第13話 永正2年(1505)コンパウンドボウ
この作品は歴史的な史実とは別次元の話ですので、
全て私の妄想・非常識・変態の展開ですが今後ともよろしくお願いいたします。
通常の商品を手代の八十八さんに渡して帰ろうとした時に目の前にコンパウンドボウが気になったのか伊左衛門さんと話し込んでいた。(これはやらないよ。肉捕獲用だから)と沈黙していたら「これは変わった弓ですな~」と言われ、
「獣、駆除用の素人でも使える弓です!売り物では無く個人の狩猟用に作った物です。」
「ほ~素人ですか!其れは興味深い!」
「まぁ~こんな感じに・・・ヒュ・・・ヒュ」「源三 !」
「直道殿、源三に射させてもらう事は出来ますか!」「いいですよ。」
サイトの合わせ方とリリーサーの使い方を簡単に教えて、いざ実践。
「こ、これは!」現代兵器ですから。小型ながらこのパワーと的中率。
欲しがっちゃダメよ。3人でお話合い中だ。
「直道殿、この弓を買う事は出来ますか!いや借りる事は出来ますか。」
「今は、高級品の仕上げがありますから、貸すのは大丈夫です。」と伝えると、挨拶もそこそこに即、城の方面に向かって行った。
「直道ところは、面白い物が色々あって飽きないな~」とか言って、ニマニマと笑い悪い顔して、氏綱さんが見ていた。
数日後、朝の仕事を終え、昼休憩に家に向かってくる数人の人影早雲さん御一行だ。相模屋さん関連の用事だろう。「直道殿、殿が込み入ったお話が有りまして少し宜しいでしょうか。」
母屋の方へ案内して、きのう煎った麦茶を早雲さんと自分に夕さん出して、奥の方に待機していた。まぁ、自分以外早雲さんの手の者だからね。
「冷たい麦茶です。いけますよ。」
「ほ~この様な飲み方もあるのか」もう一口お茶を飲んで、
「直道殿、貴方は何者なのだ。この世の者か?悪鬼ではないようだし・・・」
早雲さんは俺に対して協力的なのは解るし、下手な嘘で警戒されるより懐に入って保護される方が俺にはプラスだし正直に話そうと決めていた。
「実は今まで見せた知識は、全て神様から授かったものつくりの知識です。但し万能では無く今、日の本にある物限定で、自分で作れる小さな範囲だけです。それと、近隣の脅威から鹿島で知恵を使うと危険な未来を想像し自重してました。ここで知恵を使ったのは積極的に自分を売り込んだのは自分を保護してもらう為です!」と言い切った。
「なるほど、この様な見たことの無い物を目の前に出されると納得する。伊勢家の未来に関する事だし。他には出せないな!」
「適度の自由が担保されれば伊勢家に貢献します。」
「それは約束しよう!それと、神は、伊勢家を選んだのか?」
「それは、指示されていません。不確定ですが、恐らく伊勢家を・・・」
早雲さんと今後の話をして、仕上がっていた高級品を献上した。
「これより上も有るのか?」
軽く頷いて「…剣豪で敵所有になると危険ですから作りません。高級品位なら同じ危険でもまだ止められます。」
「それ程か!・・・・・・」「神様の刀ですから」と言って刀の会話を終えた。
「褒美は牝牛か牡牛か」と言ってニャリと笑ってからかってきたので
「今回は、人間の嫁が欲しいです。」と言って笑って答えた。
「候補がいるから数日待て!」え!もう決めてたのね~
まぁ、永住するつもりだからいいけど!・・・今日のイベントは終了した。
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