがった。

本当に桐原のせいであるかは分からないが、それでもこうでも言っていないとやっていられない。


「なるほど……襲われたねぇ」

先ほどまで歩きまわっていた教授の部屋に逆戻りした梓月は、ふてくされた顔で頷く。

そもそも、教授自体が苦手なのだ。しかも、今回は一対一。いつもいるはずのリコリスまでいない。

「調べておこう。報告もしなくてはならないか……ふむ、面倒だな」

「めんどくさがるなっ!!」

「冗談だよ」

「……」

どこまで冗談だか。

半眼になった梓月に、なぜか教授はニコリと嗤う。

明らかに楽しんでいる。

「……ムカつく」

めちゃくちゃ殴りたい。が、一応拳を握りしめただけで止めておく。

さすがに手を出すのはまずい。

「ふふっ。そういう反骨精神あふれる視線は嫌いじゃないんだよ」

「どうしようもなく、気持ちが悪い……っ!!」

やっぱりこの人はダメだ。よし、帰ろう。

そう考えて梓月はさっさと席を立つ。と――扉が勝手に開いた。

先ほどのこともある。思わず戦闘態勢をとってしまう。が、扉のむこうから現れたのは何度か見た事がある様な青年だった。

しかし、名前も知らなければ何も知らない。

「えっと……?」

「おや、溝呂木くんじゃないか」

溝呂木と言われても、梓月は知らない。研究者の様には見えないため、おそらく柄創師か空操師なのだろうと適当にあたりをつけておく。

「どうも、失礼します。少々そこの白野さんに話があって……」

「ああ、どうぞ。引き取ってくれたまえ。どうやら命を狙われているようだからな」

「は? ちょ、ちょっと待って下さいっ。どういう事ですか?!」

「それ、標的はたぶん教授なんだけど……」

いったい何事だと思いつつも、呆れながら教授につっこみを入れていた。教授のほうは笑い飛ばしているが。

「それで、一体なんなんですか? 私に用って」

「それが――」





緊急事態と言うものに、この町の人は慣れてしまっている。


そんな事を、冬真は静かに考えていた。

周りでは押し合う事もなく静かに避難をする人々の群れ。まるで、蟻のようだともも思う。

時々泣いている子どもの声が聞こえてくるが、それもすぐに聞こえなくなった。

誘導する人の声が拡声器で様々な場所から聞こえて来る。

ゲートの出現に伴って、人々が避難をしていた。

その中で、柄創師のはずの自分はなぜ避難をしているのか。

無言で考えるが答えは簡単だ。

「柄がないしな……」

武器が無いのに戦場に出られる筈が無い。

こう言う時に限って、柄は没収されていた。

だからと言って、このまま避難するのもなんとなく嫌だ。しかし、戦えない。

どうしようもない矛盾に、どうすればいいのか考えながらも足を進める冬真の視線のはじに、アルカディア対策本部のビルが見えた。

「あ……そっか」

行けばいいのか。

自分の武器がある場所に。

「まあ、簡単に返してくれないだろうけど」

でも、このまま何もしないのだけは嫌だ。

ケータイを開くと何通かのメールが来ている。クロムからのそれを読むと、冬真は人ごみを避けるように走りだした。


その瞬間、世界は変わる。


黒い世界では無く、雨の降る世界に。

雪の降る中、雨が降ると言う不可思議な状態を創りだす。

「白野……?」

どうして、暗い世界では無く、この時雨日和を創りだした?

疑問に足を止めた冬真のすぐそばの壁が爆ぜた。

「っ?!」

慌ててそこから離れて周囲を見渡す。誰も、居ない。

いや――いるのはエネミーだ。

「って、マジかよっ」

蜘蛛のような化物が壁を伝っている。それを中心として円形の光る何かが――絶え間なく回転をしている。幾重にも重なった円盤の様な物。

そこから幾つもの炎が生み出されていく。

武器も持っていないと言うのに何が出来るのか。道を戻りかけて、慌てて違う方向へ走る。

「くそっ」

このまま逃げたら、さっきの避難している人達の元にエネミーを連れていくことになるっ。

そんな愚行、出来る筈が無い。

まがりなりにも冬真は柄創師で、誰かを守るために戦っているのだ。

さすがに攻撃が出来ないため、逃げるだけだがそれでもいい。このまま戦えない一般人の居る場所から離せればどうにかなる。

『場』が展開しているのだから、このエネミーに梓月や柄創師達も気づくはずだ。

それに、ちょっとした身体強化はされている。何度も壁や道がエネミーの魔法によって破壊されているが、それをぎりぎり回避できている。このまま、逃げ切れる。

そう考えながら道を走っている内に、冬真は周囲に異常な霧が立ち込めていることに気づく。

白い乳白色の霧。雨では無い。

そこまで酷い訳ではない。容易に遠くまで見渡す事が出来る範囲だ。

しかし――。

「なんで……だ?」

壁を這いながら移動する蜘蛛の様なエネミーが、混乱している。いや、混乱では無い。目の前の追うべき敵を見失っている。

「矢野冬真かっ!!」

「へっ?」

「ほら、ちょっと下がってろ」

冬真のすぐそばの道から現れたどこか見覚えのある様なない様な青年が声を大にして叫ぶ。

その声に反応したのか、エネミーの動きが突如変わった。

目標が冬真では無い。常に移動していく青年が、先ほどまでいた場所が爆発に巻き込まれて破壊される。

わざと、音を立てて走る。

その手には剣が握られている。

「柄創師……」

彼がおもむろに何かを投げた。それをキャッチすると、ずっしりとした重みに思わず声を出す。

「自分の身は自分で守ってくれ!」

口元に人差し指を当てて、静かにするようにというしぐさをしながら青年は嗤う。

「俺を誰だと思ってる。俺は真田雪村だっ!!」

「……は?」

あれ? それって歴史上の人物じゃ……?

良く解らないが、彼は真田雪村とうらしい。歴史の授業以外では聞き覚えのない名前に首をかしげながら、冬真は投げられたもの――アルカーダを見る。

柄以外では唯一人間が扱える対エネミー武器。

柄が無いのは心細いが、それでも十分だ。

「えっと援護、するからっ」

「おう、頼むぜ!」

ノリの軽い柄創師に、少しだけ不安を抱えながらも冬真はそれを構えた。

一応、授業でも射撃訓練は受けている。ちょっとした牽制ぐらいには撃てる。

「つか、この霧はっ?」

「えーっと? 確か白野っつう空操師の『場』の能力だってさ。こっちの姿を認識しにくくするらしい。べつに危険なもんじゃねぇよ!」

「……白野の」

死乃絶対完結理論ではない。おそらく、時雨日和の能力だろう。

最初は否定してばっかりだったのに、何時の間に時雨日和の『場』を創る事に抵抗がなくなったのだろう。疑問を浮かべながらも、冬真はエネミーが後ろに下がろうとする所にアクト・リンクの銃弾を撃ち込む。

動きの鈍ったエネミーに、真田雪村の剣が突き刺さった。そのまま引き裂かれる。

冬真はその直視はしたくないような映像に顔をそむけていた。

少し離れた場所にいるのにもかかわらず聞こえて来る音とエネミーの悲鳴。それに耳を塞ぐ事も出来ずにあまり考えないようにしながら聞く。

「よし、終了っと」

「あの、真田さん?」

「ん? 真田って? あ。ごめん、嘘言った……おれ、斑目美津於です」

「……」

あ、そうですよね。真田って、歴史上の武将ですよね。

って、なんでそんなウソついてんだこの人っ?!

頭の中で盛大につっこみながらも、顔には出さず死んだ眼で対応する。

いちいちつっこむも疲れるし、無駄な体力を使いたくない。

そんな冬真の考えを知ってか知らずか、斑目美津於はいつの間にか近くにいたらしいエネミーをどんどん殺していく。小型の、しかもレベルの低いエネミーばかりだが、それなりに数はいる。

それを全て対応しながらも、息を切らした様子も見せない。

冬真は美津於の事をどこかで見たことがあると最初思ったが、それは間違いだ。見た事はない。ただ、良く似た親戚の斑目一騎の事を知っていただけだ。

日本でも五本の指に入るとされる一騎とはさすがに比べ物にはならないが、それでもかなりの腕前をもつらしい美津於は無駄に動き回りながらも仕留めていた。

その姿に思わず見とれてしまう。

この人は強い。学生の自分などよりも。しかも、その戦いを楽しんでいる。

……相手はゲームのエネミーとはいえ、生きている者相手に平然と殺し合いをしている。

自分には、無理だ。

そう、冬真は思う。

未だにエネミーを殺すのを見るのは辛い。

赤い血を流すエネミーは、確かに生きている。普段は誰にも言えないが、それが辛い。

……気持ちが悪い。

「おーい、移動するぞ。他の柄創師と合流するから」

「は、はい」

思考を一旦止めて、美津於に従う。

周囲のエネミーは根こそぎ狩られて塵と消えていた。その途を、彼等は走る。




『嘆かわしい。鏡を奪われ、異世界に呼ばれ、そして消えることを強要される。我等は、貴様たちを呪う他出来ぬ』




ふと、そんな言葉を思い出す。


自分たちが殺しているエネミーは、一体何者なのかを、考える。


いくら考えた所で、冬真には分かるはずもない。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ