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午後のチャイムが鳴ると、マガネのおなかもぐうとなった。
結局あの後、なんとも気まずくなり、テムジとは顔を合わせていない。
そのまま午後の授業が終わり、ランチも食べそこなっていたマガネは、仕方なく、午後の部活動のために、少しでも栄養補給をと屋上でサンドイッチをほおばっていた。
広い校舎に散らばったグラウンドでは、あちこちで様々な部活動が準備に入っている。その中で、山間のあたりに隣接しているビーストライドの練習コースがマガネの目に入った。マガネのサンドイッチを食べる手が止まる。
「そりゃあ…、できれば、俺だって…」
テムジには、ちゃんと謝っといたほうがいいのかな?
なんとなくそんなことを考えていると、学校の正面玄関のロータリーに黒塗りの車が入ってくるのが見えた。
なんだかばかでかい、高級そうな車だな…、
とぼんやりと見つめているマガネは、ふと気が付くと、時計の針は14時近くを指していた。そろそろ行かないと、午後練習が始まっちまう。
マガネは残ったサンドイッチを胃の中に詰め込んでいくと、アメフト部の部室がある錬に向かっていった。




