02-13 魔族の未来
「お母様、お聞きしたいことがあるんです。魔族と人間が仲良くすることはできないのでしょうか?」
「どうしたの、ソフィア。」
「私が攫われた時、クラウスさんが言ってたんです。人間は自分たちが特別だと思っているから同じ人間が食べられることが我慢ならないって。」
「ソフィアはどう思うの?」
「例えば、人間の魂以外の食べ物を食べるのはダメなのかな?」
「ソフィアは大好物の人間の魂を我慢できるかしら?」
「うぅ……やっぱりダメなのかな?」
「そんなことは無いわ、他にもいろいろ考えてみればいいのよ。」
「例えば……食用人間を飼うんじゃなくて街の人間から少しずつ魂を分けてもらうとか?」
「そうね、そういう手もあるかもしれないわね。他にはあるかしら?」
「えっと……すぐには出てこないです。
今までダメだったってことはやっぱり無理なのかな?」
「それは、今まで誰も本気で人間と仲良くする方法を考えなかっただけじゃないかな?
お婆様のお国の言葉に『これをやろうと決めた者にしかできないことはある』というのがあるそうです。
ソフィアが本気で人間と仲良くしようと考えて努力したらできるかもしれないわ。
私も人間が喜んで魂を分けてくれれば嬉しいもの。どう、ソフィア、やってみる?」
「うん、考えてみます、お母様!」
「でもね、それだけを考えてはダメよ。エストちゃんやクラウス君と遊んだり一緒にお勉強するのも重要なこと。」
「お母様、人間のお友達と一緒に遊ぶのは無理かな?」
「そう……そうね、それはお爺様やお婆様ともご相談しないといけないことね。
今度ご相談してみましょう」
「はい、お願いしますお母様!」
(エレインお婆様、魔族の破滅の未来を乗り越えようと子供たちが歩き始めていますよ)
お母様が何かを呟かれましたが私には聞こえませんでした。




