反逆児アトラス資料 1.登場人物
1.反逆児アトラス資料:主要登場人物
( )内には物語が始めるときの実年齢を記載しています。物語ははるか古代を舞台にしています。人々の平均寿命は50歳前後で、子供たちは十歳にもなると大人たちを助けて働き始め、十六~十八歳頃には一人前の大人として社会に組み込まれていきます。物語の始め頃、アトラスは十六歳ですが、この社会では大人を補助して働き始める年齢で現代人に例えると、成人式を迎える前の大人のイメージです。リーミルの祖父ボルススは57歳。現在では現役で仕事をしている世代ですが、物語の上では老境に達した人物です。アトラスの母リネは16歳でルージ国のリダルの元に嫁いで18歳でアトラスを出産しています。このように物語の登場人物の年齢は、私たち現代人より若くみえますが、物語の時代に置いては、現代の年齢より老けているとイメージしてくださいね。
物語の進展と共に増える登場人物は追加記載する予定です。
1.1 ルージ国:
アトランティス大陸から東に80kmほど離れたところに存在する島国です。
○アトラス(16):物語の主人公。ルージ国の王位継承権を持つ第一王子。本来は無垢な心を持った純真な青年だが、それを隠して勇ましい武人を装って生きている。
○リダル(36) :ルージ国王。主人公アトラスの父で諸国から牙狼王とも呼ばれる勇猛果敢な人物。
○リネ(34) :アトラスの母親。
○ピレナ(13) :アトラスの妹。
○ロユラス(17):アトラスの腹違いの兄。母親が異民族であるため、リダル王の長男だが王位継承権はない。
○ザイラス(19):将来王位に就くアトラスを支えるためにアトラスに仕える近習の一人。父を殺された恨みからフローイ国に内通している。
○オウガヌ(17)、ラヌガン(16)、テウスス(16)、スタラスス(14):ザイラスと共にアトラスに仕える近習たち。第二部では戦で戦死した多くの将軍に代わってルージ軍を率いてアトラスを支えて戦います。
○ミドル(18):若い漁師で、ロユラスの親友
○タリア(16):ミドルの妹で、ロユラスに思いを寄せている
○フェリムネ(32):ロユラスの母。遠征時のリダル王と結ばれてロユラスを宿しアトランティスに連れてこられる。その優しく包容力のある人柄は異邦人でありながら遠征に参加した将軍たちにも敬愛されている。
○サレノス(55):遠征で3人の息子を失って帰国した後、北の領地で隠遁生活を送っていた老将。
1.2 シュレーブ国:
○エリュティア(15):周囲から慈しまれながら育った無垢なヒロイン。素直さを利用されるだけだった彼女が、やがて自我に目覚めて行動し始めます。
○ジソー (33):エリュティアの父でシュレーブ国王。また、シリャードにいる神帝は実の兄に当たる。
○フェミナ (16):エリュティアの幼なじみ。その高貴な血筋故に政略結婚の道具にされ、フローイ国のグライスの元に嫁がされる。形式上は王妃になる名誉な婚礼だが、フローイ国という見ず知らずの片田舎の国に嫁がされることで不安と悲嘆に暮れている。思い詰めると一途な性格で、第二部ではアトラスの暗殺などを試みます。
○ドリクス(47):神官でエリュティアの教師であると同時に、王ジソーに様々な献策をする謀臣。エリュティアをアトラスと娶せようとしたのもこの人物のアイデア。
1.3 フローイ国
○リーミル(17):フローイ国の第一王女。第二部ではアトラス相手に愛とも謀略ともつかぬ行動を取ります。
○ボルスス(57):フローイ国王。リーミルの祖父
○クライス(16):リーミルの弟。フローイ国王位は男子に引き継がれるため、亡くなったボルススの息子グラムスに代わって、次期の王位に就く予定
○マッドケウス(32):ボルススに様々な献策をする臣下
○グラムス(-):ボルススの長男でリーミルやグライスの父。若くして王位に就くが遠征で戦死して、今は父のボルススに王位が戻っている。
○ティルマ(-):元シュレーブ国貴族の娘でグラムスに嫁いでくるがグライスを出産後に死亡。明るく活発な女性で嫁いできた後、夫と共に月の都と賞される王都カイーキの建設に尽力した。
○ロットラス(19):幼い頃から王子グライスに付き従う近習の一人。武に優れ戦場ではグライスの副官を務めている。
1.4 都市国家シリャード
○オタール(35):通常はその名ではなく神帝と呼ばれる。エリュティアの叔父だが、手続き上は血の繋がりは絶たれて神に準ずる身分として、アトランティスを統括する。
○ロゲル・スゲラ:神帝に仕え、神々の信託を伺う六神司院を構成する6人のこと。元々、信仰の篤い者たちで構成されていたが、腐敗が進んで清廉な者が謀略で除かれて、現在は腐敗の巣窟になっている。現在の構成メンバーは、クジースス(61)、ガークト(55)、ブクスス(57)、グリポフ(48)、クレアナス(51)、クイールトス(46)の6人から構成される。
○イドロアス(31):神帝が信頼する僧兵長
○トロイアス(28):イドロアスの部下。神帝殺害の謀略に荷担して、イドロアスを殺害し僧兵長の役職に就く。
1.4 ギリシャ人勢力
1.4.1 占領軍勢力(アテナイ軍主力)
以前、アトランティスと戦ったギリシャ諸部族の軍。アトランティスの人々はアテナイという名に憎しみや侮蔑を象徴させて、連合軍をアテナイ軍と称しています。2000人と公称していますが、その実数は1700人ばかりで、そのうち約1000名がアテナイ人です。
○エキュネウス(17):アテナイからやって来た若い武将。
○エウクロス (39):エキュネウスの叔父
○カルトレオス(32):エウクロスがエキュネウスに就けた副官。
1.4.2 逃亡奴隷たち
以前、アトランティスと戦ったギリシャ諸部族の人々の中で、戦闘の捕虜やアトランティス軍への降伏を受け入れ無かった部族の者たちが奴隷としてアトランティスに送られた。ギリシャ人達の戦勝後にアテナイを中心とした部族の者たちは解放されてギリシャに帰国したが、もともとアテナイと対立していた部族や戦闘で滅んで生き残った部族の者立ちはそのまま奴隷として残されている。そんな奴隷たちが鉱山などから逃亡して山中にこもって、狩猟や山賊などを生業にしている。
○アイネアス(34):逃亡奴隷。80人ほどの仲間を率いている。猟がおもな生業だが山中で得られない小麦などの食料、衣類や布、塩などの生活物資を街道を行き交う商人を襲って奪って暮らしている。
○ヴァレリア(36):逃亡奴隷。アイネアスの妻
○マカリオス(15):逃亡奴隷の両親アイアネスとヴァレリアの息子。現在はこのマカリオスのようにアトランティスで生まれ育ったギリシャ人や、アトランティス人の片親を持つ者は多い
○クセノフォン(40):逃亡奴隷。100人ばかりの仲間を率いて山賊などをして暮らしている。
○ダミアノス(43):逃亡奴隷。80人ほどの仲間を率いて猟や山賊をして暮らしている。
○キプリオス(41):逃亡奴隷。30人ほどの仲間と共に、ソウソス川の上流で山で獣を捕ったり川で魚を捕って暮らしている。ヴァレリアの求めに応じて筏を流す。
○ラザルス(39):逃亡奴隷。40人ほどの仲間と共に、ソウソス川の上流で山で獣を捕ったり川で魚を捕って暮らしている。ヴァレリアの求めに応じてキプリオスと協力して筏を流す。
1.5 レネン国(20150831追記)
○デルタス(19):レネン国王位継承権を持っているが、幼い頃から人質としてシュレーブ国で過ごす。
○エダス(47):レネン国王。デルタスの父
○ルマルケ(-):デルタスの母。エダスの正妃だったが十一年前に病で亡くなっている。毒殺されたという噂がある。
○ユマニ(36):現王妃。レネン国で最も有力な貴族グニクス家の一人娘。グニクス家は彼女によって王国を乗っ取ろうとしている気配があり、前王妃ルマルケ暗殺にも関わったという噂がある。
○レンス(12):レネン国第二王子。ユマニの実子。ユマニが先の王妃ルマルケの侍女だった頃にエダスの子を身ごもっている。純真な子で顔を合わしたことのない兄デルタスを慕っているが、周囲からはその兄の悪い不和さを吹き込まれ、家臣団は次の王はレンスしかいないという噂が立っているなどと教えられている。




