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太陽のように見て 2
「最近、レッスン頑張ってるね。どうして?」
「ふふっ」
「あっ、誤魔化したでしょ!」
走る痛みが、敗北の苦渋が私は嫌いです。歩くのがいい……それでも。あなたに、太陽を見させたくない。あなたが見るのは、私だけでいい。そのためなら、私は────。
「…………っ」
あなたが私を見つめる。ライバルをみつめるように……太陽を見つめるように。
――ああ。
胸の奥が、熱くなる。やっと分かりました……私も傍にいるだけでは不満だったんです。あなたの姿が私にとってどれほど輝いているか知っていますか? 周りが見えないわけではありません。でも、あなたが、あなただけが美しいです。だから…私と同じように見てくれませんか?




