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魔王と勇者と親バカと(3)

「センセイ、子供たちから聞きました。めちゃくちゃ楽しかったって」

とお母さん。

いやー、良かったー。

子供たち楽しんでくれたんだな。

「よろしければ、その魔法教えてもらえません?」

「いいですけど、ちょっと難しいかも。」

僕はお母さんに説明を始めた。

「魔法の中の威力の成分をピックアップして見た目の派手さに変換するんですけど、変換速度が重要で、威力の変換に時間がかかりすぎると魔法回路が壊れてしまいます。

なもんで、極力シンプルで速度重視な構成にする必要があるんですが、術式をシンプルにした分ベクトル方向やバランスに注意が必要で・・・」

「あ、センセイ、もういいです。諦めました。」

「お母さん、あきらめるの早すぎません?」

「私子供のころから魔法の手が遅かったんです。他人より時間がかかってしまって。だから、速度重視なんてとても無理です。結界魔法みたいに時間をかけて織り上げるのは得意なんですけど。」

「そういえば、お母さんの結界魔法、すごく丁寧な感じしますよね。

結界魔法にハデカをかけたらどうなるんだろう?ちょっとやってみます?」

「あ、私も興味あります。ちょっとやってみます?

えーっと、詠唱にだいたい1分ぐらいかかるんで、そのタイミングでお願いします。」

で、やってみたところ。

「おおー」「きれいですね」「クリスマスのイルミネーションに似た感じです」「でもずっとだとちょっと落ち着きませんね」「解きましょうか」「解きましょう」

じゃ、また。

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