表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/22

悪役聖女のゲーム回想



王子以外だと、私が昔から警戒してきたユーリスト・ゼルダンなどがいる。


彼は騎士の家系に産まれて、天才だと言われ続けていたが、周りの期待で押しつぶされそうになっていた。

ある日ヒロインが遅くまで光が着いている訓練場に、誰がいるのかと見に来たところ、ボロボロになりながらも1人で剣を振っているユーリストと出会う。


ユーリストはボロボロの姿をヒロインに見られたことを恥じてカッコ悪いだろう?と己を卑下するユーリストにヒロインは、


「かっこ悪くなんてない!このボロボロの手も努力の証でしょう?頑張ってる人をバカになんてしません。あなたはっ…………カッコいいです!!」


ユーリストの手を両手で包み込むように握り締めながら、ヒロインは真っ直ぐな目で見つめ、そう言った。


ヒロインの真っ直ぐな思いに、ユーリストは己に自信が持てるようになった。



また、迷いが消えたために剣の腕もメキメキと成長し、まだ魔法学園の学生ながらもその実力は国の騎士団の団長に匹敵する程となった…。



















…………………ってところかな…。


ユーリストはその実力と容姿端麗さで学園では有名人。この後学園のアイドル的存在のユーリストと仲がいいヒロインちゃんにロゼットが嫉妬して虐めるんだけど…。


(ちょーっと問題があるんだよなぁ)


ユーリストルートのハッピーエンドではロゼットの断罪後に連行されるんだけど、その時にロゼットが自分を掴む兵士を振り払うと同時に、その剣を奪ってヒロインちゃんに斬りかかるんだよね…。

まぁ横にはヒロインを護るようにユーリストがいる訳で…。

もちろんヒロインは無事なんだけど、その時ロゼットはユーリストに切り殺されて死んでしまう。


いくらヒロインを護るためとはいえ、令嬢を殺したのはやりすぎ………ってなると思ったら、この世界ではそこがスルーされて、ヒロインとユーリストは結婚♡ハッピーエンド〜!


……………酷すぎない??いくらロゼットが悪いことしたって結果的にヒロイン生きてるなら良いじゃない!と、今は思うんだけど、ゲームをやるプレイヤー側のときは「こいつざまぁw」としか思わなかったんだよね…。


あとカーラインのお屋敷で本を読んだ時に気づいたんだけど、この世界は罪を犯した者には容赦がない。

ほんとに罪人には罰を!って感じで、直ぐに殺したり追放したりするのだ。


ちなみにヒロインがハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、ロゼットはほぼ100パーセント処刑される。



そう、「ほぼ」だ。



誰かのルートでバッドエンドを迎えた時、ロゼットは消息不明になっていたのだ。

足取りが掴めないため、ロゼットは捕まることも処刑されることも無かったが、箱入りわがままお嬢様が1人で生きていけるわけない。


ここから記憶が曖昧なのだが…。

でも、きっとどこかで野垂れ死にしたのだろう。


まぁ結局のところ、ロゼットの未来は処刑か野垂れ死にの2択しかない。死ぬのは確定って訳だ。



「ふぅ……………よしっ!!!」


私はそう言って勢いよく立ち上がると、頭の中で出来た結論を叫ぶ。


「とりあえず!難しいことは後にして冒険者になって処刑回避するぞーっ!!」


そう!難しいことは後でいいの!だって面倒くs………じゃなくって、人生を楽しめないもんね!!


ん?なに?テストで赤点とる奴が言う台詞だって?べ、別にいいじゃん!!生き延びれればいいの!!


「ってことで疲れたからもう一眠りしよっと!」



と、ロゼットはそのまま眠りにつくのであった…。

























彼女が呑気に寝てる間にも歯車は動き始める…

否、既に動き始めていた……













更新遅くなってごめんなさいぃぃぃぃ!!

理由などは活動報告を見て下さると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] テストと模試大変ですね… 更新もテスト&模試もどちらもがんばってください!! (●'д')bファイトです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ