ウリエルVSリッチ
後書きで重要なお願いがあります。
ご協力をお願い致します。
「ウリエル、どうしてここに……!? なんであたし何かを助けてくれて――」
「イストさんが泥だらけの姿で走ってきて、頼んできたからです」
「泥だらけで?」
鎧改修の前のタイミングでウリエルは、イストとアルプスが手を繋いでいるところを見て何かわからずにムズムズしてしまい――。
***
『何でもありませんよ、別に。何か私がいない間に仲良くなっちゃって。どうせ私は鎧作りには協力できないで使うだけですし、使ってもそちらのお姉さん以外は助けるのが間に合わずに、理不尽に責められるだけですからね』
ウリエルはそう言ってから、アルプスが涙ぐんでいるのに気が付いた。
『ウリエル、言い過ぎだ』
『私は………………本の中に描かれるような伝説の英雄にはなれませんよ。そこの愛書狂さんの理想には当てはまりません』
ウリエルは小屋から一人で出て行ってしまった。
***
――ということをしてしまっていた。
そのあとに作業小屋に戻りにくくなり、森の中で体育座りをしながらボーッとしていたのだ。
そのときに泥だらけのイストが大声で名前を呼び続けてるのが聞こえた。
たぶん転んだか、また熊に追いかけ回されたりでもしたのだろう。
少し憐れになったのでイストと合流した。
「イストさんはアナタの様子を見に行って欲しいと言ってきましたが、私としては……また不快な思いをさせてしまいそうだったので気が進みませんでした。アナタに嫌われているから」
「そう、だよね……」
「でも、イストさんはどうしたと思いますか?」
「え?」
「土下座しながら『何でも言うことを聞けよ!!』と命令口調で言ってきたんですよ。やっていることと、言っていることが逆で面白かったです」
アルプスはきょとんとした表情だが、眼からは自然と涙が出て、その輝きも戻ってきていた。
「どうして、あたしのためにそこまで……」
「私は『何でも言うことを聞く』だけなので、理由は知りませんし、私はアルプスさんが望むような『本の中に描かれるような伝説の英雄』ではありません」
「そ、それは……ごめんなさい……」
「でも――イストさんが、私を伝説の英雄にしてくれるのかもしれません。だから、今だけは、そう振る舞いましょう」
ウリエルは慣れない空中でフラつきながらも、アルプスを離れた場所に下ろした。
そして、向かってくる暴徒と死人冒険者を睨み付ける。
「アルプスさん、あの戻ってきた冒険者たちは死んでいるんですよね? 私の目には生者と変わりませんが――」
「ウリエル、信じて! たぶん幻術か何かで感覚を誤魔化されてる!」
「信じましょう。アナタと、その七色に輝く暁光の瞳を」
ウリエルの装備している、〝アポロンの太陽鎧Ver2〟背中にある四枚の翅がX字に展開・振動し、前方への推力を生み出す。
それと同時に強化した脚力で地を蹴り、超高速移動を可能にした。
「す、すごい……もう使いこなしている……」
アルプスはそう言ったのだが、もうウリエルは聞こえないほど遠くいた。
ウリエルは前腕部の翅剣二刀流を収納解除し、展開した。
前方には死人ではない、生者の暴徒たち。
すでに正気を失っているのか、ウリエルを攻撃しようとしていた。
「ウリエル……もうあたしは恨まないから……ひと思いにやってあげて……」
「――とか、どうせアルプスさんは思っているでしょうが、そうしなくても良い装備をイストさんと、アナタからもらいましたからね」
フェイント気味に、暴徒の直前で地面を垂直に蹴り上げて飛ぶ。
同時に、目にも見えない速さで暴徒の刃物などは破壊しておいた。
「狙うは魔術師風に見えるあの男――リッチ!!」
そのまま一直線にリッチへ向かって飛ぶ。
焦ったリッチは火球魔術を飛ばしてくるのだが、ウリエルは軽快にローリングしながら空中回避していく。
そのまま風を切りながらすぐに到達しそうになるのだが、その間にリッチは『人間は斬らない』と学習したのか、冒険者たちを自分の周囲に固めて盾とした。
この死体たちが人間に見えているのだから同族は斬らないだろうと。
だが、ウリエルはお構いなしだ。
「我を矢とする神速の一撃を受けよ――」
翅剣二刀流を交差させる構えを取り――。
「〝太陽神の銀矢翅斬〟!!」
滑空しながらX字型の斬撃が放たれた。
高速振動する翅剣は死体の盾などモノともしない。
リッチごと全てを斬り裂く。
威力が強すぎて、ついでに広場の後ろにあるカンパネ大臣の像まで斬り裂いてしまっていたが、あまり気にしなかった。
面白い!
続きが気になる……。
作者がんばれー。
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<(_ _)>ぺこり




