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エピローグ?そんなの無いですごめんなさい。
―――目が覚める。
眩い光。
それに照らされる緑色の自然が広がっていた。
……なんだ、ここは。
状況を飲み込めずに困惑していると……。
「ピコン」
無機質な通知音のようなものがどこからともなく鳴り響く。
音の鳴った方へ視線を向けると……自分の左腕に黒い腕輪がはめられてあった。
そこから「なにか」が表示される。空中に浮かぶ半透明のウィンドウ。
「武器を選択してください」
俺は理解した。なにかを。
俺は迷わず武器を選択した。
……それは「ハルバード」だ。選択した瞬間、目の前に突然それが出現し、地面へと落ちる。
武器を手に取ると、
「壊れかけの石器戟」
と表示された。
……このウィンドウは…今初めて見たものなのにまるで違和感がない…。
武器を選択し終えると、腕輪が光りだす。
「能力を解放します」
……能力?なんだそれは。
「あなたの能力は「解除」です」
「能力詳細:触れたものを解除します。解除したものは戻せません」
…と表示された。
「……う〜ん、ハズレか」
そう呟いた瞬間、近くの茂みがガサリと揺れた。
「誰だ?」
反射的に振り返り、そう投げかけると、木の後ろから人影が現れる。
「バレちゃったか〜」
軽い口調で姿を見せたのは、20歳前半ほどのチャラそうな男。その手には小さめのナイフが握られてあった。
「何の用だ?」
ハルバードを相手に突きつける。
「そう警戒すんなって〜」
男は笑いながら…少しずつ距離を詰めてくる。
「それ以上近づいたら殺すぞ?」
……だが男は止まらない。
「やれるものならやってみなっ!」
言い終えるよりも早く、超人的な速度でナイフを構えながら突進してくる。
構えは低め…懐狙いか。
俺は即座に判断すると、ハルバードの槍先を思い切り突き出す。だが相手はそれを横に流して避け、そのまま流れるようにナイフを差し込んでくる。
咄嗟に体をひねってナイフを避ける……が、横腹をかする。
「ぐっ……!」
「ハハハッ、まだ終わりじゃねえぜ?」
男は身を翻し、ナイフを薙ぐ。俺は躱しながら距離を取りながら考える。
……どうすればいい…!このままだと絶対に殺される…。奴の超人的な速さで避けきれない…。
―――待て……超人的?
ハッと何かに気づく。そうだ、相手が人間から逸脱しているなら……俺も人間を超越すればいいんだ…!
俺は目を瞑り、体全体に集中してその言霊を発する。
「能力発動、人間としての身体能力の上限を解除」
その刹那。
全身を巡る細胞が脈動し、血が沸騰するように熱くなる。心臓が激しく高鳴り、全身がそれに呼応するかのように早く動けと言っている。
「……あはっ!」
思わず笑い声が漏れる。
「何がおかしいんだ?気持ち悪ぃな…」
そう言う男に俺は何も返さず、一瞬で背後に回り込む。
「なっ…!?」
男は振り返る。だがその時にはもう…首は宙に舞っていた。
「……は?」
それが男の最後の言葉だった。
男の首が地面に落ちる…。
その瞬間。全身が鉛のように重くなる
「ぐっ……!」
…能力の反動か。まあいい、とりあえずここで…やす…も……。
―――ピコン!ピコン!
「…はっ!」
ガバッと胴体を起こす。目の前には、男の死体と血溜まり、そこに差す陽の光。
…よかった。あまり時間は経っていないようだ。…だがあの音はなんだったんだ?
と思っていると、腕輪が光っているのが見えた。
「プレイヤー撃破!」
「ステータスポイント+1」
「ショップポイント+20」
「能力「瞬間加速」を奪取しました」
……ん?どういうことだ?
腕輪を開くと…ステータスというものがあった。
【プレイヤーステータス】
名前:ツキ
能力:
「解除Lv1」
「瞬間加速Lv1」
体力:Lv5
筋力:Lv4
敏捷:Lv5
ステータスポイント+1
ショップポイント+20
……これ、めっちゃくちゃファンタジーじゃん!すご!
そう思っているのもつかの間、遠くで人の叫び声が聞こえるのであった。
【プレイヤーステータス】
名前:ツキ
能力:
「解除Lv1」
「瞬間加速Lv1」
体力:Lv5
筋力:Lv4
敏捷:Lv5
ステータスポイント+1
ショップポイント+20




