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RE:TRPG ~エンドレスゲーム~  作者: 最上 品
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36/36

41ゲーム「警察官」


 41ゲームを始めます


※


 では、サイコロを……。



 今回も10面ダイスを使います。

三択は 123 456 789 で分け、0 のみ自分の選びたいモノという形。

そして、いつものオールダイスでやっていきます。


 世界 123現代 456過去 789未来   0好きなモノ

 主人公 123中性 456女性 789男性   0好きなモノ

 目的 123生き残る 567たどり着く 890倒す 4死ぬ   

 イベント  123出会う 456失う 789発見する   0好きなモノ


※


 やる気はあまりないのですが、なんとなく1ゲームぐらいしておいてもいいかなって気分なので、短くなるかもしれませんが……お付き合いよろしくお願いします。


 では、いつも通り、ゲームを……始められるか確認から。

 8 がでたので、ゲーム開始です。


 三連続で、3 8 9

 現代 男性 倒す


 ですね。


 倒す……ね。うん、倒す……。少々お待ちくださいね。


 よし、じゃあ……そうですね、なんとなく形が出来た気がするので、サクッと進めていきますか。

 41ゲームスタートです。



 私は警察官……いや、正確に言うならば叩き上げの警察官である。

 いわゆるエリートと呼ばれる上に上がる人達とは全く違う、上がれてもここまでという場所が大体決まっているような、下っ端に近い警察官だ。


 入りたての頃は、正直言ってかなりわかりやすい事件が多かった。


 私だって多少の憧れはあって、お巡りさんと呼ばれる交番勤務から一度は刑事部へと移動させて貰い、事件現場を見る事も出来た。

 まあ、正直、いい気はしなかった。

 凄惨な場面というか、凄い匂いというか、数か月ぐらい同僚が肉は食えなくなるようなものも見た。


 私も、同じものを見て、ここに長くは居られないと理解した。


 転属願いはすぐに受理され、交番勤務に戻ったのだが、かなりこの交番勤務というのが、大変で。


 それでも何とか勤め上げ、今は中途半端な管理職と現場の間をつなぐような位置にいる。



 イベントを進めます。 9 発見する が選ばれます。



 中途半端だが、なかなかこの仕事というのが面白くて。

 そんな人間が居るのかと疑われそうだが、いまだに現場の刑事や警察官は熱い人間というのが結構いる。

 そして、そういう人間は大体似ている。


「なんで、あいつを泳がせるんです」

「大物まで引っ張って、壊滅させないとダメだからだ」

「でも、あいつが薬を配る度に……可哀想な人がまた生まれるんですよ?」

「知ってる。でも、アレは絶対に大物と繋がってるんだ。そっちごとの方がいいだろ?」


 おとり捜査……なんて、テレビのようにこっそり出来るはずがない。

 出来ても、今の会話の様な泳がせた先での大物取り。

 だが、若い奴の言う通りで、泳がせるという事は悪く言えば野放しだ。

 小さい被害は出てしまう。


「だったら、私が……」

「客に成りすませるのか?」

「ダメですかね?」

「……その為にこういう仕事を始めた訳じゃないだろう?」


 女性警察官が名乗りを上げたが、首を縦に振るわけにはいかない。


「でも、じゃあ、どうするんです?」

「上は令状を取ってこないと動かない」

「確たる証拠もないんだ。我慢しろ」

「でもっ」


 こういう時に、自分が出張る。


「はいはい。熱くなりすぎるな。大物を釣るのも大事だが、小物を集めるのも一つの手だからな。とりあえず、令状がとれるなら引っ張ってこい」

「いいんですか?」

「その為に、俺がいるんだろ。ああ、首切られたら……その後は無茶するなよ?」


 緩衝材というよりは、保護者って感じだが、なかなか悪くない。

 というよりは、自分に合っていると思える仕事だった。


「そういえば、最近遅いですけど、ご家族は?」

「ああ、諦めてくれているからいいんだ。俺は気にするな」


 ドラマかなにかのセリフにあったと聞いた事があるが、自分もその通りだと思った言葉があった。


「九時五時で悪い奴らもおねんねしてくれるんだったら、こっちのお仕事も楽なんだがね。むしろそう言う時間以外に悪い事されちゃうから、こっちも寝ずにがんばるしかないのよ」


 悪い奴らの気持ちなんてわかりたくもないが、本当に困ったものだ。



 イベントを進めます。 7 発見する が選ばれます。



 どうやら今回は、小物釣りがいい形で作用したみたいで、大物が勝手に慌て始めてくれた。

 そして、かなりいい所まで突っ込んだタイミングで……横槍が入った。


「マトリから声がかかったぞ」

「って事は、合同捜査ですか?」

「いや、ある程度情報は流してくれるみたいだ」


 悪い奴らを捕まえる。

 どっちが捕まえて、どっちかが損をするとかそういう話じゃない。

 だが、テレビやドラマがそういうものだと見せつけすぎたせいなのか、バチバチにやり合うバカも結構いたりする。


「悪い奴が捕まるんだ。それでいいだろ?」

「でも、ここまで追い詰めたの自分達ですよ?」

「捕まえれば、それで十分。まあ、余罪が後から出ない場合はこっちが引き継ぐのもアリだがな」

「それでいいんですか?」

「むしろ、十分だ」


 野放しよりいい。それで十分。

 ただまあ、こいつらの鬱憤もたまに晴らさないといけないわけで。


「終わったら、飲みに行くぐらいはまあ、付き合ってやる」

「おごりっすか?」

「……薄給にたかるな」

「薄給同士ですからねぇ」

「国の犬って……侘しいなぁ」


 馬鹿な事を言っているんじゃないと窘め、この一件をどうするのか、上と現場の間に入る事になった。


「ああ、アンタがいるなら……安心だ」


 マトリの知り合いさんが会うなり言って来た。


「おうおう。そりゃあどういう?」

「若い奴の抑えもやってくれるし、こっちのバカの尻拭いもしてくれる。そっちの組織も悪くないが、コッチにスカウトしたいぐらいだよ」

「へえへえ。過分な評価をありがとうございます」

「本気だぞ?」

「ぬか喜びって好きじゃないんで」


 マトリと警察はこんな感じで仲もいい。

 こいつが出て来たって事は、かなり後ろに大きな組織もいるみたいだ。


「おとり捜査前に、あげてくれて困るかと思ったんですが、いいタイミングでしたよ」

「そう。じゃあ、後は頼むよ?」

「ああ、念の為に数か月は気を付けて下さいね?」

「報復か?」

「うちのもですが、若い奴は考えが読めないんで。それに、お互い顔が割れてますからね相手に」

「…………困ったもんだ」


 若いころから警察官なんだ。

 顔が割れるのは当たり前だと言いたいが、面倒なモンを捕まえてしまったみたいだ。

 まあ、捕まえないなんて弱気になるつもりは無いんだがね。



 イベントを進めます。 1 出会う が選ばれます。



 幸いなことに、小物からしっかりと大物を捕らえる事ができた。

 大物の更に上。関わっている組の先っちょぐらいまで来られたみたいで、組織対策室まで合流する事になった。


「時代に合わないって、諦めてくれるんならいいんですけどね」

「プライドもあるんでしょ」


 組の人間だったらよかったんだが、後ろに居たのはもっと無法地帯に近い海外ギャング崩れだった。

 そのおかげもあって、尻尾切りが上手く出来ておらず、かなりいい所まで来ていた。


 流石に三日目。

 シャワーも浴びたいし、布団で寝たい。

 ただまあ、ヤな予感があった。


 当たるかどうかは気にしない。

 いつもだと妻に新しい服だけは持って来てもらうのだが、それも今回はやめてもらっていた。


 別にシャツぐらいはコンビニでも買える。

 パンツも、歯磨きも。


 最寄り駅はバレている。

 だから、最寄り駅まで電車に乗って、駅前のビジネスホテルに入った。


「……経費で落ちないよなぁ」


 正直痛い出費だが、間違いであってほしかった。


 ビジネスホテルのエレベーターは狭い。

 フロントで貰った鍵の頭の番号を押し、エレベーターが上がる。


 チン


 古臭い音。そして、扉が開いた。


 右を見て、左も見る。

 人影はない。

 少しだけ、足を進める。鍵の番号の部屋の前につく。

 鍵をさして、開けようとした。




 パンッ パンッ  パパンッ




「今まで一度だって、当たった事無かったのに……」


 嫌な予感なんていつでもあった。

 それでも、出来る限りの対策をして、迷惑をかけない様にして、なんとなくやりくりしてきた。


 部屋に入るだけで、済むはずだったんだが……。


 人影が近付いてきた。

 ホテルには似つかわしくない、フードをかぶっていて、でも目のギラギラは抑えられないようだった。


「…………」


 東南アジア?いや、中国語か?上手く聞き取れない。

 体温が下がって、動けなくなってきているのを理解した。


「残念。これで、お前達は、おしまいだ」


 最後の力を振り絞って、そいつの足に手を伸ばす。


 避けないんじゃない、死んだふりの人間の声に反応できなかっただけの犯人の隙をついただけだ。

 反対の手は撃たれてすぐに同僚にスマホをつかって連絡を繋いだ状態。


 掴んだ手を更に強く握って、自分の身体を引っ張って、足に噛みつく。


 最後の晩餐……人の足とか意味わかんねぇ。


 喧しい声がスマホから聞こえ、焦った犯人にスマホを壊された。


 最後に見えたのは、ホテルの廊下の眩しい光だった。






 41ゲーム  感想戦



 なんというか、思っていた話にならなかったですね。(笑)


 当初は女性警察官の地位向上。倒すのは常識。みたいな話を書こうと意気込んだのです。


 ですが、マトリが出てきて、主人公がちょっとだけ格好良くなって……。


 終わってみると、まあ、いい形で着地は出来たかな??


 どういう解釈で読者の人達が読んだとしても、その答えが「正解」なので。


 短編にしては説明が多いし、イベントが雑でしたが……。


 疲れてるって、ことでご勘弁ください。




フィクションです。

お巡りさんもマトリさんも知り合いの一人も居ませんし、いたところで喋りを聞けるわけもなく。


ドラマの見過ぎですね。


感想戦にもあるように、予想外の着地となりました。


個人的感想を一つだけ言うのであれば……「最後の晩餐」のくだりは、作者のクリティカルですね。


自分の最後の晩餐は……なんとなく「蕎麦」。

寿司とかステーキとか、食べれそうなイメージないんですよね。食べたいですけど。


と、話がブレ始めているので(笑)。ここまでにしておきます。


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