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主導権の怒り 2


 姉さん……


「はぁっ、はぁっ……どうだ、気持ちいいだろう!」


「はい! 研究者様!」


 姉さんは、研究室の連中に体を売っている。それで、僕たちの待遇が良くなっている事も知っているけど…… 




 寝ている時。僕はまださっきまでの光景を思い出す。


「ううっ」


 ……嫌なはずなのに、支配されている姉さんを見て興奮してしまう。そんな自分が情けない。


「っ!」


 ()()の途中で、姉さんが抱き着いてきた。


「どうしたの?」


「ね、姉さん……」


「私の痴態を見て興奮したの?」


「……っ」


「大丈夫。私が解放してあげる」


「やっ――」




 そして、ある程度の時間が過ぎて……僕たちは反逆に成功した! 奴らは僕らを甘く見て、実験によって大きな力を手に入れていることに気付かなかった。僕たちは奴らの責め苦に耐えながらその力を鍛え続けて、支配を打ち破るほどにまで成長させた。これで、これで、僕たちは自由だ!!! ……はあっ、はあっ……落ち着け、この施設の奴らは一部に過ぎない。なるべく早く離れないと。


 僕は今、姉さんのもとへ向かっている。姉さんは研究者たちを尋問中だ。情報大事だが、もうこの施設を出る時間だ。研究者を捕まえている部屋に向かうと──異臭がする。


「なっ、何をしているの……姉さん?」


「うん?」


 部屋では研究者が広げられていた。一本一本丁寧に神経一つ逃さないように。なにより恐ろしいのはこれでもなお研究者が生きていることだ。


「ああ、もうそんな時間。じゃあ行かないとね」


 姉さんは研究者を足で潰す。研究者は、ピクピクと痙攣したのち動かなくなった。


「これ? 別にセックスは嫌いじゃないけど……私の主導権を奪おうとした。いや、奪い続けた。許せるわけがないだろう」


 その声は深淵から響くように低く、針のように危険に満ちていた。


「まーくんは私の主導権を奪おうとしなかったよね。好きだよ」


 姉さんの抱擁を初めて怖いと感じた。


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