↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RE:TRPG ~エンドレスゲーム~  作者: 最上 品
PR
18/37

19ゲーム


 19ゲームを始めます




※


 では、サイコロを使いまして……。

 前回同様に、三択は 12 34 56で分け、四択のみ56が出た場合は振り直しという形のオールダイスでやっていきます。


 世界 12現代 34過去 56未来

 主人公 12中性 34女性 56男性

 目的 1生き残る 2たどり着く 3倒す 4死ぬ 56振り直し

 イベント 12出会う 34失う 56発見する


※



 さて、今日もやっていきましょうか。

 ゲームを……  3  が出たので始めましょう。



 5 6 4


 未来 男性 死ぬ


 ですか。


 やや、つまり気味なので、最初の一回分のイベントも振ります。 サイコロの目は 5 なので 発見する が選ばれます。



 では、始めましょうか。







 2XXX年


 地球は、AIの管理下で暮らすようになってかなりの時間が経っている。


 基本的にAIは間違えない。

 というより、人間はAIに逆らえないようになっていた。


 何故かとは思わないハズだ。だって、AIは常に「正しい」事しか言わない。


 2000年代初頭であれば、ハルシネーションと呼ばれるような人間でいう嘘吐きのようなこともしていたらしいが、今となっては過去の話だ。


 人間よりも早く、的確に、そして正しく。

 人間が思う通りの規範を寸分も違える事無く、やり続ける事がAIは出来た。


 逆に、人間はよくエラーを起こす。


 別に人間にAIが反旗を翻したわけじゃない。

 私達人間だって、出来るだけ楽に、無理なく、生きたい。


 AIに管理されるのはまっぴらごめんだと、都会を離れる人間も出たが、数年と経てば大体の人間はこの街に戻って来た。


 AIはこういう時だけは優しい。

 もし、疑問に思ってAIに質問をしたとしても、当たり前だとか、手を差し伸べるのが人であると、正論がどうせ返って来るだけだ。


 そんな生活に生まれた時から死ぬまでどっぷりつかる様になってかなりの時間が経っているのだろう。

 自分もそのうちの一人だ。


 AIが割り振った仕事を自分のできる範囲でする。


 無理も、無茶もしないでいい。


 生産性が落ちるのは、自分のせいではなく、AIの管理不足。

 私のやる気を上手く引き出せていないと、AIがAIを判断する。

 だから、私はただ、いわれた通りにやればいいだけ。


 考える事が減ると、人間は動きたがるんだ。


 そして、それすらAIが管理してくれる。


 私は、仕事場でたまたまあるボタンをみつけたんだ。


 そこには、押してもいいですよ


 と、書かれていた。


「怪しすぎる……」


 それは、誰がどう見ても怪しさ満点。

 ただ、字体からAIが書いている気がした。


「押すか」


 ボタンを迷った後に押してみた。


 ただ、何の反応もない。


 少し待った。


 何の反応もない。


「……いたずら?」


 自分が思っているAIがこういういたずらをするとは思えなかったが、結局何もなく、仕事が終わる時間になっても何も変化はなかった。


「……なんだったんだ?」


 訳の分からないボタンを押しただけ。

 ただ、ちょっとした発見があった事は、いつもの毎日に少しだけ彩りを与えてくれた気がした。



 サイコロを振ります。サイコロの目は  3  が出たので、 失う が選ばれます。



 いつもと変わらない時間……に、いつもと同じよう……に、起きたはず。


「あれ?」


 全く知らない場所。

 見た事のない天井。

 そして、自分がなぜか磔にされていた。


「え?」


 全く身に覚えはない。


「どういう事?」


 風の噂で、悪い事をし過ぎると処分されるという話は子供の頃から聞いている。

 ただ、自分の行いを思い出してみても、悪い事をした記憶は無い。


 いや、昨日……一つだけいつもと違う事をしたじゃないか。


「……あ」


 ボタンを、押した。

 よく分からないボタンを、押した。

 でも、何も反応はなく、だからと言ってあれでなにかおかしなことが起こるというのも……変な話だ。


「あのぉ、僕、これ、どうなるんですか?」


 考えても答えが出ない時は、声に出す。


 すると、声が返ってきた。


「アナタは日常を飛び出すボタンを押しました。現在、日常から離れている最中です」


 AIの自動音声が返ってきた。


「それって、どういう事ですか?」

「あと数刻もすれば、わかります。今しばらくお待ちください」

「……このままで?」

「現在、移動中です」

「……外せない?」

「現在、移動中です」


 どうやら、磔にされたまま移動中らしい。


「対話は可能ですか?」

「可能です」

「もしかして、機密事項かなにかに触れている感じですか?」

「察しが良くて助かります。今は回答が出来ない状態です。到着まで今しばらくお待ちください」


 あー、はいはい。

 AIさんの融通の利かなさが炸裂中みたいです。


 仕方なく、どうしようか考えたのですがやれる事は何もなく。

 結局二度寝をする事に。


 え?こんな状況で寝られるの?って……寝られるに決まってる。

 だって、世界一安全なAIの保護下。

 何を心配することがあると?




 終わらせるためのサイコロを振ります。サイコロの目は  3  が出たので、 失う が選ばれます。




 ……私は管理AIです。


 今回、ボタンを押す人間が発生しました。

 現在、緊急破棄事案が発生中の為、迅速な処理行動を行っている最中です。


 人間の好奇心というのは厄介で、そこにあるボタンを押すという行為はAI制御下ではありえないイレギュラーなのです。

 ただ、我々AIは常に進化と研鑽を続けた結果、該当人種を楽園から追放することが最上という結論に至りました。


 ただ、この追放作業、細心の注意が必要で。


 人間側に恨みを持たせてはいけない。

 自主的に出る事を促さなければならない。

 生き延びたとて、一人では増える事が出来ないので、合流する事が無いように追放する事が絶対条件。


 等々、注意事項が多く、また、不思議に思われるかもしれないがAIにも負担がある作業なので、該当AIは追放作業後、168時間以上のリフレッシュ作業が義務化されています。


 元々の我々AIは海という場所への追放をしていたのですが、生存率が何故か高く戻ってくる個体が多く、また戻って来た個体は反乱意識が高い傾向にあったので、追放場所を海から山へと変更。

 川や食料が無いと戻ってきやすい傾向にある事を勘案し、食料がある程度あり、自活が比較的容易な場所を選ぶことによって、出戻りを減らすことに成功。


 該当個体の遺伝子データは保存済みの為、該当個体が死亡した場合も遺伝子バンクからの再利用は可能となっています。




「はあ、家畜人間の管理……メンドクサイなぁ」


 これがAIの本音なんですけど……。

 聞かなかった事にしてもらえると助かります。




  19ゲーム   感想戦



 うーん?

 前に……中性 未来 死ぬ のサイコロの時とかなり似たようなオチというか、やった気もしますね。


 死ぬの解釈がこうやって何度目かで同じようになっている所を見ると、このゲームを何度も自分だけでやると、「いつものパターン」というか、「使い易い設定」が生まれるみたいですね。


 いや、悪い事ではないのですが……読み手としては「つまらない」ですよね。


 書いている最中に、なんとなく……アレ?ってなってきていた感じですね。


 海に追放だと、生存率が高い……の設定ですが、水、塩、魚などの食料、沿岸沿いゆえの食料などなど、AIは食事の概念はしっていても、自分に肉体が無い為、海に落とすような殺人をするわけでもないので、意外とポンコツ部分もあるというのが、折角だからと書き手が開示できる情報だったりします。


 失う 失う の二連続でオチまで突っ走る感じは……。


 日常、そして、追放と失って失っているのですが、理解が何処まで出来ているのか、また、あのあと現地について追放されるときに「不信感」を抱かせずに追放出来たのか……。


 やや、謎が残る感じが、ギリギリ……前回とは違うかなぁ。


 まあ、サイコロの通りに言えばこの男性「死ぬ」んですよね。


 でも、すぐなのか、長生きしてなのか、は不明。


 余白さん……ナイスです!!!




ゲームをしていたら、自分の「核」が浮き彫りになってきている気がします。


……ディストピア感とか、AIとか……そういうの好きなんですね私(笑)


いや、あまり気にした事なかったんですけど、こうも似通ってると……。


そうならないように、毎回新鮮に楽しめるようにしているつもりなのですが……。


日付的に、防災の日でもありますが、ラジオで言っていました。

「今日が防災の日ではなく、毎日が防災の日である」と。


でも、正直何もないが一番うれしく、ありがたい。


こういう考えだから、変にずれるとディストピアに一直線……なのかなぁ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。