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04-02 捕縛 1

ルーテシアです。

メルデオラ王国のホテルで迎えたきもちのいい朝。それは突然の違和感で台無しにされました。

それは相手に触れなくても分かるぐらいの強い敵意!囲まれている!

即座に決断し、スミカ様に教えられた通りに行動します。

用意してあった、とても度数の高いお酒がひと箱。全部部屋中にぶちまけます。

ひどい酒精の臭い……それから私の髪の下に施された通信魔章を解呪。

お薬を出します。避妊薬、耐自白剤薬、耐覚醒剤薬、後遺症があると聞く薬もありますが、意を決して全部飲み込みます。

部屋の扉の前にサイドテーブルを動かし、その上にランプを乗せます。これで準備完了。私は部屋の奥のバスルームに隠れるのです。


扉が破られました。ランプがお酒で濡れた床に落ち、部屋が一気に炎に包まれます。何人かの悲鳴が聞こえます。

これは事故、私は悪くないよ……昨夜スミカ様……いえ、シエナお姉様が酔っ払って床にお酒をこぼしたところに押し入ったりするから……

私はたった今からシエナお姉様の妹マリナという設定です。この部屋のバスルームの窓を開けると、すぐ近くに管理用の梯子があります。

私は悲鳴を上げながら窓から梯子に飛び移ります。頭の上に燃え上がる炎を感じながら、部屋着で裸足のままで地面へと急ぎます。

既に野次馬が集まっています。

人ごみに紛れて逃げようとした私に声がかかりました。制服を着た男が二人、この国の警察官のようです。

私は泣きながらしゃがみこみます。

「突然ホテルが火事になったんです~!」

「ひどい目にあったね、でもよく逃げ出せたものだ。私達が保護しよう。もう大丈夫。」

私の肩に置かれた手から、この警察官達は襲撃について何も知らないと分かりました。幸運ですね。

ホテルは完全に炎上しています。消防隊も救助隊も、野次馬も増えています。


表通りにあふれる野次馬を避け、脇道に入ったところで警察官たちは首筋から血を吹いて倒れました。

「ざ~んねん、逃げられないね。」

血がしたたるナイフを手に、少女が私に笑いかけました。

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