閑話そして全ての始まる朝は訪れる
「母さんも正解悪いよな。……執着する男の絶望を味合わせるために仕掛けるなんてさ」
ワイン片手にシーファスは窓際に立つ。
「シーファス様、既に王宮包囲の準備は整っております」
恭しくルーカスはシーファスに報告する。
「王太子とカフスの身柄は此方が預かっているし、王宮に集う国王や下級貴族は烏合の衆だ。落とすには半日程度で住むだろう。今日、この日にオフェンス王国は終焉を迎える。……さあ、我々の研ぎ澄ました刃を振りかざそうじゃないか」
シーファスは高らかに言うと、ルーカス、アレクセス達は跪いて頭を垂れるのだった。
今から始まるのはクリスタル一族の輝く時代。
オフェンス王国の命運は潰えた。
現実なんか受け入れたくない。
顔も知らない侍女に扮した小柄な男なのに、何故か私は手放せずに居た。
何度身体を重ねて求めても切りがない。
だから私は、今日も男を抱く。
この先に破滅が待って居ようとも。
城門を一人の男が大剣を振りかざして突破した。
邪魔をする衛兵や騎士見習い達を男は虫けらのように、次々と斬り伏せて行く。
目指す先は、国王の私室だった。
お知らせ(`・ω・´)ゞ
この先、血生臭い流血表現が生々しいので15Rでは厳しいと判断しました。
ムーンライトにて加筆しながら続編投稿します。
きりが悪くて申し訳ありません。なろうでは此処で完結とさせて頂きます。