12ゲーム
ちょっとだけ、長くなってしまいました。
すみません
12ゲームを始めます
※
では、サイコロを使いまして……。
前回同様に、三択は 12 34 56で分け、四択のみ56が出た場合は振り直しという形のオールダイスでやっていきます。
世界 12現代 34過去 56未来
主人公 12中性 34女性 56男性
目的 1生き残る 2たどり着く 3倒す 4死ぬ 56振り直し
イベント 12出会う 34失う 56発見する
※
さて、今日も始めましょうか。
様式美さんの調子は……どうですかね?
サイコロの目 5 なので、本日はゲームをすんなり始められそうです。
では、いつもの様に、三連続で……。
1 4 2
現代 女性 たどり着く
ん?
オカシイ……。ちょっとお待ちくださいね……。
ダイスを……コロコロ……1 2 1
うん。
サイコロのアプリを使ってサイコロを振っているのですが、乱数がどうやら固定されているようですね。
これだと、昨日と同じ数字になってしまって……ライブ感がないので、残念ながらこのサイコロの結果は「破棄」とさせて下さい。
という事で、もう一度……様式美から、振りましょうか。
サイコロの目は 2 なので、ゲームが始められますね。
では、もう一度。三連続で……1 4 3
んん???
現代 女性 倒す
になりますね。
……なんというか、今日は昨日のリプレイみたいな感じの空気なんですね。
まあ、ここから先の数字も被る事は……無いハズと信じて、話を進めましょうか。
あ、折角なので自分に重しを付けるという意味で、今日はハッピーエンドに終わるように、出来るだけ頑張ります。
それは突然の事だった。
起きている人間も、寝ている人間も、地球上ではない宇宙に居た人間にも、平等に。
天啓……があった。
すべての人間にたった一つ、スキルを授ける。
使えるスキルも、使えないスキルも、全ては今までの行ないではなく運だけで、与えた。
そのスキルを使って、地球に生まれた魔王を倒してくれ。
地球上のすべての人間、いや人類が同じ言葉を聞いたはずだ。
あれは、神の啓示だと騒ぐ人間が居た。
ついに力を手に入れた、と、やりたい放題の人間も居た。
半年が経つ頃、やっとこのスキルの全容が分かって来て、多少の平穏が訪れる。
ただ、神だか何だか分からない言葉を投げた存在が言っていた、もう一つが動き始めていた。
そう、それは魔王。
現代の人間が聞いたところで、ゲームの中のキャラクター的なイメージしかないハズの魔王。
それが突如、一つの島を占拠した。
そして、そこからは一瞬と言ってもいい程のスピードで盤面が塗り替わる。
魔王が手に入れたのはハワイ。太平洋を丸ごと自分の領地にした。
勿論、すぐにアメリカは対抗措置を取る。
世界一と言われていた軍隊が投入されたが、梨の礫だった。
それをほくそ笑んだ諸外国が魔王に取り入ろうと、親善大使を送ったが、軍隊の時と同様に梨の礫。
流石におかしいと思った時には時すでに遅く、親善大使を送った国は一夜にして魔王側に塗り替えられた。
そして、最終手段とばかりにアメリカは核を撃つ。
それは、全世界が中継している最中に起こった最終戦争の始まりに思えたのだが、相手は魔王と呼ばれる、人類が体験した事のない脅威だった。
核の攻撃は届く事すらなく、人間側にはもう打つ手がないような状況になっていた。
そんなタイミングで、私に声がかかった。
「お願いします、世界中の叡智とスキルが導き出した答えがアナタのスキルなのです」
「……本気ですか?」
「ええ」
「私の頂いたスキルって、勇者でもなければ、魔法使いでも、無いんですよ?」
「知っています。ですが、そのスキルが……人間にとっての切り札だと」
「……一般人ですよ?」
「知っています」
「本当に?」
「本当に」
「神に誓って?」
「……どの神ですかね?」
そんなやり取りがあって、私は一般人でただの人なのに、なぜか魔王討伐を世界から命じられることになった。
詰まったので、最初のサイコロを振ります 4 失う が選ばれました。
スキルを世界中の人間が得ても、人間の生活というのは凄く変わる事が無かった。
まあ、一部の暴動や力の誇示はあったが、それでも、それは同じように各国にある力にさらなる力を与える事でもあったので、凄い変化もなかったわけではないが、概ね変わりなかった。
その中でも、羨望の眼差しを受けた一部の人間が居た。
それは、魔法使いと呼ばれる人達で、六つの属性のどれかの魔法、人によっては全てが使える人まで現れた。
その中でも更に希少性のある魔法が在ると噂されていたが、私が知っているのはその程度。
一般人で大したスキルではないと思っていた私にはあまり関係のない話だと思っていたのだが、何故か今私はハワイに向けての飛行機に乗る為に国内を移動していた。
「貴女様がいれば、と伺っております」
「……正直言うと、私のスキルに価値があるとは思わないんですけどね」
「いえ、そんな謙遜は必要ありません。どうぞ、私たち人類を救って下さい」
「と、言われても……、力もないんですよ?」
スキルを貰って、自分なりに色々とした記憶がないわけではないが、大した成果があったかと言われると、正直微妙だ。
「っ、どうやら……魔王側がこちらの動きを捕らえたみたいです」
「という事は?」
「攻撃が、来ます」
「……大丈夫、なんです?」
「何があったとしても、絶対に、御守りします」
「……命優先で、おねがいしますよ?」
「お優しいですね。ですが、魔王討伐が犠牲なしで……とはいかないと理解していますから」
「私の命ではなく、皆さんの命優先ですよ。死んだら、おわりなんですから」
そういったのに、私を輸送する車は襲撃された。
魔王が人間にけしかけて来ると聞けば、魔物のイメージがあるかもしれないが、そんなに生易しいモノではない。
魔王が人間側にけしかけて来るのは、同じ人間。
目は真っ赤になり、魔王の命令を忠実に再現できるようにと、アンテナが頭についている。
はじめてそれを見た日本のニュースキャスターが鬼の角と言い、英語ではなぜかデーモンホーンと呼ばれるようになった。
「魔王様が、お前の命をご所望だ。さあ、死ね!」
丁寧な事に、魔王は日本人を使っているみたいで、言葉が通じる辺りが嫌らしい。
「すぐに替えの車が来るので、それまで、お待ちください」
私を守ってくれる黒服の人の言葉に頷くと、魔王側の人間は右手を前におもむろに向ける。
「魔王様は力を下さった。スキルなどという選べない力ではない、本物の力だ」
そういうと、右手から炎が飛び出た。
だが、黒服の人達が車から出したジュラルミンの盾がその炎を防ぐ。
「この場は何とかするので、どうぞ、行って下さい」
黒服の一人が言うと同時のタイミングで車がドリフトを決めて、私の横へ来る。
「お願いします」
それだけ言うと、足早に来た車に飛び乗った。
運転手さんが機転を利かせて、タイヤをすり減らしながらスモークをあげ、この場をあとにした。
数十秒後、ついさっきまでいた場所で大爆発が起こった。
だが、私は後を見ず、前だけを見て進むしかなかった。
詰まったのでサイコロを振ります サイコロの目は 4 失うが選ばれました。
車はかなり荒れた運転だがスピードはあり、子供の頃に見たフランスだかの映画を思い出す。
たしかあの運転手……最終的にF1のドライバーになっていたような気がするけど、あれ?記憶が間違っていたかな?
そんな事を思い出せるぐらいの余裕はあった。
私を狙う魔王側の攻撃の手が緩むことはなく、こんな状態で飛行機に乗ったところで安全なのかと心配になる程。
「車でこれだけ安全じゃないとなると、飛行機はもっと危ないんじゃないですかね?」
「いや、普通の飛行機だったらな。でも、有事だ、普通じゃないもんに乗れるだろ」
「そうなんですか?」
「さあね。タクシードライバーとして一時的に雇われたおっちゃんが詳しく知ってるはず、ないだろう?」
「……言われてみれば。でも、事情通っぽいですよ?」
「それはほら、タクシードライバーってそういう感じ、だろう?」
「……まあ、そうなですかね?あんまり私、タクシー乗らないので」
「そうかい。まあ、空港は目と鼻の先だ。すぐに着くから、ああ、ちょっとシートベルトをしっかりしめてもらえるかい?」
何故かレーシング用のベルトというよりは固定ベルトっぽいものがあったので、それを付けて合図を出すと、グンッと一段と早くなって車が飛行場に着く。
「ありがとうございます」
「いい客を乗せたって、一生ものの自慢だ。よろしくな」
「ええ、まあ、なんとかします」
そんな挨拶をして、車を降りた先にあったのは……思っている飛行機ではなかった。
「これって、ブルーインパルス?」
「いえ、あれは広報用機体なので、色も違うでしょう?」
「言われてみると……、ってこれに?」
「ええ。もしかして、普通の飛行機でと?」
「まあ、ついさっきの襲撃までは、そう思っていました」
「国の威信というよりは、世界の存亡を賭けていますから。では、どうぞ、ご搭乗下さい」
詳しくは分からないけど、戦闘機……それの複座型で後ろの席へ乗せてもらった。
「絶対が無いので、先に伝えておきます。落とされた場合や有事の場合は横にあるその黄色いコックを引っ張って下さい。航空機は爆散しますが、パイロットを守る機構が働きます」
「……なんというか、熱湯風呂で押すなと言ってるような感じに聞こえますが?」
「そういう、冗談ではなく、世界の存亡なので伝えたまでです」
「ですよね」
「では、ご武運を」
ゾンビの出るゲームの出オチのように出て来るヘリコプターに乗ってしまった気分に何故かなりつつ、私は敬礼がビシッとそろっている間を抜けてくれる戦闘機に乗って、日本を発つことになった。
「あのぉ、コレって……どのぐらいで着く予定です?」
「本来ですと、四時間少々なのですが……」
「日本とハワイを四時間ですか!?」
「ええ。ですが、有事なので今回は二時間少々を予定しております」
「は?」
「ですから、二時間少々です」
「……半分にどうやって?」
「全力、全開で最高速度をつかいます」
「でも、それやったらガソリン?足りません?」
「ガソリンではなく、航空燃料ですけど。おっしゃる通り足りませんよ」
「飛行機って……給油できる場所って地面が無いと、無理では?」
「ええ。その為に、先に空中で待機している空中給油機が飛んでおります。また、このタイミングも狙われる可能性があるので、原子力空母やアメリカの最新式の空母もランディングがしやすいように方向を整えています」
なんというか、至れり尽くせり。
ただ、私にかかるGの事はそこまで考えてくれていない気もする。
「その辺りは、大丈夫と伺っておりますが?」
「……多分ね?」
「では、最短記録……いえ、今の時代に言っても仕方がないかもしれませんが、折角ですからギネス記録を狙う意気込みで飛ばします」
そういって、私の初飛行はとんでもないスピードでハワイに行く戦闘機で空の旅をする事になった。
空中給油は、凄かった。
ノズルを合わせてやるのだが、少しばかり私なりのお手伝いも出来たみたいで、パイロットの人も喜んでいた。
その結果もあって、私たちは二時間を切る事は出来なかったが二時間半程度でハワイ上空までたどり着いた。
「そういえば、降りる場所は?」
「あれば降りろと言われていたのですが……」
「魔王がまあ、そこまで優しい訳もないわけだ」
「……そう、ですね」
元々あったハズの基地や滑走路はワザとらしく人を詰め、降りられるものなら降りてみろと言わんばかりの状態。
まあ、世界の命運とあのぐらいの人数の人間であれば、世界が優先されそうなものだが、私はそうではない。
「どうしても、降りられない場合、最終手段ってありですか?」
「まさか、これを爆散させて?」
「……私は大丈夫ですけど、パイロットの……」
「私も、問題ありません。そういった訓練は……しております。ただ……」
「ただ?」
「莫大な予算がかかっているので、引いてみたくても、これって引いてはいけない装置でして」
「……引いてみたいと?」
「ええ、もしよければですが」
「じゃあ、折角なのであのお城の近くでやりましょ?」
「ええ。あ、私はどこかで……身を隠しておきます」
「そうですね。どうなるかわかりませんけど、生きて下さいね」
「ええ。ギネスに載る最高速でしたからね。記録映像も取っておければよかったですね」
最後まで軽口で。
私たちはタイミングを合わせて、コックを引いた。
バシュッ
その音だけで、席が二つ飛び出す。
安全になったと思ったタイミングでパラシュートが開き、私はハワイにあるお城の前にたどり着く。
パイロットの人は、風にあおられて少しずれたが、多分生きているはず。
「いきますか」
魔王城へと私は進む。
さて、最後のサイコロを 6 なので 発見する が選ばれました。
魔王城は私を熱烈な歓迎……などなく、人の気配すらなかった。
「おじゃまします?」
一応人様のお家。
礼儀は大事。
挨拶をして、少しだけ迷ったけど土足のまま上がらせて貰う。
出で立ち通りなお城で、廊下が長い。
人の気配が無いから、あっているのか分からないが、ズンズンと進んだ先。
大きな扉を開けると、ふんぞり返るように座っている魔王がそこに居た。
「……厄介な。お前が、勇者か」
「あー、いえ、それは学者さんにも言いましたが、私のスキルではありません」
「……なんと。では、そうか、賢者か?」
「いえ、そういったスキルもありませんね」
「……魔王を倒す者は相場が勇者や賢者となっているが、では……もしや、大魔王とな?」
「いえ、だったらもっと先に吸収合併するのでは?」
「それもそうか。まあ、いい。よく……よく、来たな」
じゃあ、お前は何者だと言わんばかりの目で魔王が私を睨みつけた。
「あの、質問なんですけど、なんで人の気配が無いのです?」
「アレだけのトラップがあって、それを理解できる頭が無いからな。……いや、まて、トラップはどうした?盗賊の仲間や手癖の悪い同僚もおらんで?」
「……普通に歩いてきたので、トラップってあったんです?」
「どういうことだ?」
「あー。世界中の叡智が……って、そういう事」
私はこのタイミングになって、やっと理解した。
叡智の結晶が何故私を選んだのか。
「どういう事だ?勇者、賢者、大魔王ですらないただの『人間』が私を滅ぼす?」
「別に滅ぼしたい訳でもないんですが、スキルはその為に貰ったみたいなので、活用させて貰う事にしますね」
「……お前のスキルは、一体なんだ?」
「私のスキル、まだわかりません?」
「トラップ無効……そんなスキルで魔王は倒せん。だが、私の攻撃も華麗に躱し、この場にまでたどり着く……?」
「スキルはもしかしたら、魔王さんを倒したら返上かもしれませんけど、ちょっと怖すぎるスキルでしたね」
「怖い……スキル?」
「ええ。恐ろしいスキルですよ。それが魔王さんを倒すんです」
「どうやって?」
「さあ?私が決めている訳ではないので。ただ、こうやって会って話をした以上は、すみませんが、そうなって頂くことになりそうです」
私が出来るのは頭を下げる事ぐらい。
お辞儀をしっかりと魔王さんにする。
「スキルに振り回された人類を観察できるかと思ったが、そのスキルを怖いと言うか」
「ええ。人間には過ぎたスキルでしたね」
「此度の戦いは、私の負け。そういう事でいい」
「ええ。では、お帰り下さい」
「うむ、恐ろしいな」
そういうと、魔王は椅子から立ち上がる。
ごにょごにょと魔王が魔法を使うと、一気に部屋の密度がグンと濃くなった気がした。
私はただ、そこに立っているだけ。
すると、魔王はごふっと咳をする。
咳には血が混じっていた。
私を無視して、扉の方へと魔王は歩く。
扉を魔王は閉めた。
私は扉の方を向く。
もう一度扉に向かって頭を下げた。
世界は、こうやって、魔王の手から、人類に戻った。
私のスキルが、魔王に勝ったのだろう。
このスキルは、魔王が消えたら無くなるのか、それとも残るのか。
「……残って欲しいような、欲しくない様な……」
私は次の魔王にされるかもしれない。
そうならないかもしれない。
私のスキルは、そのぐらい怖いスキル。
分からないから、私は最後につぶやく。
「よろしくね、私のスキル……幸運さん」
12ゲーム 感想戦
まさかのスタートで昨日とまるっきり同じというか、アプリのせいなのですが、こうやって記録に残っているから、わかるものですが、毎日同じように書いているわけじゃなかったら、絶対に分からない気がする奴でした。
ハッピーエンド……?
おかしいな。
ハッピーエンドにしようとがんばったんです。
というか、今回は最後にスキルをばらすみたいな、作者の中ではダイスと相談しながらも、色々と楽しめるように書けるかな?と、実験と実験をかけたような感じでやってみたわけですが、パロディが入り過ぎて……しっちゃかめっちゃかに。
タクシーの映画とか、戦闘機乗りとか、ああ、トップガンの映画実は見てないからよくしらないんですよねぇ。
ミッションインポッシブルは好きなので殆ど見ているんですけどねぇ。
島占拠……は、魔王のお城がありそうであったらいいな?どこかな?って考えたら、海沿いとかだとロケーション良さそう。
その程度でした。
ハワイより、イギリスとかドイツみたいなお城のある所だともっといい気もしたけど、海に囲まれている方が防衛的に有利とか考えていたら……等々、余計な事も色々と考えた結果です。
ああ、当たり前ですが、全て、オール、フィクションです。
現実的に……とか、そういう何かは一切ないので、読み物として純粋に楽しんでください。
一応、マッハ出してれば、マジで二時間ちょっとらしいですけど……まあ、無理。
でも、有事だからという、馬鹿な思い付きであんなことしてます。
豪運と幸運
どっちがいいか、だけ迷いましたが。
分かりやすい幸運に。
楽しめ……ましたかね?
楽しんで貰えていれば、幸いです。
どぐらすも、書いているんです(笑)
ただ、設定ありの設定をじっくり見ながら書くものと、勢いだけでぴゃーッと楽しめるコレ。
どっちが選ばれるかと言われると……ね。
ええ、ちゃんと同時進行中なので、時間が経てばあっちも更新されるのです。
書くと、消さないといけないこともあって。
このゲーム、消す暇ないので、勢いだけでいいので……。
あうあう。
人間、楽な方向に行っちゃうの……ヨクナイデスね。




