番外編 これまでの登場人物の紹介
第1話から第21話までのストーリーで明らかになった主な人物像をまとめた内容になっています。
初めてこの作品に触れる方は、第21話まで読んだ後にこの番外編を見ていただき、理解を深めていただければと思います。
①早乙女春風
中学時代は全国模試トップ10に入る秀才で、自転車競技でも関西では名の知れた選手であった。
幼い頃、父母の離婚で母と姉とは生き別れ、新しい継母と異母妹がやって来た。
しかし、継母に受け入れられず辛い生活から抜け出すように、神奈川県にある鎌倉学院高等部に進学を決めたのだった。
春風は学年一つ上の葉山翔子に出会い、死んだと人影が。聞かされていた姉をダブらせていた。彼女との距離を急速に縮めながらも、幼馴染の真田雪の熱いおもいを知ることになる。
いろいろあり、女子学生寮の寮長として生活を始める春風に、また新たな出会いが訪れるのであった。
②葉山翔子
鎌倉学院高等部2年生で、サーフィンで全日本女子のトップ選手であることや素性を隠し、アルバイト先にやって来た春風に近づいて行く。
春風からは恋人でなく、新たなる姉弟の関係を望まれる。そして翔子は、自分が昔生き別れた姉であることを、父との約束から言えずにいたのだ。
なぜ翔子は、偶然を装うように春風の目の前に現れながらも、正体を明かさないのだろうか?
③真田雪
小田原に住む鎌倉学院一年生。
春風とは父親同士の繋がりで、幼い頃から何度か会っている仲の良い関係であった。
また、5年ぶりの再会では、雪が春風に対する想いを打ち明けており、今後、春風との関係が気になる存在である。
④市川遊
鎌倉学院の教師であり、春風を女子寮の寮長に勧めた学生寮の責任者もある。教師にはあるまじき発言や問題を起こしているが、母の弟である山科学長に何度か助けられている。
また、自転車ロードレースチームERCの代表でもあり、春風をロードレースへと導いた。
姉はパーラー七里ヶ浜の店長である。
今後の挙動が気になるひとりである。
⑤市川美涼
パーラー七里ヶ浜の店長にして、教師市川遊の姉。翔子とその父の関係を唯一している存在であり、偶然のように店を訪れた春風を実の姉・翔子に引き合わせることになった裏事情は、まだ明かされていない。
⑥川崎さん
藤沢市の運送会社で働く若社長であり、湘南ライドの主催者。
春風とは、鎌倉学院に向け大阪から自転車で移動中、深夜雨の中転倒してしまったところを見かけ手を差し伸べた間柄である。
また、春風を教師市川の自転車チームに加入するよう、間を取り持っている。
⑦神楽紗矢香
ニコニコマートの店員。春香のバイト面接の案内で、登場している。
今後、春風との関係が大きく進展しそうな予感がする存在である。
⑧北山萌
鎌倉学院高等部の一年生。中等部から進学している。サーフィンにストイックな萌は、先輩たちの異性への反応に少々不満気味。
この先、サーフィンを始めたきっかけが明かされると、春風との繋がりも変わって行く。